政治改革再考―変貌を遂げた国家の軌跡―(新潮選書)
著者 待鳥聡史
まさに平成が始まろうとしていた頃のこと、政治シーンのあちこちで「改革」の二文字が見られるようになった。以来30年、日本の統治システムは改革の名のもと、静かに、しかし激しく...
政治改革再考―変貌を遂げた国家の軌跡―(新潮選書)
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商品説明
まさに平成が始まろうとしていた頃のこと、政治シーンのあちこちで「改革」の二文字が見られるようになった。以来30年、日本の統治システムは改革の名のもと、静かに、しかし激しく変貌を遂げてきた。選挙制度、行政、日銀・大蔵省、司法制度、地方分権……現在の政治を作り出した壮大な理念とその帰結を読み解く。
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あの「政治改革」とは、いったい何だったのか?今後の課題を考えるための必見の見取図がここに
2020/07/21 11:59
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
一九八〇年代末から、日本の政治・行政には、小選挙区制の導入や内閣の機能強化など、大きな改革が相次いだ。日本銀行・大蔵省改革、司法制度改革、地方制度改革まで含めれば、広い意味での政治改革が十五年ほどにわたって続いたことになる。本書で著者は、社会が広く変革を求めていた状況を再検証し、諸改革のすべてに一貫する理念をとりだして見せる。制度疲労を起こしていた政府機構を合理化して、市民の意向を十分に実現できる形へ、国家のしくみを変える試み。実質上の憲法改革とよべるような、統治のルールの大改正であった。1994年の政治改革を、牛尾治朗や小林陽太郎といった財界人、佐々木毅など学者を中心とした「近代主義右派のプロジェクト」と位置づけ、それらが日本政治への「土着化」の過程で当初の目的と乖離し、いわば「こんなはずでなかった」軌跡を論じる。理念の具体化の過程で生じたひずみや、手つかずの分野も少なくない。本書は政治学の最新の研究を多く用いながら、改革の歴史を語りなおす。過去を振り返るだけでなく未来への示唆にも富む。