現代の若者がよく分かりました
2021/01/19 12:24
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「Z世代」と呼ばれる現代の若者が、どんな思考をしているのか、そしてSNSをどう駆使しているのか、読み切ってよく理解できました。
図、グラフ、写真を多用し、分かりやすく仕上がっています。
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<目次>
はじめに~これからの消費の主役
第1章 なぜ今、日本でZ世代なのか?
第2章 「ゆとり世代」との違いからみる「Z世代」の特徴
第3章 Z世代と消費トレンド
第4章 Z世代の「メディア生活」
第5章 Z世代への新型コロナの影響
第6章 Z世代をつかむツボ
<内容>
Z世代は1990年代中盤~2000年代に生まれた世代を指す(アメリカから)。そのすぐ上の「ゆとり世代」とはトレンドが大きく違うそうだ。「チル=まったりする」と「ミー(=自己承認要求が強く、発信要求がある)」がキーワード。何かひねくれていそうだ。アメリカと違うのは、日本の子の世代は政治的な保守らしい(無関心なのかも?)。何事も変わらないと思っているらしい。その上よりも就職もよかったし(コロナ禍以降は知らないが…)、それは「アベノミクス」のせいと考えているらしい。勉強はしない。上昇志向ではないので、努力は無駄だと考えている。なんとも複雑(理解しにくい)だが、生徒を見ていると当たっている気も…。
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「自己承認欲求」と「発信欲求」がとにかく高い、ということはわかった。でも、やっぱりなかなか理解しきれないなー…。
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Z世代について、定量データを用いた特徴の解説やゆとり世代の特徴と比較しながら、なぜ今Z世代に世の中が注目しているのかを原田さんの視点から書かれた本。
ご自身が日々若者と一緒に活動されているので、その経験や感じた事などもリアルに書かれておりました。
自身はぎりゆとり世代であるが、Z世代の特徴にもあてはまる事もあり、共感できる部分もありました。
ゆとり世代がひろいので、Z世代とのハザマ世代かなと感じた。
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ラジオに原田さんが出ていて読みたいと思っていた本。
想像以上に面白かったし、出版されて間もない今読めてよかった。(ここにClubhouseも入ってくるんだろうなと思った)
色んなバズりを系統立てて分析してて、z世代に受ける核心が見える!!
youtube でコメントを見てしまう、楽な映えを目指してるという自分に当てはまる共感部分の一方、同じz世代でも高校生にはこんなことバズってたのかという驚きも多く面白い!
z世代向けマーケティングが増えていくのは自分達が何だか大事にされているようで嬉しい。
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Z世代に対しての統計データ、特徴、時代背景が書かれている。
Z世代に明確な区切りはないが、現在25歳以下が該当し、ゆとり世代とも違った目線を持つ。そんな彼らを理解し、マネジメントやマーケティングに活かすための1冊。別書「スマホ脳」と合わせて読むことで、理解を深めることができます。
○チル&ミー意識
○自己承認おばけ、発信おばけ
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全員が全員こうでなくて、あくまで最大公約数なんだろうけども
ときどき吹き出してしまった。
「そこまでして自分を載せたいのか!」とか。書き方が上手。プロ女子大生って何だ。
私は結構Twitterもインスタも見る方だけど、ここに出てくる流行りもので聞いたこともないものがかなりあって、ネットは本当に自分の興味のあるものしか目に入らないんだなと実感した。
LINEを使わないごく一部の高校生が逆に気になるわ。
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うちらめっちゃだるい世代だなーと思ったけど、自己発信のためにオリジナリティを発揮、模索したり、多様性を認め、肯定する姿勢はやっぱ好きだなーってなった。
論理的で納得いく、提案にも使えそうな内容で読んでよかった。
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Z世代の自分と重ねて、確かにそうだなと思えることがいっぱいあった。
中高年向けよりも、これからの消費を担うZ世代に目を向けるべきという主張は新しい発見だった。
一つの世代にターゲットを絞らず、他の世代にも目を向けて事業を行うことが今後の持続的利益につながるんだろうなと思った。
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目的:
96年生まれの自分がどのように見られているのか理解するため。
要旨:
Z世代=10代〜25歳ぐらいの若者。
ゆとり世代(87〜95年)との定量的・定性的観点での対比から、Z世代を描いている。
その中で、Z世代の特徴は、
・自己承認欲求
・発信欲求が強く、
自意識過剰な部分があるという意味で、「ミー」。
そして、不安や競争が少なかったため、シーシャなどの代表されるようなまったりした過ごし方である「チル」という価値観が大切にされている。その背景には、インスタ映えに代表されるSNSの普及があると述べられている。
感想:
自分はこの本の中では、意識高い系として位置付けられていて、ほとんどのZ世代はそうではないらしい。
自分もインスタの影響は否めないし、それが行動基準となっている点も否めないなあと感じた。
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私と次の世代の違いを感じさせられた。
ネットとの付き合い方、SNSとの付き合い方、価値観、特性。
色々と違うんだなと感じる。
しかし、彼らと繋がりを絶たない以上、これを受け入れて、上手く付き合っていかなければならない。
特に、SNSは脅威だが、非常に有効なツールになりうる。
ブームから、何がその背景にあるのかを考えるのはとても社会学。
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2021年5月19日読了。
P3
「Z世代」については、実は共通した明確な定義は
ありません。アメリカを中心とした欧米諸国で、
概ね1990年代中盤(または2000年代序盤)
以降に生まれた世代を指す言葉。
年齢で言えば、現在だいたい25歳の若手社会人
より下の人たちのことを指します。
P5
そもそもなぜ、欧米諸国でZ世代に注目が集まったのでしょうか?それは長らく少子化が続く日本を中心とする東アジア諸国と異なり、移民・難民やその子供たちも多い欧米諸国では、このZ世代の人口が他の世代に比べて多いからです。
P40
ネットフリックスの「愛の不時着」は中高年に届く
実に数か月前に、感度の高いZ世代の間で話題になっており、彼らを起点に全世代へと広がっていったのです。
P58
「ゆとり世代」は、上の世代が若者だった頃に比べると、消費意欲、消費金額、行動範囲などが狭くて小さい「スモールライフ」を送るようになりました。「若者の〇〇離れ」や「草食男子」など、「ゆとり世代」の若者を言い表すと流行語の多くは、こうした背景の下で作られたのです。
「ゆとり世代」が生きた時代の大半は、前述した通り、「平成不況」下でした。しかし、Z世代は、人生の多くを「アベノミクス経済」下で過ごしています。
P60
「失われた20年」と呼ばれ、バブル崩壊の暗いムードが長引く中、「ゆとり世代」は「第一次就職氷河期」の余韻が残る時代を生き、一部は「第二次就職氷河期世代」とも呼ばれました。
一方、Z世代は、アベノミクス景気や超人手不足の中、超売り手市場で「バブル期超え」や「ダイヤモンドの卵」と呼ばれました(少なくともコロナ禍前までは)
P64
「チル」とは、元々はアメリカのラッパーたちのスラングで、「chill out」の略。日本語では「まったりする」という言葉が近いニュアンスだと思います。
P65
Z世代は「働き方改革」や「ワークライフバランス」というキーワードの普及とともに育ったわけですが、こうした「チル」という価値観と相性の良い「優しい時代」になっていったことも、彼らがこうした世代特徴を形成する一因になったかもしれません。
P66
どんなに楽しい仕事であっても、チルっているマイペースな彼らはプライベートの方が大切で、プライベートを超えるほどの魅力のある仕事はそもそも存在しない…これがZ世代の多くの考えであるように思います。
P70
SNS上で叩かれたくないという「同調圧力」と「防御意識」が強かった思春期時代の「ゆとり世代」と、周りからの心象が悪くならない範囲で、SNS上で周りと同程度に自己アピールしたいという「同調志向」と「発信意識」が強いZ世代―。このように説明すると、この2世代の似て非なる特徴の違いが示せるかもしれません。
P83
Z世代に接する時の態度の鉄則として、「9割褒めて1割は改善提案」と書いてあるそうです。
P89
「スモールライフ」の「ゆとり世代」、「チル&ミー」のZ世代
「平成不況」により「消費離れ」が、「携帯電話」の普及により「同調圧力」が「ゆとり世代」の間で生まれ、彼らの主な特徴となりました。結果、「ゆとり世代」は、彼らより上の世代が若者だった頃に比べると、消費意欲、消費金額、行動力、行動範囲などが狭く小さい「スモールライフ」を送るようになりました。
一方、アベノミクス景気、少子化による「超人手不足」により「チル」という価値観が生まれ、また「スマホ第一世代」で複数の「発信型のSNS」を使うようになったことにより、Z世代の間で「自己承認欲求」と「発信欲求」が高まり、過剰な自意識を表す「ミー」という意識が生まれました。
「スモールライフ」の「ゆとり世代」と「チル&ミー」のZ世代―この2つの違いこそが、この2つの世代の特徴の違いを最も言い表しています。
P141
「うんこ」や「性」同様、Z世代の間では、「死」をテーマにした展覧会がヒットしたり、「死」をテーマにしたコンテンツが大きな話題を呼んだりしています。
こうした「死」に関するモノやイベントをSNSに投稿することで、自分の哲学的な一面、あるいは普段と異なる自分の二面性を周りにアピールすることができる点が、Z世代にウケている理由のようです。
このように「死」がファッション化された現象を「死考」と命名しました。
P172
TikTokはZ世代女子のもの
P189
米CNBCによると、アメリカの10代が最も好きなSNSアプリはスナップチャットです(34%がお気に入り)。2位はTikTok(同29%)、3位はインスタグラム(同25%)と続きます。
P242
新型コロナによって、Z世代の先行き不安感は増したものの、それが政治意識への高まりには向かいませんでした。しかし、政治テーマの中でも自分たちに直接関連し、関心を持ちやすい話題(クラウドファンディングや大学の9月入学)や、彼らが興味を持ちやすい手法で表現された政治マター(検察庁法改正)には興味を持ったようです。
これを私は「パーソナル政治意識」と呼んでいます。これは今後、政界や教育業界が、Z世代の政治意識を高めるための重要なキーワードになる、と考えています。
P270
Z世代の特徴である「コールアウト」とは、このように物事をオブラートに包まず「それそのもの」としてはっきり言うことで、カービーが「この商品のパッケージとネーミングは問題だ」とはっきりしたなどがこれに当たります。
「キャンセルカルチャー」とは、その先の彼らのゴールのことで、コールアウトされたモノが、実際にキャンセル(削除)され、世の中から姿を消すことを指します。パンケーキのパッケージと商品名が削除され、
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Z世代にあたる私からしてもどの分野においても納得できるものでした。
chill&me flawsome (欠点こそ美なり)まさに今の若者の思考傾向を表してると思います。
今までの半ば体育会系の考え方を捨て、さらにゆとり世代からも離れたZ世代は国際化情報化が進み情報過多な時代に生き、それに順応するもののやはり怠惰な若者にとっては安息が非常に重要視されることがわかります。
しかし問題点もあります。やはり政治への興味が無くなってきているということです。逆にSNS上では
あるトレンドに対しては敏感になったり、それでもやはり主体的に政治に参加する人は少ない印象ではあります。だからこそ一部の中高年又は若者が訴え続ける必要があるのだとは思います。
合間時間を縫うのが下手で読破するのに多くの時間を有してしまいましたが、文体もすごく読みやすく知識が無くても読める本だと思います。コロナウイルスで不安定な世界の中、やはりそこに柔軟に対応していく若者達を知り、学ぶ必要があると思います。それといっては何ですが、ぜひ中高年の方はもちろん、若者自身も熱しやすく冷めやすい自分達を客観視し今後相手にしていく存在として対策を練ってみてはいかがかと思われます。
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価値感覚が世代によって大きく違うことの事例が多く参考になった。この手の本は作者の見解も大切だが、起こっている事象の事例紹介をしてくれている方がありがたい。
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若者がわからなくなった世代は、何とかしてわからない若者をわかろうとします。
でも、残念ながら、一部の特殊な技術を持った人以外、直接その若者と接して話をしても、「わかる」ことはできないものだと思います。
自分で直接接してわかるなら、そもそも「わからない」感は持たないでしょう。
使う言葉が違い、アプリが違い、見るものが違い、好きなものも嫌いなものも違う。
そうなると、頼れるのは一部の特殊な技術をもっているであろう人の書いたものや話した内容、ということになります。
原田さんの著書は、過度に若者側に立つことなく、といって、居酒屋のおじさんが語るようなワカッテナイ感もなく、ふむふむ、と感じながら読めます。
しかし、その原田さんですら、「わからなく」なってきたような不安感が文章の中から感じられます。
他人、しかも集団となった他者を理解しようとすることの難しさを、手に取った読者にも感じさせる本です。