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14歳の少女がひたすら殺される(合計で100人らしいです)、悪趣味なミステリーです。スプラッターで胸糞悪いストーリーばかりですが、ミステリーの部分は意外にロジカル。
これを楽しめる人は、(自分も含めて)ちょっと変態かもしれません。映像化は絶対にないね。
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読む前から覚悟はしていたけど、予想以上にグロかった!間違いなく食欲を無くす短編集。
理不尽にゴミの様に殺される少女達を思うと非常に気分が悪いが、読後感は不思議と悪くはない。
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少女教室がいちばん正統派で好き。
少女が町に降ってくる、はなんだか恩田陸みがある。
全体的にグロいし、クリスマスに読むもんじゃねえ。
でも短編だしサラッと読めちゃった。
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表紙に惹かれて購入して、さあ読むぞと作者紹介見た瞬間
「東京結合人間」の人だったかーしまったー、の気持ち←
どの話もだいたい20人くらいの14才の少女たちが
あの手この手で殺されるだけの短編集
どれもこれも特殊設定すぎて猟奇殺人でもない
「少女教室」は貴志祐介の「悪の教典」が
「少女ミキサー」は乙一の「SEVEN ROOM」が
若干思い起こされるけど劣化コピーというか
やっぱり特殊設定すぎてミステリ要素も全然入ってこない笑
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少女教室★★★★
少女ミキサー★★★★
「少女」殺人事件★★★
少女ビデオ 公開版★★★
少女が町に降ってくる★★
ヴィレッジヴァンガードで少女を殺す方法★
ときわ書房で少女を殺す方法★
下狢書店で少女を殺す方法★
著者の作品は初めて読みましたが、感想としては、グログログロ!不条理、かつロジカル、でした。
斬新な作風で最初の二篇は勢いで読破しましたが、流石にそればかり続くとお腹いっぱいで胃もたれ気味に…。
合わない人は全く受け付けないと思うので、要注意です。
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初短編集でも手加減なし。筆者らしい悪趣味でロジカルなミステリ5連発+ショートショート3題。どこからこんなえげつない発想が生まれるのか、頭の中をのぞいてみたくなる。
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タイトルで目に止まり購入。
ミステリーをほぼ読まないのでそれらのスタンダードというものがいまいちわからないが、現代・近代の社会から遠くかけ離れた場面設定というものはあまり多くはないのではないだろうか。本書はそのありきたりな常識を覆している、といえば聞こえは良いのだが、それは執筆や読解の難易度が高いからという理由も無視はできまい。
超常的な現象の起こる舞台も謎が解かれるのかと思いきやトリックに利用するだけで腑に落ちにくく消化不良を感じる結末である
種明かしで納得できるところはあるが、そこに至るまでの流れが不自然だったり面白みが少なかったり、話の構成が雑な印象を受けることが多かった
また、タイトルにある「100の方法」が実際に100通り描写される「たくさんの方法」を示しているのではなく「たくさん殺される」だけであるという部分もいただけない。実際には死に方は10通りもなく、あまりに誇張の激しいタイトルだと感じた
総じて構成や舞台設定が雑、タイトル回収が中途半端、文章が読みやすいとは言いにくい、などおよそ魅力を感じることはなかったが、かなり攻めた描写を臆さず書き上げている部分については評価したい
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タイトル通りで
どれもほんとグロい。
短編で読みやすい物語も多かったです
少女が空から落ちてくるお話は途中からよく分からなくなってしまって…置いていかれた感じになってしまいました汗
だいぶ好みが分かれる気がします
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東京結合人間を読み、面白いと思いこの作者の他の本を読んでみよう。とのことで手に取ったのですが、東京結合人間では「納得のいく謎解き」の為に盛り込まれた特殊設定がこの人の斬新さと面白さだと思って評価していたが、"少女を殺す100の方法"にはそれがあまり感じられなかった。
トリックもミステリー要素も動機も薄く、グロ部分だけが目立って、個人的に好きだった作者の良さが消えてしまった…。
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倫理観を揺さぶる良書。
きれいごとばかり見ても、自分も他人も一皮剥けば血や内臓、糞尿が詰まっているし、野蛮な原初的欲求を持っている。
人はなぜミステリーやサスペンスを読むのかというと、日常の中の非日常を味わいたいからではないか。ファンタジーやSFとは違う日常の中の非日常。
いろんなアプローチがあるが、こんな振り切った非日常を見せてくれる本はすばらしい。
少女ビデオは不条理と生と性の物語で、命も精神も素粒子が集まったただの物質という価値観と湧き上がる母性や父性の両極に揺れる心情が痛くて切ない。
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14歳に、何の恨みが。
とんでもない本を読んでしまった。
それまでにも、読後感の悪い小説はたくさんあった。いわゆる、イヤミス(いやなミステリー)というヤツ。
しかしコレはそのレベルを大きく超える。これはきっと私だけの感想ではない。世が世なら発売と同時に発売禁止になっただろう。もしかしたら、江戸川乱歩や横溝正史も、その時代の一部の人にはそんな作家であったのかもしれないが、この作者の作品は、人に嫌悪感を抱かせるという点で、はるかにその上の上の上を行く。怖い、のではない。
ただただ、気色悪い、のだ。
後書きを読んで、この作者のデビュー作について、私はAmazonではからずも先に出逢っていたことを知った。そのタイトルだけでびっくりして三度見した本だ。衝撃が強すぎて、読み終わった後も口の中に苦く生暖かい鉄の味が残る気がする。
読むんじゃなかったかもとさえ思う。早く忘れてしまいたい本脳内リストの上位5作の中には確実に食い込んだ。そして、それなのに、しばらくするとまた読み返してみたくなる予感が、より、私を怖がらせる。
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"鬼畜系特殊設定パズラー"の異名を持つ著者の4作目。
今作もしっかりとエログロ、鬼畜要素は健在で、どの短編でも大体14歳の少女がドロドロのグチャグチャになってます。
もちろんミステリの肝となるロジカルな推理も健在で、どれもこれも非常に印象に残る作品でした。
個人的に好きだったのは、作者お得意の多重解決ものの「少女教室」、"ノックスの十戒"を凄まじい力技で使用した怪作「「少女」殺人事件」。
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ある女子中学校で、二年A組の生徒が全員殺された。教頭のクサカベは、警察に通報する前に自分たちで犯人を見つけ出そうとするが……。(「少女教室」)
エログロミステリの鬼才、白井智之さんの初の短編集です。5つの短編を収録しており、それぞれ14歳の少女が20人ずつ殺されるという趣向となっています。
短編集だからと言って容赦なし、いつも通り……もしかしたらそれ以上のグロテスクで不条理、インモラルな世界を全力でぶつけられます。
なんかこう、グロ・ゴア・スプラッターがそんな大好きなわけではないんですが、白井さんの小説って世界設定が気になってついつい読んでしまいます。万人に勧められるものではないけれど。
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白井智之作品には二種類あって、比較的万人受けする傑作とかなり癖が強く人を選ぶ傑作があると思う。本作は後者に当たる部類で特にエログロ要素が強く少女が一クラス全員皆殺しにされたり、ある日突然ミキサーにかけられたり、少女が空から降ってきたりするというイカれた描写が目立つが、その一方で極めてロジカルな本格ミステリーを書ききっていることや、作者の世界観に魅了されたものとして最後まで楽しく読めた。個人的には『少女教室』『少女が町に降ってくる』が面白かった。
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5つの短編集(+文庫版用の超ショート3作)。少女20人×5作品で計100人の大量かつ凄惨な中に理路整然とした真相が隠れたミステリー。内容がグロすぎて全くお薦めは出来ないが、普通は書こうとは思わないし、そもそも思い付きもしないトンデモ設定を論理的に構築する、白井氏の突き抜けた才能を感じさせる。まず「少女を殺す」方法ありきで、そこから物語を逆算しているような内容で、「木を隠すなら森」的なぐちゃぐちゃで無茶苦茶な殺害方法も白井氏ならでは。この状況下で推理して真相解明することに意味があるのかと思いつつ、真実にハッとさせられる筆力。恐るべし。
作品別に見れば「少女教室」は短いながらもかなりしっかりとした本格的ミステリー。「少女ビデオ 公開版」はほか作品と比べて不条理ではなく理不尽な、ある意味現実味がある部分もあり、それゆえに本作品の中でも最も狂気に満ちた展開に思えるが、常軌を逸した展開の中に潜む真実と人間のドラマが俊逸で、本作品が一番好みであった。