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世界哲学史 別巻
『世界哲学史』全八巻では、古代から現代までの哲学史を総勢102名の知を結集して叙述してきた。それを踏まえてこの別巻では、まず編集委員が全8巻で明らかになった論点を検証し、...
世界哲学史 別巻
世界哲学史 別巻 未来をひらく (ちくま新書)
商品説明
『世界哲学史』全八巻では、古代から現代までの哲学史を総勢102名の知を結集して叙述してきた。それを踏まえてこの別巻では、まず編集委員が全8巻で明らかになった論点を検証し、論じ尽くされていない課題を明らかにする。さらに追究すべき非西洋の哲学や、宗教思想と哲学の間の問題、西洋哲学自体で見過ごされてきた論点などの残された課題を、編集委員と13人の専門研究者で考察していく。哲学の未来に向けての課題を幅広く論じる、『世界哲学史』のシリーズ総決算。
目次
- はじめに 中島隆博/I 世界哲学の過去・現在・未来/第1章 これからの哲学に向けて──『世界哲学史』全八巻を振り返る 山内志朗×中島隆博×納富信留/1 『世界哲学史1──古代I 知恵から愛知へ』/「世界と魂」/起源としてのギリシア/生きる原理としての魂/霊・魂・魄/世界という概念/概念化で世界を変える/2 『世界哲学史2──古代II 世界哲学の成立と展開』/ローマ時代の評価をめぐって/宗教の制度化/テクストの確定とカノンの成立/正統性と哲学の連続性/ビザンツと東方世界/3 『世界哲学史3──中世I 超越と普遍に向けて』/世界哲学に敵対する「ルネサンス」/周辺部からの先鋭的思想/超越に対する見通しの変化/4 『世界哲学史4──中世II 個人の覚醒』/超越性の内在化/テイストと受肉/近傍と個人の覚醒/5 『世界哲学史5──中世III バロックの哲学』/一五世紀と一六世紀の断絶/イエズス会の起爆力/利子の問題/アソシエーションとバロック/大学と哲学/6 『世界哲学史6──近代I 啓蒙と人間感情論』/自然科学の展開と感情論の深化/西洋の情念論の系譜/なぜ情念論は注目されたか/理性の不安/啓蒙と世俗化/一八世紀的哲学史を超えて/7 『世界哲学史7──近代II 自由と歴史的発展』/アメリカのトランセンデンタリズム/古代の発見と原理主義/フィロロギーの時代/プロトタイプ重視のイデオロギー/進化論の衝撃/功利主義をどう評価するか/8 『世界哲学史8──現代 グローバル時代の知』/二〇世紀をどう捉えるか/全体主義や科学技術を後追いした哲学/巨大なものをどう捉えるか/魂への配慮をもう一度/日本哲学の可能性/言語をどう超えていくか/運動を継続しなければならない/第2章 辺境から見た世界哲学 山内志朗/1 辺境から見た世界哲学/辺境の新しさ/旅人としての精神/2 辺境とは何か/中心と辺境/理性を拒むものとしての無限性
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紙の本
本書で世界哲学史シリーズは完結
2021/12/09 10:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
文明の始まりと哲学の誕生からポストモダンやフェミニズムの思想まで総勢115人の叡智が集結し古今東西の哲学史を一括りにする試みである『世界哲学史』全8巻を踏まえ、論じ尽くされていない論点、明らかになった新たな課題について考察し、未来の哲学の向かうべき先を考える。
紙の本
批評的試み
2023/01/24 13:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
編者たちによるシリーズを振り返る鼎談と、新たな論考からなる。このシリーズの一つの特徴として「中世の記述がかなり分厚いことが挙げられ」ているように、哲学史という試み自体が批評的でもあるのだろう。