紙の本
こんな相談相手が欲しかった
2022/05/17 21:22
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投稿者:ちぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は、ろくに本も読まないのに大手出版取次企業に入社した新米女性社員。最初の配属先は、知り合いも居ない大阪。早々に大きなミスをしてしまったところ、兵庫県尼崎市の小さな個人書店に連れていかれる。女性店主の語る経験談を聞くうちに、仕事や自分自身への向き合い方が少しずつ変わり、成長していく。ことあるごとに書店を訪れて相談を重ねる主人公。真のヒロインはこちらの女性店主だろう。とても魅力あふれる人物なのだ。そして、彼女の語る話は、出版業界に限らず、全ての働く人に参考になる。なんといっても実体験なのだから、重みが違う。
電子書籍
とっても読みやすく面白いのに,たくさん学べる
2021/03/05 23:40
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投稿者:S.O - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても読みやすく,でも,たくさんの学びがありました。
出版取次の大手企業に就職した一人の女性新入社員が仕事で成長していくストーリー。取引先の小さな書店の経営者から仕事で大切な姿勢や考え方を学んでいきます。
・情熱をもって仕事をすること,仕事をするなら,扱う商品や周りの人,会社,そして自分のいいところを見つけて好きになること。
・弱点(小さく不憫な場所でたくさんのお客は来てくれない)が実は強み(濃密な人間関係,絶対的な信頼)であって,そこを生かして行動すること。
・悩むことなく思い立ったら行動すること。
・いつも考えていると日常の中にアイデアやヒントが見つかること。
・仕事ができること,助けてもらっていること,家族に支えてもらっていること等,周りの人に感謝の気持ちを忘れないこと。
・人は「熱」がある場所を「快」と感じること。
やっぱり本はいいな,と思いました。一度,実在するこの本屋さんに行ってみたくなりました。
物語としても,主人公が成長していく過程だけでなく,恋愛のストーリーもあり楽しく読めました。また,表紙のイラストもとても可愛くて惹きつけられ,このイラストレーターにも興味を持ちました。
紙の本
本を読むことで出会える悦び
2021/04/22 13:30
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
とっても読みやすくてスラスラ読めます。
そして小さな本屋さんの由美子さんのエピソードに感動して涙します。
読書をしていなければ、尼崎にこんな本屋さんがあるなんて知らなかったはず。
こんな本に出会うと本が好きで良かったなあとしみじみ思います。
仕事の重み、お金をいただく感謝の気持ち、相手の仕事を慮った態度など背筋がピーんと伸ばされます。
嫌な事や辛い事があっても、自分の考え方で気持ちが自然と変わっってくることって確かにある。
嫌なことがあったから文句を言ったり、気分を悪くしていても、しょうがない。
周りの人たちにも嫌な気持ちにさせるだけ。
そんなふうに考えながら毎日を過ごそう!
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尼崎の小さな本屋の小川由美子さんの実話とフィクションの取次店の新入社員の成長物語.実際の小川由美子さんがとても素敵だ.
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ネットでAmazonのおススメについ乗って買ってしまった
面白くてあっという間に読み終えた
「取次」という仕事
東京と大阪
町の本屋さんの大変さ
(わが町に本屋が無くなったよおおお( ;∀;))
関西のビミョウなニュアンスはうふふ
それにしても小林書店の由美子さん
なんてす・て・き!
エピソードのどれもいいわあ
そしてお連れ合いがまた最高
私の夫が若い頃下宿していたところなのでちょっ尋ねてみた
「えー知ってる!よう本買いに行った。あのおばちゃんが本になっとんか!」
びっくり仰天
貸してあげました(笑)
≪ もうからん 本屋は手渡し 温かく ≫
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先日、まちの本屋という大小田直貴監督のドキュメンタリー映画を観た後、監督とこの本に登場する小林書店の小林由美子のトークイベントがありました。その会場で小林さんが登場するこの本の紹介があり購入。小林さんと監督にサインしていただきました。今日ようやく時間が取れたので読了。
人と人の繋がりを考えさせられる。売るものを知って良いところが分からないと人に勧められない。良いと勧めて売るにも責任がある。そこで生まれる信頼と信用。信用してくれることに感謝。人を観て想いやる気持ちを忘れないようにする。小林夫婦も最高。
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表紙の雰囲気といい、設定といい、社会に出たての人たちをターゲットにしているのだろう…読みやすかった。主人公の動きと小林さんのエピソードの関連性もスムーズに描かれている。
社会人経験が浅くない私にはズドンと心にきたり、新たな発見みたいなものはなかったけれど…どんな仕事であれ、きちんと仕事に向き合うことの大切さや面白さを改めて感じられた作品だった。
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実存する尼崎の書店と店主のエピソードを紹介するために作られたお話。
出版取次会社の新人が、店主の話を聞かせてもらいながら新規企画を次々成功させ、公私共に充実させて自信をつけていく。
書店に限らず、仕事をする人、商売をする人に役立つ内容。
最初の方の、よかれと思って先走って失敗するエピソードは、ものすごく共感。三方よしになるよう俯瞰し考えることの大切さを学べる。
泥棒に入られた後の図書カード購入は、どれだけ信頼され、応援したくなる存在になるかが大事で、それは普段から応援する存在だからだということが伝わってくる。小林書店は、周囲の人々になくてはならない存在。そこに至るまでの努力には頭が下がる。
店主もだけど、その旦那さまも素敵。私も尊敬。
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年末、宝塚の中山寺にお墓参りに行った帰りに、尼崎に住む息子の下宿に立ち寄った。大通りに面した駐車場に車をとめ、息子の下宿に向かう道すがら小さな本屋さんがある。その書店の店主、小林由美子さんのエピソードをまとめたものが本書だ。その小林書店の一面は本書がずらりと並んでいる。
ノンフィクションである由美子さんのエピソードの間に、フィクションである本の取次会社の新人社員の成長譚が差し挟まれる。ノンフィクションのエピソードは心打ち、痛快でもある。エピソードを引き出すノンフィクション部分も面白かった。
町の本屋さんが成り立っていた頃を知っている。本好きは、本屋さんで本を買わないといけないな。
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2022年61冊目。267ページ、累計16,671ページ。満足度★★★★☆
裏の主人公・小林書店の由美子さんの8つのエピソードが「めっちゃいい」
舞台となる尼崎の書店で、実際に話をしたから、余計に響いた
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取次に関わっていた身として、取次は親・書店は子の話は身が引き締まった。ただただ金融機関としてではなく、営業部門の取次フォーカスって嬉しい。
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書評で見て翌日に本屋に並んでいたため、即購入した。取次という今まで知らなかった仕事について知れた。旦那さんの言葉から、小さな気遣いの大切さを学んだ。由美子さんのエピソードでは、小さな書店が畳むの時話が印象に残っている。思いやり、気遣い、熱量など仕事で大切なことを実例を通して認識できた。この時期に読めて良かった。
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尼崎に実在する小林書店の店主小林由美子さんの実話と、出版取次会社の新入社員の成長物語(こちらはフィクション)が合体した作品です。
小林さんの実際にあったエピソードを生かすように物語が描かれているためか、すごく真っ直ぐで読みやすいお話でした。(こちゃこちゃした伏線とかサイドストーリー的なものとかはないので)
本離れが進む時代に、小林さんが小さな書店さんを続けるためにどんな苦労や工夫をしたか、商売をする上で本当に大切なものは何であるか…いろいろと気づきや学びがありました。
また、本好きあるあるの場面も多くて、うんうん、そうそう…と頷きながら楽しく読みました。
ノンフィクションとしてなら☆4で、小説としてなら☆3です。
実話をそのまま生かすという点を著者が大切にしているので、小説としては逆に幅や深みが制限されてしまったのかなと感じました。
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フィクションと思ってたら、小林さんのエピソードはノンフィクションだった。心アツくなるエピソード。元気出ます。書店に限らず、仕事するとはこういうことだ、と語られた気がした。小林さんのエピソードだけもっと集めて欲しいかも。
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取次は書店に本を卸す仕事ということは知っていたが、その仕事内容自体はほぼ知らなかった。本屋のフェアを企画するのも取次がすることもあるということに驚いた。
小林さんのお話は全ての仕事の基本。売れないならどう売るか、人を見る、考える、変化への対応など、仕事とは何か考えさせられた。旦那さんの言葉で、仕事に関わる人やお客様への感謝の心も沁みた。自分もしっかり仕事しないとと思った。
本の中に出てくる百年文庫や雪とパイナップル、日本のヤバい女の子、美しい古墳が気になったので、読んでみたいと思った。