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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
10年後の近未来予測。キー概念はさまざまな技術のコンバージェンス(融合)。そのトーンは作中にある「フロー状態」で、とても楽観的。あのカーツワイルの盟友なのもわかる。森林破壊の解決策のひとつとしてドローンによる10億本の植樹を挙げるのはどうだろう。生態系はそんなに単純じゃないとも思う。でも危機感をマスコミの煽るような言辞の氾濫にウンザリな向きには、良い解毒になるのではないだろうか。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
近未来の予想本です。この本を10年後に読み返すと、どのくらい当たっているのか分かりますね。しかし、食料事情にしても、不動産にしても、そんなになりますかねぇ……ちょっと疑問点多し
テーマはありがち
2021/12/31 18:28
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投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
色々なデータを挙げて、今後訪れるであろう変化を予測する。(正直ありがちなテーマなので)類書との比較で言えば、その変化が思ったより早く来ることに重きを置いていることが特徴か
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希望を持てる未来について、最新の技術に基づく予測で組み立てて色々な分野を横断的に見ている本。
ものづくりができることはかなりの強みになるなぁという感想。その最新の動向を掴み、何が作れるのかを常に実践するスタンスが重要ですね。
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原題は、"The future is faster than you think"なので、2030年と特定しているわけではないのだが、ある程度は2030年あたりをターゲットにした話が書かれている。指数関数的な進化と収穫加速の法則については、レイ・カーツワイルが『シンギュラリティは近い』で、なぜ2045年にシンギュラリティが起きるかを説明したときに使った論理だ。この技術進化がデジタルになってムーアの法則に代表されるように加速度的に進展するとともに、複数の領域で同じように加速度的な発展が生じ、それらが互いに組み合わされることによってさらに新しいものを生んでいく「コンバージング・テクノロジー」の現出が、まさに著者が"faster than you think"というゆえんである。著者は、現在進化中の重要なテクノロジーとして、量子コンピュータ、人工知能(AI)、ロボティックス、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、材料科学、ネットワーク、センサー、3Dプリンティング、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、ブロックチェーンなどを上げる。これらが、互いに組み合わさったときにどんなとんでもないことが起きるのかを少し想像してみたのが本書、と言えるだろう。その一例として、ドローンを使った空のライドシェアが挙げられる。電池技術、太陽光発電技術、LiDARなどセンサ技術、AI技術、さらに量子コンピュータやAIシミュレーションで進化する材料技術が生み出す軽量で堅牢性と耐久性を併せ持つ炭素繊維素材などが組み合わさって、今ある安全性やコストの問題は必然的に克服されると予言する。
著者は、今起きつつあることを「ローカルでリニア」な世界から「グローバルでエクスポネンシャル」な世界への移行と表現する。そして、「これからの10年が劇的なブレークスルーと世界を一変させるようなサプライズに満ちたものになるのはまちがいない」という。例えば、車を所有することが、自動運転車のシェアライドと比べて、コスト的に絶対に合わなくなり、安全性も劣り、利便性も劣るようになったとき、個人所有の自動車が前提とされた社会は大きく崩れることになる。それは、利用率の低い個人所有車による駐車場スペースの解放や、無駄な運転時間の解放が社会にまたさらに大きな影響を与えることになるのだ。ことに自動車産業に与える影響は計り知れない。
本書の構成は、第一部では成長曲線をたどっているテクノロジーを紹介し、第二部ではコンバージング・テクノロジーが変える八つの産業を取り上げる。第三部は、さらに大きな視野をとって水不足や気候変動などの長期のリスクに注目し、電池テクノロジー(フロー電池)や太陽光発電の効率化による解決策について論じている。また、その結果も含めて将来における人類の大移動とその影響について取り上げている。
シナリオに興味がある向きには重点でありかつ論点である第二部で、具体的に取り上げられている八つの産業とその未来は次の通りだ。
・「買い物の未来」 ... かつて栄華を誇ったシアーズが破産し、ウォルマートは頑張るものの、アマゾンやアリババが新しい小売りの形を作りつつある。小売業の前提となっていたレジや在庫管理などはロボットやAIが代替している。販売はさらにオンラインシフトが進み、さらに3Dプリンティングは配送も不要にするかもしれない。「ショッピングモールの終わり」は間近にせまっている。
・「広告の未来」 ... インターネットは新しい広告の形を生み出し、GoogleやFacebookに巨額の富をもたらした。将来には、この2Dのウェブの世界から、スマートグラスと AR技術を活用した空間的ウェブの時代がくる。画像・映像からのビジュアル検索が一般的になるとともに、広告によって商品を売り込む前にAIが意思決定を代替して購買は終了しているかもしれない。
・「エンターテインメントの未来」 ... ネットフリックスは、ブロックバスターを廃業に追い込み、DVDレンタルという業界ごと吹き飛ばした。現在ネットフリックスはコンテンツ制作の側でも破壊的な影響を持つようになった。一方で、YouTuberという新しいコンテンツ制作と配信の形が生まれた。次の10年もまた、VR空間、ARによるスクリーンの拡張、AIによるパーソナライズ、ブレイン・コンピュータ・インタフェース(BCI)などのテクノロジーの発展により、新しい形のエンターテインメントの未来が開けているのである。
・「教育の未来」 ... 現在の学校システムは、従順な工場労働者を育成することに最適化され、社会のニーズに十分応えるものであった。しかし、今の画一的な教育の仕組みは、ついていけないグループと退屈するグループを生んでいる。また、その成果測定方式は人間の限定した能力の範囲しか計測できていない。テクノロジーの発展により、ARを使った教材、AIによってパーソナライズしたカリキュラム、神経生理学データによる学習効果の最適化、によって教育は個人と社会に最適化されるのである。
・「医療の未来」 ... AIによる治療薬の効率的開発、ゲノミクスによるパーソナライズされた治療、幹細胞や3Dプリンティングを活用した義肢や人工臓器など、医療ツールは各段に進化する。それ以上に、医療システムは、現在の「シックケア」から「ヘルスケア」にそのパラダイムをシフトさせるだろう。数多くのバイタルセンサーによって個々人の健康データが蓄積され、より確実な異常検知と適切な予防措置が取られる。手術は、ロボットにやってもらう方がより確実で安心で、人による手術は野蛮で危険視されることになるのだ。
・「寿命延長の未来」 ... 老化は、テクノロジーにより対処可能な症状になる。この切実なニーズがある領域では、バイオテクノロジーを初め多くのテクノロジーがいかんなくその力を発揮しようとしている。寿命を制限する原因のいくつかはテクノロジーによって伸ばすことができる可能性がある。カーツワイルの言う「寿命脱出速度」にテクノロジーが達するのはまだ先かもしれないが、それは「できるかどうか」ではなく、「いつできるのか」の問題になっているのである。
・「保険・金融・不動産の未来」 ... ネットワーク、センサー、AIの台頭によって、保険の価格設定や販売方法は大きく変わる。自動車保険も自動運転が拡がり、ライドシェアが拡がったときに同じモデルが適用可能であるとは思われない。生命保険に関しても、健康データを提出することで、保険料や加入できる保険の有無が決められるとすると、既存のレガシーな生命保険は大きな影響を受ける。
・「食料の未来」 ... 食料の生産力は垂直農業方式で上がり、かつ消費地に近いところ���生産されることによる運送や鮮度の観点で得られるメリットから拡大していく。非効率な食肉に代わり、培養肉も現実的になっているかもしれない。また、配送に関しては自動運転やドローンによるオンデマンド配送などテクノロジーのメリットを享受することができている。
確実こういった未来が実現するとは言えないだろう。しかしながら、"The future is faster than you think"が真実であるならば、ここに書かれた以上の未来が10年後の世界には待っているのかもしれない。Windows95が出てインターネットが多くの人の手に渡ってその10年後に何が起きたか予測できた人は少なかった。iPhoneが生まれて10年後、スマホがここまで世界で広がり実生活や事業活動に影響を与えるようになると想定していた人はそれほど多くはなかった。QRコード決済が生まれて10年に満たない期間で、中国でここまで大きな社会変革が起きると思っている人も多くなかった。
著者が言うように、数多くの技術が相互に影響を与えながら発展していくこの10年はこれまで以上に大きな変化がもたらされることだろう。ことに日本においては、医療や寿命延長の未来、教育の未来については、既存の仕組みからの強い抵抗と経済的に個人と社会にメリットがある形でどのように行うのか、おそらくは喫緊でかつ重要な課題になってくるものと思われる。両業界ともコロナによって大きな影響と可能性が開かれた業界でもある。2021年はその意味でも次の10年の開始となるに相応しい年になるのかもしれない。
2020年の年の瀬に読んだが、未来ものとしてはより具体的で、2021年の始まりに相応しい本だと思う。
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『シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき』(レイ・カーツワイル)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/B009QW63BI
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ムーアの法則という言葉を聞いたことがありますか?聞いたことがない人も、気にしなくても大丈夫です。本書の第一章で、わかりやすい解説があります。
ある特定分野の技術の革新は一定間隔で性能が倍増し、価格は下がっていく現実をムーアさんが発見し、それを「ムーアの法則」と呼ばれています。
本書は、この「ムーアの法則」スピードは衰えておらず、様々な分野の技術が融合をすることで、これからの10年間で世の中が劇的な変化を遂げ、迫ってきている現実をまとめてくれちゃった一冊になっています。
空想科学という言葉がぴったりな時代では、100年後の未来世界を描く設定で、その時代の科学技術からは実現不可能だけど、こんな未来になればいいなぁと自由な発想で未来への期待を語っていました。
本書を読むと、ドラえもんの「どこでもドア」なんて、遠い未来にできたらいいなぁという感覚を覆されます。もう10年後には「どこでもドア」あります。タケコプターあります。え〜〜〜〜本当!?(ドラえもんの道具に似たような世界が実現します)
10年後と言われると、多分まだ生きていて、元気に生活しているだろうなぁと思っている人は大勢いると思います。
私の好きな作家の一人、アーサー・C・クラークさんが示した第三法則の言葉を10年後にしみじみと実感するのかもしれないと思いました。
「十分に進歩した技術は、魔法と区別ができない」
私自身少なくとも、後10年はなんとか生き続けて、世界の変化を見てみたいと思いました。驚きの10年後の世界を本書で覗いて見てください。
こんな本との出会いがあるので、読書ってやめられないですね。
ワクワクする時間が過ごせました。
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2030年すべてが『加速』する世界に備えよ
以前にピーター•デイアマンデスの『BOLD』も読んだが、相変わらず刺激的な内容だ。
ペーパルマフィアのピーターティールの『ZEROtoONE』もアップルのスティーブ・ジョブズの『Steve Jobs』もとても刺激的な内容だ。
最先端ののテクノロジーが俯瞰出来るのと、テスラのイーロンマスクにしてもそうだが、テクノロジーの最先端にいる人々は正に『フロー』真っ只中にいるんだなと、この本を読むと強く感じる。
やはりアメリカという国は世界で唯一とんでもないことが一個人で出来る素晴らしい民主主義の国だと実感出来る。中国でも日本でもこんなことは出来ない。
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この10年で社会が大きく変わったように2030年には様々なものが本当に変わって行くと思える内容だった。残念ながら量子コンピューターの話にはついて行けなかった。勉強不足を痛感した。
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面白い。
未来はきっとこうなるんだろうなぁと思わせるような本。変化に対応すべく今から準備しておく。
移動手段や、仮想空間、宇宙計画など日々便利になっていく傍ら、昔ながらの『人と人とのつながり』のようなものを懐かしく思い、逆行しているようだけど、そんな社会も悪くないんじゃないか?と思ってしまう自分もいた一冊。
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率直な感想…
恐れ多い内容だった。
楽観的とかじゃなくて、本当に実現する方法を考えて、そして実行してしまうから本当に恐れ多い。
一人の人間の力って、人によっては本当にすごいな、と。
世界を動かすなー、と。
これを読んで私自身はただ一人で震えて終わりなのかもしれないけれど、大変勉強になります。全然ついていけていませんが。こういう人と同じ時代に生きてるんだな、って。
私たちが遠い未来の話と思っていることも、実はすでに実現していたり、もう取り掛かっているところだったり、そんな人たちが一歩先にいるのではなく、私が遅れているだけなのだな、と。
知らないといつまでも未来の話だからなー。知らないだけのことが世界には溢れている。
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社会実装のための考え方ではあるものの、プロジェクトの進め方に共通する示唆に富んでいた。これはシステムに限った話でもない。
何かを進める際に、腹落ちさせるのは本当に難しい。概論で巻き込めた、と思っても、その次の段階では反論を受けることが多々ある。そのような時、どこで躓いているのか、状況を整理するのに使えるだろう。
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ニュースピックらしさが沢山詰まっている。2030年にここまで実現は難しいが、未来にワクワクする内容が詰まっている。でもいかんせん読みにくい
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【投資、ビジネス、未来、2030年未来の旅】
先の未来を考えるときに、映画、漫画などの創作物を思い起こす方が多いと思います。
あるいは、身近な頭の良い人に聞いたり、ネットで検索する事もあるかもしれません。
この本は、連続企業家であるピーター・ディアマンディスが、先の未来を語った内容です。
つまり、投資して、お金を稼ぐ人の書籍であり、上記いずれの内容も含まれています。
未来を想像するイマジネーションをしたい時に、繰り返し読みたい書籍です。
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2021/08/01 読了
2020年の1月に発刊された(らしい)本。
日本では2020年の12月に翻訳版が出た。
SFが好きな方は多いでしょう。
昔のSFにありそうな「車が空を飛ぶ」は最近良く聞くようになってきた。
では「3Dプリンターで家が作れる」「テレパシーが使えるようになる」はどうだろうか??
この本を信じるのであれば、それはすでに現実だ。
著者は技術が大衆化するまでに5つのステージを経るという。
それは「デジタル化」「潜行」「破壊」「非収益化」「非物質化」である。その後「大衆化」する。
多くの人々が認識を始めるのは「非物質化」してくる頃ではないだろうか?
ただ、世界を見据えて動いていくのであれば、もっと前のステージにあることを認識していないと置いていかれる。
この本も数年後には当たり前の技術が並んでいることとなるだろう…
だからこそ「今」読む必要がある本。
章末にこの本を読んだ人たちに向けての次なるステージの紹介があった。
しかし全て英語が共通語…
数年後には語学の知識は必要ないかもしれないが、少なくとも今、世界と戦っていくためには英語の知識は必須だと再認識させられた。
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サイエンス・フィクションはサイエンス・ファクトになった」というフレーズが印象的だ。読んでいると、「技術の進歩はここまで来ているのか」と驚くことになるだろう。
AIにより失業者が増えて、仕事がなくなるた言われているが、AIと人間の組み合わせが1番生産性が上がると描いてある。私もそう思う。
いかに、適応して、行動できるかが、大切で、いつまでも居心地の良い椅子に座っている人たちが淘汰される。
変化に対応できる能力が問われる。
それは、時代の変化のスピードが速すぎるからであり、これは今後もどうにもならない事実である。
ただテクノロジーの進化により、人々の生活力は少しずつでも上昇していることについては、素直に喜びたい。