感情と選択への肯定。
2021/04/16 22:30
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
数多くのベストセラーの表紙や挿絵を手掛ける人気イラストレーター、ダンシングスネイル。
彼女は前作「怠けているのではなく、充電中です。」で、突如襲ってくる無気力感や漠然とした不安感と
折り合いをつけるための心の在り方を、独自の視点で優しく紹介していた。
今作「ほっといて欲しいけど、ひとりはいや。」は、題名からも伺えるように
前作以上に他者との関係性に焦点を当てている。
恋人や友人、仕事の関係で出会う人たち等、私たちは生きていくうえで人と関わらざるを得ない。
人との関わりの中で、思うようにいかず悩み苦しみ、心が疲弊してしまうのは当然ともいえるだろう。
本作では、そうした人との関わりにおいて疲弊しきった心の持ち方、癒し方を著者特有の見方や考え方で提示してくれる。
その根底にあるのは、自分の感情を否定しないという考え方だ。
「イヤだと思うことに他人の許可はいらない。」、「それらしい理由がなくても、自分が感じた感情はすべて正しい。」といった文からも分かるように、
理性や論理、社会常識や綺麗ごとによって感情を抑圧するのではなく、まずは感情を肯定することが大切だと述べている。
自身の感情や選択の正当性を外部に求めるのではなく、まずは自身でそれを無条件に肯定してあげることが、どれほど重要で尊いことか。
本作を読むことで、自分で自分を肯定することのハードルを下げることができるはず。
人間関係に疲弊し自己嫌悪に陥る前に、是非とも本作を手に取ってみてほしい。
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投稿者:タタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
縁を切るとかではなくて、ちょっと休むぐらいの感覚なので、ゆるくてちょうどよかったです。いい考え方だなと思いました。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
人と人との距離感を、文字として読んでみることで、自分も少し離れたところから、考えることができるようになりました。
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イラストも交えながら著者の考えを解説する流れ。個人的には非常に読みやすく、常日頃、自分がもやっと思うことをうまく表現してくれたな、と思う部分が多々あった。SNSの普及により、第三者との対比が目に付く昨今、他人に左右されず、まずは自分の感覚を大事だと再確認した。人間関係に疲れたら読み返そうと思う。
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今の自分。
自分を幸せにできるのは自分しかいない、
人は皆自分の宇宙を持っているから、ぶつかるときには痛みがある。
人のことは立体的に捉える
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誰かに傷つけられた時、それに向き合う痛みを少しでも減らす方法はできる限り全身の感覚を閉じてドライな視線で眺めること。ムリに許すのでも理解するのでもなく起こった出来事をありのままに認知すること。自分をなぐさめるちょっと特別な方法。
寂しいけど恋愛はしたくない。
寂しいけど結構相手が必要なわけじゃない。
「ひとり」がもたらす気楽さの後ろに恐しいほどの退屈と孤独を見ると誰かと付き合ってみようかなという気になる。
うわべだけの関係を長く続けるほど、孤独と空虚感は増す
恋愛であれ結婚であれその結びつきの1番最初にくる理由は「愛」であってほしい。愛を続けるための形式そのものが目的にならないようにしよう。
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村上春樹さんの「小確幸」が韓国で数年前から流行しているそうです。コロナ禍でますますシンパシーを感じる造語です。何冊かのK文学を読んでいて、韓国のチキン屋(チキン)が、低学歴の方がつく労働などマイナスの意味でも、これを食すときが「小確幸」の意味でも登場することに注目しています。
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共感する内容ばかり◎私の性格は何事も二律背反していて、本の題名の通りの人間だ。複雑な人間だなと思う。周りの友達が結婚したり、会えなくなったりして寂しいなとは思うけど、自分から連絡はしたくない。既婚者は幸せそうで羨ましいとは思うけど、結婚が幸せとは限らない。愛する人から愛されたいけど、それ以上に私が愛してるから満足できない。常に空回り。そんな自分を受け入れて、自分を大切にしてあげないと、いつか自分を捨てそうで怖い。自分を優しく丁寧に生かしてあげないとなーて思う。
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この本のおかげで救われました。陽キャでも隠キャでもない中途半端な存在だと悩んでいたが、それは、綱引きのように押したり引いたりしている自然な心の動きだと初めて知りました。また、誰でも仲良くできる「いい人」を演じず、嫌だと思った人とはすぐに切ってもいいんだなって励ましにもなりました。「いい人」を維持するのはとても疲れますね。嫌だという自分の感情は、間違っていないということも教えてくれたので、溜め込まないでもっと人に言ってもいいんだなって背中を押してくれました。
この本に感謝しかないです!
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「必要なときにいつもいない人なら、最初からいないほうがマシ。」「私にとってはパッとしない相手が、誰かにとってはこの世にまたとないロマンチストになり得る」「イヤだと思うことに他人の許可はいらない」「真の自己肯定感は、比較を通した相対的な満足感ではなく、絶対的な自己承認によって得ることができる。」「それらしい理由がなくても、自分が感じた感情はつねに正しい。」
「「いい人」という他人の評価を意識して人間関係を結ぶのは、何の役にも立たないエネルギーのムダ使いに過ぎない。」「自分を犠牲にしないと維持できない関係は、平等な関係でも意味のある関係でもない。」
人は生きている限りは人と関わりあっていく。1人では生きていけないからこそ、人と関わって喜びを味わい、失敗もする。誰かのために行動することが悪いわけじゃない。でも他人の機嫌を優先して、自分を後回しにすることは自分の首を締める気がする。自己中心的に生きるのはわがままであれってことじゃなくて、生まれて死ぬまでを共にする自分自身を自分が一番大事にしてあげることなんだと思う。自分を大事にするために人を傷つけていいってことじゃないけど、苦手な人と無理して一緒にいたり辛いと思いながら誰かに合わせたりする時間はなるべく少ないほうがいい。もし仕事や保護者同士なんかでそういう時間を過ごさなくてはいけないときは、頑張った自分を認めて甘やかす時間を持っておきたい。自分を1番大事にできるのも、自分を1番幸せに導けるのもきっと自分自身だから。
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読んで行動が変わるというのはない。けれど対人関係で感じてた事が言語化されてた素晴らしい本だった。より日々意識することになった。
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今回のメインは対人関係。前作の自分自身の話も印象的だったけど、これを読むと「もっと気楽に生きてもいい」って思えるゆるさがある。
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誰かといる時、人といるのが苦手だなって思うのに1人になるとインスタやTwitter、LINEの通知をみてだれかとかかわろーってしてしまう自分がよくわからなくて嫌でした。
そんな時にこの本と出会いました。この本を読んで、それも自分で何か変なことをしてるわけでもないなと思いました。
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イラストと文章のバランスがよく、スキマ時間にも手軽で読みやすい。
こういうのあるなわかるなという言葉も多く、胸にストンと落ちる感覚。
人の力でどうにもならないのが人の心。
他人の心を気にするより、まずは自分の面倒をみよう。
思い通りにならないなら、思うがままに。
私たちは皆、自分だけの宇宙を持っており、その中に各自の趣向、性格、外見、習慣などの惑星が浮かんでいる。
だから、自分の世界と他人の世界が出会うときは、必ず大小の衝突が起こる。
その過程には当然痛みを伴う。
でも、そのおかげで他人との交流を通して1人ではできなかった新しい経験をし、共通部分を発見して共感し、相違点を受け入れていくことができる。
そして、まさにその深さの分だけ、自分の感情と考え方の幅も広がる。
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冒頭の
〝ストレス状況を受けて入れてから解消法を探すより、最初から嫌な事はしないように努力した方が心穏やかに暮らすのにはるかに効果的だと気付いた。〟
と。なかなかできないけど、そうできるといいな。
※「小確幸」・・小さいけれど、確かな幸福の略。村上春樹の造語
ほへ~って感じだった。
P92
そんな風にしなくてもいいとわかっているけれど、関係においては、心の広い人の方がどうしてもたい場が弱くなる。
確かに!