読割 50
電子書籍
絶唱(新潮文庫)
著者 湊かなえ
五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵――。奪われた人生を取り戻すため、わたしは今、あの場所に向かう(「楽園」)。思い出すのはいつも、最後に見たあの人の...
絶唱(新潮文庫)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
絶唱 (新潮文庫)
商品説明
五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵――。奪われた人生を取り戻すため、わたしは今、あの場所に向かう(「楽園」)。思い出すのはいつも、最後に見たあの人の顔、取り消せない自分の言葉、守れなかった小さな命。あの日に今も、囚われている(「約束」)。誰にも言えない秘密を抱え、四人が辿り着いた南洋の島。ここからまた、物語は動き始める。喪失と再生を描く号泣ミステリー。(解説・中江有里)
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
「史上最高の号泣ミステリー!!」では全くありません
2019/09/08 14:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
阪神淡路大震災に人生が狂わされたマリエ、理恵子、杏子・花恋とわたしを主人公とした4編の短編集。
各々の共通の接点である尚美さんを起点に、「物語のおわり」のように最後は繋がるのかと思いきや、今回は違っていました。また最終話で、これら4編があたかも実話かのように仕上がっています。ただ、身近な友人・知人の無自覚な悪意や暗部、人間の身勝手さを露わにしていますので、実話ではないでしょう。
帯にある「史上最高の号泣ミステリー!!」では全くありませんが、湊さんらしい、巧みな展開に脱帽です。湊さんは期待を裏切りません。
ところで、第4話に「大学時代が快適なのは、嫌いな人や合わない人は避けて生活できるから。バイキング形式の料理のように、好きなものを好きなだけ取ればいい。自分のペースで生きていける」という一節がありました。全くその通りですし、付け加えるとしたら「若い」ということでしょうか。お金はないけど、無茶できる体力もあるので、あんなに楽しい4年間はもう訪れることはないでしょう。また無二の親友ができるのもこの時期だと思います。私の無二の親友は、残念ながら50歳初めに癌で亡くなりました。もう思い出話ができないと思うと寂しいですね。
紙の本
湊さんにしか書けない!!
2019/09/23 11:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「楽園」「約束」「太陽」「絶唱」…4編全てトンガを舞台に話が繋がっていきます。ベースには阪神淡路島大震災。一気読みをお勧めします。湊さんの心が伝わります。読み終わってから「絶唱」の意味を辞典で調べると良いですよ。解説に書いてはいますが。
紙の本
号泣、ではなく
2019/10/20 15:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わって静かにぽろり、と涙しました。史上最高の号泣ミステリーのうたい文句にビクビクしながら読んでいたら、イヤミスではないんですね。人の出会いの妙に心動かされた一冊でした。
紙の本
表紙が好み
2019/08/23 17:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
背景の色がとても柔らかく、好きな色です。呼吸が深く出来るような穏やかな世界があるのかな?という期待を込めて手に取りました。
4編からなるこの短編小説は、登場人物それぞれが、阪神淡路大震災を経験しています。地位と権力を持つ親の元で翻弄される者や、パートナーの過剰な愛情に戸惑うもそれを正当化してきた者など...。震災を経験し想像を越える哀しみや苦しみを連れ立って、日本から遠く離れたトンガで彼らは何を想うのか。
この本から他国の死生観を知ることができたのはとても興味深かったです。震災が多いこの日本で暮らすことの意味を、私自身もこれから考えていかなければならないと思いました。
紙の本
湊かなえさんらしい一冊
2019/09/13 19:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る
湊かなえさんらしい一冊です
紙の本
絶唱というと
2019/08/08 20:07
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔の日本版ロミオとジュリエットみたいなお話を思い出すけど、阪神淡路大震災が背景にあるお話だと知って、イメージが変わった。
あの時、突然の別れなどで、心が壊れた人も多くいるのだろう。
被災地とは電車ですぐ行ける距離だが、全く違う生活をしていた大阪人なので、少しでもあの時の気持ちを知ったり、風化させないようにしたりしたいと思う。
紙の本
生きていると、間違ってしまうことがある。
2022/08/07 17:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
わざとじゃないし、後から気づくこともある。目を逸らして過ごすこともあれば、本当に忘れてしまっている場合もある。だけど、必ずささくれがあることに気づく時がくるはず。それがきたということは、間違ったことをした時の自分とは違う自分、自分を振り返れる自分になっているということ。他人が気づかない思いを抱えている人がほとんどだ。それにみんな自分勝手でみんな一人ぼっちの時がある。ふと、誰かに話せる時に話したらいい。
紙の本
静かに胸にくる
2021/09/03 03:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
号泣ミステリーとありますが、自分的にはじわじわうっすら涙が滲むといった感じで、静かに切なくなる話が多かったです。
幼いながらも、あの震災を経験していて、断片的に記憶にあるものと照らし合わせながら読んだので、すっと入ってくる感じがした。
ここに出てくる彼女たちのように、何か行動を起こしてみるのも人生に変化をもたらしてくれるいいことなのかもしれない。
紙の本
絶唱
2021/07/06 10:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
震災に遭い、心の傷が痛み続ける女性達が、トンガに引き寄せられ、再生していく。
死は悲しむべきものじゃない、というトンガの死生観は、震災で突然大切な人を亡くし、想いが残っていたら、受け入れるのは難しいだろう。でも、トンガの雄大な自然と、おおらかで明るい人々が、傷を丸ごと包み込んでくれる。心が浄化されるようだった。
震災を風化させてはいけない、と強く思った。
紙の本
傷を癒す物語
2021/04/21 00:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:昼休み - この投稿者のレビュー一覧を見る
「絶唱」というタイトルに惹かれて購入。
「絶唱」・・・声をかぎりに感情を込めて歌うこと。
中は短篇小説だけれど、トンガと震災というテーマは1冊と通じて一貫していた。
紙の本
鳥肌
2019/07/18 11:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「号泣ミステリー」とありますが、なぜか私は読み終えた直後「鳥肌」が・・
なぜ、これ程までに深く人物造形をを作り込むことができるんだろう?
電子書籍
タイトルで間違って
2021/08/29 07:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始めました。しかし、短編ばかりだったので読みやすかったです。短編で読みやすい……というよりは、皆短編が、繋がってはいますが。阪神大震災は未曾有の災害だったので……。
紙の本
地震と異国
2022/04/23 19:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
地震は、あの阪神大震災。異国は、トンガという太平洋の島国。それを基軸に主人公の違う物語……それぞれ泣けるところはありますが……やはり、イヤミスですね……後味は、ねえ……。