北条政子
著者 永井路子
2022大河ドラマ主人公・北条義時の姉にして、源頼朝の妻。彼女はいつも動乱の渦中にいた。伊豆の豪族・北条時政の娘に生まれ、流人源頼朝に遅い恋をした政子。やがて夫は平家への...
北条政子
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商品説明
2022大河ドラマ主人公・北条義時の姉にして、源頼朝の妻。
彼女はいつも動乱の渦中にいた。
伊豆の豪族・北条時政の娘に生まれ、
流人源頼朝に遅い恋をした政子。やがて夫は平家への叛旗をあげる。
源平の合戦、鎌倉幕府開設――
御台所になった政子は、実子・頼家や実朝、
北条一族、有力御家人達の間で自らの愛憎の深さに思い悩む。
歴史の激流にもまれつつ乱世を生きぬいた女を描き、
NHK大河ドラマ「草燃える」原作にもなった傑作歴史長編。
解説・大矢博子
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北条政子の見方が変わりました
2023/05/31 14:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:high29 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鎌倉殿の13人を見終わったあとに
永井さんの北条政子を読みました。
頼朝が清盛に殺されて
伊豆に流される事がなかったら
政子さんの人生も
北条氏の繁栄もなかったと思ったら
本当に歴史っていうのは不思議です。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ももうすぐ終わりますが
2022/11/02 16:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『北条政子』は1969年に刊行された長編歴史小説で
1979年の大河ドラマ「草燃える」の原作にもなった作品。
(この時の政子を岩下志麻さんが演じている)
御家人たちの内部抗争が激しい時代であるが
永井さんの文体にそれほど悲壮な重い印象はない。
むしろ、どちらかといえば現代風だ。
政治の世界の政子というよりも、
頼朝の妻として、大姫や頼家、実朝の母として、
またのちに実朝と殺害することになる孫の公暁の祖母として
描かれているといっていい。
もし、政子が悪女とあったとすれば、子供の育て方の間違いかもしれないが、
それもこの時代特有の乳母との関係の悩ましさともいえる。
永井はこの作品を公暁による実朝暗殺とその公暁の死までで終えていることで
承久の乱は描かれていない。
永井路子にとっての北条政子の長い物語は
孫の死で完結していたのだろう。
北条政子の視点で歴史を
2022/01/24 10:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
北条政子を主人公として、伊豆の田舎に生まれた女性として、その視点から、歴史の転換点を見つめる物語。一人の女性として、源頼朝の妻となったことは幸せであったかどうかは、一概には決めることはできない。母として子は孫を、次々に亡くさざる得なかった時の流れに、哀しいものを感じる。
辛すぎる運命
2023/08/13 20:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読んだ時、子ども達、孫達のあまりにも辛すぎる運命になんとも言えない思いがしました。永井路子の描く北条政子は愛憎が激しいとはいえごく普通の女性であり、実家の為に子どもたちを見殺しにしたわけでもなく、何故このようなことになってしまったのか悲しすぎます。また乳母、乳母夫に注目した人間相関図がとても興味深く、説得力がありました。
愛情深く、妻として母として感情に従って行動した北条政子
2022/02/22 18:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しん - この投稿者のレビュー一覧を見る
政治に介入し、時には悪女とも呼ばれた北条政子を、愛情深く、妻として母として感情に従って行動した女性と解釈してその目線から平安末期~鎌倉3代将軍の時代を描いた作品。
政子の目線から印象に残った事件を政子の目から見えた範囲でつづった作品であり、焦点を人間関係に当てている作品であるため、鎌倉時代が成立する時期の歴史を知りたいという目的には向かない。一方で、比企一族と北條一族の権力争いや頼朝の孫公暁と三浦一族のたくらみなども描いていて、歴史の教科書だけではわからない事件の裏がわかる。
政子の解釈としては、歴史の表に祭り上げられ、かの有名な演説をした女性が、ただ感情に任せて短絡的に動きがちで、往々にしてたくらみに知らずして乗せられてしまっている、というのは納得できず、もう少し政治的情勢を理解していたのではないかな、と思ってしまった。