- 販売開始日: 2021/01/20
- 出版社: 慶應義塾大学出版会
- ISBN:978-4-7664-2588-8
音楽の哲学入門
著者 セオドア・グレイシック(著) , 源河 亨(訳) , 木下 頌子(訳)
音楽がなければ人生は過ち?アメリカの気鋭の研究者による、音楽の哲学および芸術の哲学の入門書。単なる音と音楽の違い、音楽鑑賞に必要な知識、音楽と情動の関係、音楽経験がもたら...
音楽の哲学入門
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商品説明
音楽がなければ人生は過ち?
アメリカの気鋭の研究者による、音楽の哲学および芸術の哲学の入門書。
単なる音と音楽の違い、音楽鑑賞に必要な知識、音楽と情動の関係、音楽経験がもたらすスピリチュアリティなど、古くから哲学・美学で議論されてきた問題をとりあげ、音楽を哲学的に考察する。
ベートーヴェン、ハイドン、ビートルズ、レッド・ツェッペリン、キング・クリムゾン、マイルス・デイヴィスやジャコ・パストリアス、ラヴィ・シャンカル――クラシックからポピュラー音楽まで、豊富な例とともに音楽の本質に迫る。
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割と保守的
2024/12/19 17:45
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投稿者:まうぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
対象にポップスが含まれていて、修辞的な物言いが少ないこと以外にあまり目新しい記述はなく、伝統的な西洋音楽の枠組みに基づいた記述となっています。そのため、ある程度哲学関連の書籍に親しんでいる、音楽の初心者には興味深い内容かもしれません。
本書は、ある種の鳥の鳴き声は音高とリズムパターンの組み合わせを備えており、音楽的であると言えるが、芸術として意図されていないため、芸術音楽ではないと結論付けてから本論に入ります。
ある程度の同意はしつつも、作曲家が発見した音楽と、鳥の鳴き声に私が見出した音楽に違いはあるのか、まず疑問が湧きます。(本書に従って)それは芸術として企図されていないからとするならば、芸術を目的とした音楽だけが、直観的に音楽と理解されうると同意しなければならないのですが、ちょっとできないなあといった所です。
冒頭でも触れましたが、保守的な内容である以上音楽美学(評論も含めて)特有のオタク的な知識の集積とその詩的な開陳、というものが理解につながる(もしくは理解しているとの証左)といった確信も受け継がれていますので、その点は踏まえて読まれると良いかもしれません。
また、あまり哲学に触れていない音楽ファンは音楽を専門に扱っていない美学の通史を一読されてから本書に目を通すことをお勧めします。