夏の流れ 丸山健二初期作品集
著者 丸山 健二
平凡な家庭を持つ刑務官の平穏な日常と、死を目前にした死刑囚の非日常を対比させ、死刑執行日に到るまでの担当刑務官と死刑囚の心の動きを、緊迫感のある会話と硬質な文体で簡潔に綴...
夏の流れ 丸山健二初期作品集
01/23まで通常1,210円
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商品説明
平凡な家庭を持つ刑務官の平穏な日常と、死を目前にした死刑囚の非日常を対比させ、死刑執行日に到るまでの担当刑務官と死刑囚の心の動きを、緊迫感のある会話と硬質な文体で簡潔に綴る、芥川賞受賞作「夏の流れ」。稲妻に染まるイヌワシを幻想的に描いた「稲妻の鳥」。ほかに、「その日は船で」「雁風呂」「血と水の匂い」「夜は真夜中」「チャボと湖」など、初期の代表作7篇を収録。
◎「丸山健二の文学性は、ジェームズ・ジョイスに通じる。本作品集に収録されている初期短編を改めて読みながら、私はそう思った。(中略)すぐれた芸術家は生涯を通して変貌を続けるが、若き日の作品群は作品を受容する側にとっての定点を提供する。ピカソのキュビズムは、初期の見事な絵画によって担保される。このような文脈において、本文庫に収められた初期の短編の数々は、弱冠23歳で芥川賞を受賞し、長年文壇と一線を画して孤高の道を歩んできた丸山健二の文学の全体像を理解する上で、重要な意味を持つのではないか。」<茂木健一郎「解説」より>
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主人公の奥さんが良い!
2019/06/03 23:07
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
第56回1966年下期の芥川賞受賞作、23歳での受賞は当時の最年少受賞記録。この作品は刑務所の看守を主人公にしたもので当時23歳だった彼が経験した話ではもちろんなく、取材した書き上げたものらしい。選考委員の三島由紀夫氏は悪い意味での「してやったり」という若気が出ている、文章に辻褄の合わせすぎなところがある、石川達三氏は、最近の作家は志が低い、この作家ににも期待をもっていないと散々な評価をしているが、看守の日常生活という読んだことのなかった題材に出会えた私はこの作品が好きだというより、この作品に登場する主人公の奥さんが好きだ