紙の本
面白くない
2021/07/14 03:07
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投稿者:ターニャ - この投稿者のレビュー一覧を見る
TVでインタビューもされていて面白いと言われていたのでいつもの様に読んでみたけれど、この番組で初めて失敗した本でした。1話目から読むスピードも上がらず、つまらなくて全く入り込めなかった。同じ登場人物の話が最後にも載っていたので最終話を読むものの同じくつまらない。
仕方なく、何が面白いと思って読み始めたキッカケを思い出す為にネタバレを読んで2話目-4話を読んで小夜よりは面白く読めたけど、一貫性のない主人公に感じてしまいました。また小夜から連想する作家さん、好きな顔ではないこともあり、パパ活=枕営業していたのかな?
全く感じていないことは書けないので、こんな恋愛観持っているのかな?と思ってしまいました。
私は気になった色んな作家さんの本を読んできましたが正直、最初から入り込めない話でした。
チイは純粋な初恋ならまだしも、高校生の時にやることやってるから全く純粋な片想いには感じられず、チイの才能に妬んだ先輩がチイの邪魔をする為に家に招いていたという方が面白かった。
登場人物誰一人として共感出来る人物はおらず作家さんの独特な性格が伺える作品に感じました。
図書館で前に借りた方は1/5程度で読むのやめた模様、栞がそこに残っていました。その後一気に読んだ可能性もありますが。。。
ただファンの方なら面白い!て思えるのかも。
紙の本
重なり合うさま。
2021/03/01 19:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
二話目を読んでる途中で猛然と気になりだし「累々」を国語辞典で調べました。
「重なり合うさま」でした。「屍累々」ってそういう事か・・・屍はないように関係ないです。
一人の女性の恋愛遍歴と、彼女を取り巻く男性達の短編集。
若気の至りでドロドロしたり、マリッジブルーでモヤモヤしたり、悩んでフラフラしたり、いろいろあります。
上手く恋愛が出来なかったり、思った通りの人生でなくなったり、ちょっと嘘ついたり、様々な男女が出て来て、一つの物語へと繋がります。
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投稿者:はたけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
雰囲気に思えました。アイドルだったイメージが強すぎたゆえにそう思えるのかもしれません。また読み返したいと思います。
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投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カモフラージュもしびれさせられましたが、
本作は、それ以上に感心させられました。
彼女は、どういう体験を重ねてこのような話をつむぐことができたのだろうか?
実体験? 読書? 舞台や映画?
それにしてもすごい。
早くも、次作が楽しみです。
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松井玲奈、おそるべし。もはや「アイドル」作家というカッコは必要ないな。
前作『カムフラージュ』がすごくよかったので二作目はどうかな、ちょっとアレを超えるのは無理かな、なんて思いながら読み始めた自分が恥ずかしい。
タイトルも章の構成もすばらしい。当然内容も。
本の紹介にある「本当の私は誰」という言葉。そうか、そういう意味の「私」か、と。
彼氏にプロポーズされたのに結婚をためらう「私」と、彼氏の友だちとセフレの関係を持つ「私」と、お金に困ってないのにパパ活をしている「私」と、初恋が実らずに涙する「私」と、そして、今日結婚式をあげる「私」と。いろんな「私」の物語。いくつもの顔。いくつもの私。いくつもの「関係」。
人はだれでもいくつもの「顔」を持っている。時間によって変化する顔も、相手によって変化する顔も、気分によって変化する顔も、ある。そんな「私」の「顔」をなんと鮮やかに切り取るのか、松井玲奈は。
それでも、そのたくさんの顔の、その時による変化の、そのすべての裏側に、もしかすると絶対に変わらない思いがあるのかもしれない。いや、きっとあるのだろう。その変わらない思いへの作者の祈りを感じた。
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「カモフラージュ」に続く松井玲奈さんの新作。最初独立した短編集なのかなと思ったが、途中で連作短編と気付いた。人の表と裏の顔…多面性を描いた作品で、登場人物が個性的な人が多いのも面白い(リアルな恋愛をシミュレーションゲームとしてプレイしているおじさんなどなど)。「結婚」「セフレ」「パパ活」「トラウマ」などテーマは多彩。
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松井玲奈さんの2作目の小説集。1作目『カモフラージュ』は「奇妙な味」風味の短編集だったが,今作は一見したところ恋愛小説集。マリッジ・ブルー,親友の彼女と只ならぬ関係になる,パパ活,美大生の片想いなど。未読の方のために多くは言えないが,ある仕掛けが。
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すごい。満足感が大きい。
これからこれを読む人は、なるべく間隔をおかず数日で読むことをおすすめしたい!
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前作とは180度違った本
本当にれなちゃんが書いたの!?って思わせる一冊でした。
個人的には、「ユイ」が好きです!
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前作が面白かったので、待ちに待った新作出たので早速読んだ。
前作みたいに短編集なのかと思ったら、今作はひとりの女性のことを書いた短編。すべてつながってる。
小説の名前はすべて同じ女性の呼び名で、その名前の分だけ顔があるということ。
人には色んな面があるということ、がこの小説で伝えたかったことじゃないかなと思った。
最終的にはハッピーエンドで終わってよかった。
個人的には「ユイ」が1番面白かった。
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彼氏からプロポーズを受けた小夜。しかし、なかなか一歩を踏み出すことができずに混沌とした気持ちのままでいる。
私はこのまま結婚してもいいのか?
その人と長くいることで、段々と相手の本性が露わになります。それでも好きになれるのか。様々な「好き」の形が垣間見れます。
全5章の連作短編集ということですが、最初独立した短編集かと思っていました。しかし、段々と読み進めるにつれて、同一の名前が登場し、これは一人の女性の恋愛物語なんだということがわかりました。
ただ、同じ名前で別々の女性の物語としても楽しむことができるので、多種多様な味わい方がありました。
普段テレビで拝見する松井さんとは違い、小説家としての顔では、想像以上に「女」としての恋愛模様を描いていて、新たな一面を垣間見ました。
時折、登場人物の心理描写を描いた後に情景描写が綴られるのですが、それが良い余韻を残してくれます。文章が透明感で美しく、気持ちがプツッと切れることなく、持続した感じにしてくれるので、心地よかったです。
それぞれの章で、違ったアクセントを演出しているので、それぞれ違った面白さがありました。
個人的には、第3章が面白かったです。恋愛シミュレーションのような選択肢を用いた構成は新鮮味がありました。
それぞれの章で魅せる別々の「私」。結果として別々に見えてしまうが、現実でも、会う人によって、対応を変えていると考えると、自然なことだと思います。
お互い仲良くなり、本性をさらけ出しても好きでいられるか。最終章では、温かい結末で良かったです。それまでは冷たい雰囲気で、悲しい状況だった分、最後は自然と拍手したくなりました。
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3ユイの途中まではまあこんなもんかなって思ってたら……
連作短編集だからどこがつながってるのか考えながら読んでたけど、小夜もパンちゃんもユイも同じ人だとは。
もっと自由にふらふらしてたいって正直に言うなあって思ってたけど、そのままの意味だったり
バイトなのに結婚式の資金は優にあるってそういうことだったのかってなったり
あとから1章の意味がいろいろわかってくる。
そりゃ子育てしてる深鈴とは価値観合わないわけだ。
4章まで読むと1章の「……ああ、琴吹さん。懐かしいですね」の意味も変わってくる。
ラストの5年後の意味は、5年経っても幸せに結婚生活が続いてるよってことかな。
「バランス」の意味はなんかわかるけど、やっぱり共感はできない。でもただヤバい人で終わらずにしっかりと読ませる文章力。
前作は短編集で今作は連作短編集。
一つ一つの話もおもしろく、つながっていくところもとても良かった。
『カモフラージュ』『累々』と2作続けておもしろかったからもう好きな作家の一人!
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今時のリアルが描かれていて結構面白かった。
ラストがあまりにも無難でちょい残念。
デビューがこれなら今後も期待。
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普通だった。
展開も途中で読めるし、1人の若い女の子にこのくらいの多側面があっても何ら不思議じゃない。
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松井玲奈のデビュー2作目。今回は連作短編集。食べ物というモチーフは前作から一応継続しているが位置付けとしては後退。代わりに何とも意地の悪い恋愛模様(半分ホラー)が前傾化していて驚いた。男性目線でのパパ活の描写なんかは元アイドルという著者のバックグラウンドと照らし合わせながら読むと背筋が凍る思いがするw