『飛び立つ君の背中を見上げる』
2022/06/04 20:46
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
北宇治高校吹奏楽部で激震激動激変の3年間をすごした4人の部員
理想の部長と評されたトランペットの吉川優子
名コンビの副部長でユーフォニアムの中川夏樹
いちど退部して復帰したフルートの傘木希美
不思議な存在感を持つオーボエの鎧塚みぞれ
3年間の思い出と、卒業を前にしたいま、胸に去来する思いと、それぞれの道を歩むことになる進学と……
第一話 傘木希美はツキがない。
第二話 鎧塚みぞれは視野が狭い。
第三話 吉川優子は天邪鬼。
夏樹の視点で3人を語る
各話のタイトルと呼応した章末の一文にやられてしまう
〈四人で過ごした、最高にいとおしくて、最高に誇らしかったあの日々──。〉──帯の紹介文
宝島社文庫で大人気の「響け! ユーフォニアム」シリーズ(既刊12冊)のアナザーストーリー、ソフトカバーで2021年2月刊
初回限定、特別短編の冊子「記憶のイルミネーション」付き
素晴らしき青春の1ページ
2021/03/28 09:09
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投稿者:Carmilla - この投稿者のレビュー一覧を見る
久美子の1年先輩である夏紀、優子、希美、みぞれの部活引退〜卒業までの日々を記した短編集。実はお嬢様だったみぞれ。そしてこの4人が同じ中学校だったことを初めて知る。4人の関係性は、これからもずっと続いていくだろうな。自分もこんな青春を送りたかった……
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投稿者:ひな - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユーフォは久美子が主人公、夏希はモブ、というイメージが強かったですがこの作品は夏希が主人公で新鮮でした。
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滝先生が来る前の夏紀達が1年生だった吹部のいざこざ、久美子達が知らない北宇治が強豪校となる前の底堕落な仲良し吹部。離れていったメンバーや、残ったメンバー。その中でも夏紀は意外と自分の立ち位置を把握している存在だったと思います。
相変わらず強かなあすかに呆れつつも、あえて従う夏紀。夏紀から見た久美子の存在。クールに見えてとても面倒見の良い夏紀の裏側が垣間見れました。
希美とみぞれの歪な関係や、意外と認め合っている優子と夏紀。色々な面が夏紀視点で見れて新鮮でした。
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中川夏紀の学年の四人の女子高生。本編で現された笠木希美と鎧塚みぞれの複雑な関係のように、四人それぞれに矢印が刺さりあっている。引退で吉川優子との関係が穏やかになった感じがするのが、なんだか寂しい。
所々の「少しひねくれた性格の一年生」とか低音パートの体格差をものともせずコントラバスを演奏する後輩とかの他のキャラクターへの言及が嬉しい。
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読みたい内容が書いてあった。余りにも需要に応えた内容だったので時折「おいおい二次創作かよ」と突っ込みを入れつつ読んだ。
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響け!ユーフォニアムシリーズの人気キャラ中川夏紀を中心とした、スピンオフ。
吹奏楽部からの引退や学校からの卒業といったシーズン。
不安と希望と感慨がまぜこぜになったこの時期を舞台に、南中カルテットの面々の濃密な関係性を描いていた。
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>足を伸ばした拍子に、夏紀の黒の革靴がみぞれの白のブーツにぶつかった。汚れてしまったかと慌てたが、その表面には跡すらついていなかった。
一言で言って「公式が最大手」に尽きる一冊。
響け!ユーフォニアム最新作、夏紀から見た優子・みぞれ・希美の3人を描いた「卒業」ワンテーマでの中篇集。+初版特典の小冊子として希美が見た夏紀の掌編。
これ以上ないほどに入れ込んだ部活を引退し、卒業、進学を控えて何者でもなくなってしまった自分と友人たちを捉えようとするお話。
4人以外の登場人物は影のように淡く表れるだけなところが「リズと青い鳥」の描き方にそっくりです。
そしてセンテンスの端々に暗喩隠喩が散りばめられていて、息をひそめるようにページをめくってしまいます。
複雑で繊細でとらえどころのない、そのくせ単純一途な気持ちの揺れ動きを微に入り細を穿って書き連ねていくこの感覚はなかなか他では味わえない気がします。今までの文庫12冊・アニメ2クール・映画4作の積み重ねが無ければこういう、事件無しで1冊という本は難しいでしょう。分厚いコンテキストを持った文章は本当にいいものです。
ところで、買っていないのですけど「「響け!ユーフォニアム」5th Anniversary Discきらめきパッセージ」特典の「吉川優子からの手紙」って、今作の劇中の手紙なのでしょうか。検索しても訓練されたツイッタラーばっかりでネタバレしないので分かりません…。偉い。
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面白かった。響けシリーズ見てる人は
ぜひこの本も見て欲しい。
優子の「いくら代わりがあっても、それでも私はあなたと一緒にいることを選んでいる。」
すごく良いなって思った。優子が好きなのもあるけれど。
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夏紀先輩目線の部活引退後~卒業までのお話。
高校生の時期って大人と子供のちょうど中間という感じで、感情の処理に困ることがよくあったように思う。
自分で思っている自分と、周りが思っている自分のギャップ。それが許せなくて悶々と悩む。
今考えると、それが大人になるためのステップだったのかもしれない。
夏紀、優子、希美、みぞれ、それぞれに悩みを抱えつつも、折り合いをつけて成長していく姿は本当に微笑ましい。
あぁ、このころが懐かしいなぁ。
みんな元気かな。
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夏紀先輩視点の総集編で、これまでこのシリーズを読んできた読者へのご褒美のようなお話。良かった以外の感想が浮かびようもない。素晴らしい。そして終わってしまうことが寂しい。
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「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作品。
中川夏紀視点で傘木希美、鎧塚みぞれ、吉川優子との関係性が描かれています。
時系列で言うと「波乱の第二楽章」と「決意の最終楽章」の間の期間、夏紀たちの卒業式前後のお話です。
子供から大人へ成長する過程での感情や考え方の変化、ユーフォシリーズで描かれているテーマ「特別な存在」についての描写が綴られています。
本作を含めたアニメ化されていない箇所が「響け!ユーフォニアム〜きらめきパッセージ〜」としてCD音源化されているのでそちらとセットで楽しむことができ、CD内に同封されている特典の「あるもの」を読むことで作中のある場面を追体験できます!
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夏紀視点のスピンオフ。
クールな夏紀の内面が知れて満足。
一生懸命な他人を見て、一生懸命になれなかった過去の自分を悔いている。
夏紀の魅力は、そういう自分の感情に正直に生きている一方、正直だけど、自己満足的な感情で他人を傷つけるのは我慢できる冷静さ、繊細さもあるところだと感じた。
なんにせよ、優子とのコンビは最高ですね。
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『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ作品との事です。
吹奏楽部副部長、中川夏紀視点で青春時代のエモさ甘酸っぱいさを味わいました。
青春時代の友達は、一緒にいるだけで何故か心強く優しくなれます。けれども優しいだけ人間は衝突を回避出来るので自己の意見さえ握り潰してしまえば、いい人を演じれます。そんな夏紀の葛藤も描かれてます。
自分の事を身勝手と回答するが、そんな自分も嫌いじゃないと前向きに青春時代を振り返ります。
青春時代の友達は一緒にいる事に理由があるのだと思いました。
本作を未読な私にも楽しめました。
京都弁のセリフもリアルがあって良かったです。
2023年夏にアニメ劇場上映との事です。
京都弁の実写版があったらクールな夏紀役の女優が誰が適任か妄想しました。
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中川夏紀を中心にした、卒業にまつわる日常生活
1年生の時の大量退部事件や、性格ブス発言、あすか先輩からの副部長推薦などの内幕を通じて、夏紀、希美、優子、みぞれの関係が語られる
響けシリーズを読んでいればこその評価となる
287p「アンタがどうおもってるかなんて、それこそどうでもいい。、、、こっちの感謝をねじ曲げようなんて、それこそ身勝手な理屈や」