無理して書いたのかな
2024/01/25 16:22
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
文章は分かりやすく読みやすいが、まだまだ老人とは程遠い世代にはとっては特にこれと言って有益な内容はありません。老後の生き方について、自身の作品の解説をベースにまとめたようです。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
年を取るにつれて、いろいろとできないことが増えてきましたが、それとの付き合い方がわかってきました。具体的でよかったです。
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熱狂的筒井康隆愛読者もしくは筒井康隆命の私は、筒井康隆の本とみれば再販だろうが文庫本だろうが、何だって手に入れなければ気が済まない性分ですが、この本は購入してまだ未読。
それより何より、さすが筒井康隆という一文を見つけて、思わず溜飲を下げる思いがしました。
わが筒井康隆の見事な見識ある意見は、チュートリアルの徳井義実の問題についてで、web上の 笑犬楼大通り 偽文士日碌 というサイトにありました。
「チュートリアルの徳井義実の件でホリプロより連絡あり。放送日が変更になる。徳井君出演回はどうやら放送中止となるらしい。なんてことだ。
別段誰かが死んだわけでもなければ泥棒をしたわけでもないし、税金も追徴課税を含めてすべて払っておる。徳井義実に代る才能はないぞ。
誰が責任を取るんだ。不寛容社会になってきたなあ。」
さすが お見事!筒井康隆!
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年寄嗤うな、明日の自分。
孤独に耐えることは老人の美学か
ちょいワル老人はなぜか魅力的だ
「老人は汚い」と言われないために
老人が死を美的に迎え入れる方法
メメント・モリ 悟りきった老人のことば
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筒井氏らしい語り口、短時間で読んでしまう。図書館で借りてサッと読むのがいいだろう。私はそうした。
筒井氏ほどの哲学知識がある方が、一般に読みやすく平たく語っている背景にどれだけ奥深さを感じるか、読み手次第だろう。
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筒井先生は老人にちょいワルになることを推奨している。福沢諭吉は「善」は「偽善」に繋がっていることが多く、「悪」は自然なので信用できると言っていたらしい。しかしちょいワル老人として好かれるためには、ある種の演技が必要とのこと。先生は演技の訓練を受けていたので良かったらしい。フランスだったか?學校では演技の勉強を皆がしているのをTVで見たことがあるが、日本でもやったらいいのにと思っていた。将来の面接やプレゼンなどに生かせるのに…
孤独老人にならないためには、伴侶と上手くやっていくことが大事。その為にリチャード・ギア曰く、「妻の愚痴に付き合い、とことん話を聞く、その際、こうしたら良いとか、自分ならどうするといった自分の意見は絶対に言わない。黙って我慢して最後まで聞く。」これは様々な本に書かれているが、なかなか出来ない。男性には女性がそんなことを望んでいるとは信じられないからだ。
妻を愛するには妻に似た女優のファンになること。
先生は妻とは性格・整理・知識等まるで正反対だから上手くやっていける。
最期に老人は身綺麗にすること。これには高貴な人や遥か彼方の大女優などを好きになり、(身近な奇麗な人だと嫉妬を生む)二枚目気取りになれば自然と身綺麗になる訳。
とりあえずまずは伴侶対策だ。黒木瞳か…
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久々に筒井康隆を読んだ。新書ということで2日間で読了。最近、老人に関する著書が多く、他の老人関連作品も参照するなど、氏の作品を俯瞰するには絶好の著書とも言える。自分も生物学的年齢はこのカテゴリーに入りつつあるので、その点でもなかなか参考となる内容に満ちている。これからどのようなスタンスで生きていくべきか参考となる記載も多かった。できるだけこの作品の理想に近づくべく努力することも重要とは思うが、人それぞれの価値観もあるので、あくまでも参考に留める。達成目標は8割程度かな。
余談だが、筒井作品では見たこともない漢字・単語が出てくるので、IMEパッドが本当に役に立つ。
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言葉を噛んでしまう。言い間違える。同じ事を二回言いがち。物覚えが悪い思い出せない。忘れ物はするなといってもする。この症状はすでに自覚しており、ああ家族や他人様の迷惑にならぬ様留意しよう。とは言えども現実は容赦無く私に試練をくだす。ままならぬ。そこで怒り出すと尚立場が危うくなる。はたから見れば八つ当たりして大人気ないじゃん誤解だ己に腹が立っているんじゃと言い訳も通用しなくなり冤罪じゃ私は無実なんじゃと弁解しても頑固爺の烙印を押される顛末を迎えようとしている。ならば、この本を読んで処世術の一つとして美学を確立しよう。さすれば、おじいちゃんという暖かさが伴う受け皿が待っているかもしれぬ。なに決して忖度ではないぞ勘違いするな馬鹿者。おやおやまだまだ未熟。
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【正解ではない年功序列】
老人はおとなしくできない。
経験のない人たちがあーでもない、こーでもないと悩んでいると口を挟まずにはいられません。
お年寄りは自己の存在価値を承認してもらえる唯一のことが「先行で経験している」しかないからです。
「ここにいるみんなはまだ経験していないことかもしれないが、俺はすでに経験済みでその結末がどうなるかを知っている」
これがあるから年配者はみんなから必要とされ、自己の承認を得ることができるのです。
逆にそれしかありません。
しかし、最近は時代の変化が速すぎて過去の経験がすぐに陳腐化し正解でなくなってきているのです。また、情報共有が進んでおり調べればすぐにそこそこの答えが出てきます。
老人にとってこれはかなり苦しい状況です。
・過去の経験が役に立たない。
・既知の情報が固有のものでない。
・新しいことを貪欲に取り込んでいくパワーはない。
・若者ほど行動力がなく変化に弱い。
こうなると生きている間はなんとか既得権を固持するしか道はありません。
しかし、著者が考える老人は異なります。
美学があります。
・年老いたものが出しゃばって前にでない。
・昔の同僚(現在現役)にこちらから近づかない。
・不潔にならず孤独を楽しむということです。
これらは「清く引退する」ということに尽きるのではないかと感じました。
いつまでもしがみついてはいけないのです。
人は孤独が一番つらいように感じます。
デンマークでは福祉が充実しており老後の経済的心配がありません。男女間の差もありません。年老いて夫婦が離婚しても女性が生活に困ることもありません。
その結果、晩年の離婚は増え一人暮らしの自殺者が増加しました。
社会から孤立して何年も話をする相手がいない状態は想像を超えて苦痛を伴うものだと思います。
今はSNSがあるのでスマホやパソコンが使える間は、仮想空間ですが人とのつながり感を持つことができる時代です。
加速度的な技術の進歩により、将来的には話相手ロボットができ、他愛もない話を永遠にできる時代になるかもしれません。
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おそらく、軽い気持ちの「小遣い稼ぎ」のような本ではないだろうか。けれども、時折垣間見る筒井節が良い。今の筒井さんでなければ書けない本だろう。今まで積み上げてきたものがあるからこその筒井さんならではの年の取り方だろう。うらやましい限りです。
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文学部唯野教授以来、30年ぶりに手にした筒井さんの本。著者名見なければ、内容からは誰の作品か分からない!それでも、抜粋してしまう心に響く言葉は多々ある。
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有名作家による老いをテーマにした本が最近やたら目につく。
有名作家の高齢化、読者も高齢化。需要があると言うことだろう。
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やや枯れた、しかし安定した筒井康隆節のエッセイ。
本人85歳になって、自分に生じた変化を淡々と書いていく様が感慨深い。
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筒井康隆は老いてもカッコいい!
老いたなりにカッコいいのが凄い。それを満喫できるエッセイと思います。
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筒井康隆の老人についての本。どう美しく老いを過ごすかについての基本的な考え方が記されている。
一番印象に残ったのは、夫婦の関係を「美しく」維持することを論じた章。奥様とは相当仲がよさそうだが、一番の理由は互いに相補性が高いということのようだ。
また、いろいろと自分の小説に描いた老人の例を引いて論じているが、総じて言えば、いかに老いを強さに転じるかといったところがポイントのようだ。