ジャックポットはカジノでの大当たりのこと
2024/01/25 11:10
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはり脳みそがシャッフルされるような独特の快感、韻を踏む言葉の連続とか、変換ミスのような同音異義語への跳躍とか、長すぎて意味不明になる回文とか、筒井康隆さんならではです。
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
80歳を越えても創作エネルギーは衰えていません。51歳で死去した我が子を見送りつつ、更なる新作を届けてくれると信じてます。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読まれた方、どうなんですかねえ。自分的には、あまり称賛は出来かねるような……。読んでいて、不快感出てくるんです。こな作家の外の作品は、結構いい作品ありますのに……ねえ。すみません評価低いです
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筒井先生久方ぶりの新作短編集。太平洋戦争を題材としたパロディである「南蛮狭隘族」は面白かった。しかし、著者も年季が積み重なりすぎて言葉遊びが過剰であるなど、少々暴走気味ではある。まぁもう、著者が恐れるものなんぞ、この世に存在しなくなったであろうが。
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なんといっても51歳になる一人息子の死と再開を描いた「川のほとり」がしみじみとして良い。86歳の筒井康隆の一人息子で画家として筒井作品の装丁などでも知られる筒井伸輔の死。86歳という年齢にして子供を喪うということがどういうことなのか、想像するのは非常に難しい。しかし、本書を読んで感じたのは、自身の年齢が幾つであろうとも、子供を喪うということの悲しみは変わらないという普遍的な感覚であった。
掌編「川のほとり」は良いとして、一方で他の短編作品に関しては、作品としてのクオリティの部分では不満が残る。ひたすら言葉遊びが続き、内容としては小説の丁をなしておらず、筒井康隆によるこれは日本語ラップである、とでも解釈すれば多少は面白いくらいか。
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筒井康隆「ジャックポット」https://www.shinchosha.co.jp/book/314534/ いやもうね、わたしはこの人が死んだら確実に大打撃を受ける自信がある。好きな作家がああ歳をとったなあと感じるほど寂しいものはなくて(親に思うより寂しいかも)、筒井康隆もたまにあれ?という時もなくもないけど、それすら彼のパフォーマンスなんじゃないかと思ってしまう。どうにかして永遠に生きて書き続けてほしい。(おわり
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最後の章、「川のほとり」がせつなく哀しい。
51歳で一人息子(画家の筒井伸輔氏)を食道がんで亡くした心情を夢に出てきて川のほとりに立つ息子と会話する康隆氏。
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ひさびさの筒井康隆
(えっ 何??? わからん)あふれ出る様々な事象を 韻を踏みながら 連なっていくことばたち・・・
筒井康隆のイメージは昔読んだ「時をかける少女」のような あちこち異次元をさまよいながらもその世界に引き込まれていく感じだったのだけれど。
86歳の作家の頭の中は こんなにも言葉があふれ、それぞれの時代にいろんな想いがあり、生と死に向き合っているのだとわかる。
まだまだ 私の人生修行が足りなくて、理解する以前にこの文章の上を滑ってコケてしまった。
最後にある 51歳で亡くなったご子息の話「川のほとり」だけは つらく優しく 淡々と迫ってきた。
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筒井康隆で青春を過ごしたものとしてはどう判断したらいいのだろう
ドタバタでもないし言語実験?でもない
なんだろう本書は
私は入り込めませんでした
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襖を開けたら雪崩を起こす押し入れの如きボキャブラリー倉庫を閉店特価セールの構えでPC炎上どこ吹く風と大放出する御大得意の言語スラプスティック。あわあわと巻き込まれ滑落に身を任せながら戯れに周囲の言葉たちを手にとれば韜晦の一皮裏に忍ばせきれぬ悲哀憤り諦観郷愁何やかんやでべっかんこ。
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久々に著者の単行本を購入。
既発表作の14編が収められてる。フリーな調性なしの音符(言葉)がすごい勢いで畳み掛けられ、あっという間に振り落とされる。とは言え、無調性のなかにチラッと出てくるウィットを見逃したくないし、と言ってもたくさん見逃しているだろうが、そうかと思えばしっかりと「現実」が語られ、聴く(読む)のに大変な労力を要する。ほんと、よくこんな書けるな。
1934年(昭和9年)生まれ、著者は老獪にして、読者は…。
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筒井ワールド全開の私小説的短編集。
・漸然山脈
・コロキタイマイ
・白笑疑
・ダークナイト・ミッドナイト
・蒙霧升降
・ニューシネマ「バブルの塔」
・レダ
・南蛮狭隘族
・縁側の人
・一九五五年二十歳
・花魁櫛
・ジャックポット
・ダンシングオールナイト
・川のほとり
の14編収録。
最後の「川のほとり」の昨年早世した息子との夢の中での対話小説は感動的だし、中長編でもイケそうな気がしたが、それ以外は小説とは言えないと思いました。
ただ、テーマ(大衆文化、フランス文学、哲学、戦争、ジャズ、演劇、映画、マスコミなど)がしっかりしているものは十分読み応えのある筒井的文化論になっていると思います。
また、筒井さんお得意の言葉遊びも炸裂しているのですが、コロナことわざ以外は空回りしていたような気がして残念です。
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2021.10.10 図書館
筒井康隆の最新作、私小説短編集。
私小説とは知らず、短編かと思って読み始めたら
とんでもなかった。
昔の有名どころ筒井康隆しか読んでなかったから、
今こんなんなの?!と思って衝撃だった。
ものがたりなのかエッセイなのか、
筒井康隆個人の感情のままにシャレと韻の羅列。
ページの半分以上がカタカナ単語の羅列だったり、
1ページ分の同じ文章が逆文字で繰り返されたり。
やりたい放題(笑)
読みにくい、というか意味がわからないから進まない。
中盤で気づいたけれど、意味を理解するのは筒井康隆以外むり。
本人も、わからせようと思って書いてないと思う。
日記、メモ、落書きくらいの気持ちなのでは。
それを覗かせてもらった感じ。
内容はともかく(政治的、下ネタ、クズ感)とにかく頭のいい人。
筒井康隆が自分と対等に話せる、って思う人いるのかな。孤独感とどう向き合ってるんだろ、ってちゃんとした(?)エッセイが読みたくなった。
この無秩序感、批判的パロ、嫌いではない。
ただ、やっぱり政治的な内容はむり。
冷めちゃう。
政治的批判も多かったけど、そんなことあったんだーと思うこともあった。
頭がいいことの再確認と、こんな人なのかという驚きと(思ったより攻撃的だったり女性関係クズっぽかったり)、斬新な文章の潔さへの敬意。
大変だったけど読んでよかった。
あと!本書の中で筒井康隆が褒めてた本は全部読みたくなった!メモった。
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初めて筒井康隆氏の著書を読んだ。川のほとりで死んだ息子と会ったシーン、コロナに関する記述、グロテスクな感覚を得る文体や私小説の極みのような黒い部分を吐き出す感覚。思った以上にリズムを意識していて、まるで汚いラップが脳内で反響するような作品だった。この深さとか、意味とか、そういう類の文学としての趣よりも退廃を体で表現しながら進んでいく日本版ヒッピーのような感じだろう。昭和の鬱屈とした時代にフィットした感はわかった。今の文学ではないんだろうけども、凄まじい言葉の嵐、しかしふしぎと全く残らない。合う合わないの問題なんだろうと諦めた。
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久々の筒井ワールド!大真面目のパロディ!山下洋輔、中村誠一、坂田明、懐かしい名前。
川のほとりで、しんみり。ご冥福をお祈りします。