紙の本
お腹がすき、元気が出る
2022/05/05 19:53
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと分かりにくい場所にあるお店に訪れる客、みな何かしら悩みを抱えたり決断を迫られる時期を迎えたりした人々です。
『うしろむき夕食店』は「古き良き時代を思い出すような、なつかしい雰囲気の店」から来た通称。
訪れたお客にとっては、うしろを向いたら歩んできた道が見え、ここで食事をして前を向く勇気をもらう。そんな意味合いもありそうです。
出てくるお料理がどれもこれも美味しそうで、お腹すきます。
元気になる言葉がちりばめられていて、元気がでます。
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美味しそうで、元気が出るお話ですね。
乾杯!!がたくさん出てくるのは、キリンビールさんのHP?に掲載されていてからと知り納得。
おじいちゃま、どうなることやらと思ったらいい具合に収まってこちらもよかった。
カツサンド屋さんも出てきましたねー!
こういうリンク大好きです。
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街中にある夕食店で、そこに集まる人々は、どこか悩み、彷徨い、決断を迫られと十人十色。
おみくじのように、料理とアドバイスが書かれた紙が三方に乗せられて出てくる。
登場人物たちはそこから1つおみくじを選んでアドバイスを読み、その後物語は更に発展する…というのが章ごとのスタイルである。
連作短編で、次々と関連性のある人物が一人称となり、
情景はくるくる変わるものの、夕食店のレトロで落ち着いた佇まいや雰囲気は変わらない。
比較的軽めに読める小説で、
人と人とのふれあいや関わり合うことの喜びみたいなのが、スープの温かさのように染み出してくる。
ただ、文章表現の合間合間に、読んでいて飲み込みづらい比喩表現や言葉の並びで、
何度も中断してしまった…。
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料理を軸とした本が増えたなと思う昨今。
これまたとても心温まる料理の連続だけれど、読んでいく中で「おいおい…...」って個人的に思うことが多かった、
「うしろ向き夕食店」はきっととても素敵だと思う。
でも、誰かがほかの料理やほかの店のお話をしたときは、まずそれに耳を傾けようよ。
なんだろう、とても自分本位のお話に思えた。
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懐かしい雰囲気の「うしろむき夕食店」
こころが疲れた時、そこに行けば
ほっとでき、何かしらの元気を与えてもらえる。
「おみくじ」料理からのヒント
食が繋ぐ人々の縁
優しい気持ちにさせてくれる1冊
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この手の本って確実にお腹がすく。
腹ペコのときに読んだら、出てきたメニューのすべてが食べたくなっちゃうよ。
こんなたどり着ける人を選びそうなお店、魅力あるわ〜。料理おみくじ引いてみたい。
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乾杯!
人生いろんな困難ときちんと向きあおうとジタバタする人たちと美味しい料理。
おもしろかったです。
イノシシの意味は?
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連作短編集5編+1編
心のこもった夕食を出す隠れ家のようなお店。悩みを抱えた人たちに力をくれる料理おみくじが1編ごとの仕掛けなら、女将の別れた夫と謎のごちおじさんというミステリー風の味付けが全体を包んでいる。
登場人物がまたみんな思いやりのある人達でいい。そして出てくる料理がまた美味しそう。
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図書館で借りたもの。
落ち込んだ夜は「うしろむき夕食店」を探してください。“うしろむき”なんて名前だけど、出てくる料理とお酒は絶品揃い。極上の料理と乾杯の声が、あなたの迷いを優しくほどいてくれます…。
洋食店なのにだしの匂いがするの?って思ってたら“夕食店”だった!
“「いいえ、うちは洋食店じゃなくて、夕食店。ご家庭の夕食みたいに、肩肘張らないでお食事を楽しんでいただきたいの。ご家庭で楽しむお食事って、ポテトサラダと煮魚とか、ハンバーグと切り干し大根みたいに、洋食も和食も線引きしないで一緒に並ぶ、いろいろな感じが魅力でしょう?」”
いいな~こんなお店。自分以外の人の手作りの料理を食べたいです…。
通常の料理の他に、おみくじで料理をオーダーすることもできる。
“願いととのうエビフライ”“縁談きながにビーフシチュー”など…。
ご都合主義に乾杯!(いい意味で)
って感じのお話しでした。
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分かりにくい路地にあるお店。
人が人生で迷うときに、初回は立ち寄りたくても見つけられず、何か不思議な生き物に導かれるようにたどり着く。
レトロで長居をしたくなるような雰囲気。
出てくるご飯がどれも美味しそう。
そして、迷っている人生をどこか切り開いてくれるような不思議なお店でもある。
考え方、見方で、180度変わるんだなあと感慨深い。
粋な志満さんはもちろんのこと、希乃香さんも一見すると不運に思えるけれど、十分たくましく、見習いたい。
前作のサンドイッチもちらほら。
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初読みの作家さんだが、表紙のエビフライに惹かれて手に取った本。路地裏の奥にひっそり佇む「夕食店シマ」を舞台にした連作短編集。来店すると店主の元芸者志満と孫娘希乃香が「おかえりなさい」の声で迎え、心のこもったおいしい料理で人を元気にさせてくれる。登場人物たちの再出発が読む者の心も穏やかに…。
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私鉄沿線の駅から10分、わかりにくい道の裏に突然現れるレトロな洋館のお店、うしろむき夕食店。元芸姑の志満さんと孫の希乃香が営んでいる。家庭料理に出てきそうな洋食中心のお店を訪れる人々を描く連作。
グルメ小説(?)を、いくつか書いているようだが、初めての作家。気楽に読めました。
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温かく優しいごはんを食べたくなります。
大切なもの、人のために頑張っているとより美味しく感じられそうなそんな夕食店。
途中途中の背景説明が冗長。肝心のおみくじもあまり活きていないような…?
終わりもあっさりで物足りない。おじいちゃん見つけがメインでなく、志満さん自体がサバサバしているからでは腑に落ちない。それとも数十年振りに再会して、孫娘までいることにさほど衝撃も受けずに受け入れられるほど度量が大きいと言うことを著しているのだろうか。
お食事小説にしても就活浪人へ送るエールを!
ムスマシわわわ
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珍しいタイトルに手を取りました。
うしろむきとは気持ちではなく、店のしつらいから名付けられた。
時代をさかのぼっているような、丁寧に大事に手入れされた調度品。時代物の着物をきりりと着こなし、客をもてなす二人の女性は祖母と孫。
供される食事もさることながら、そのメニューにあう、豊富なお酒類、もうたまりませんね。
こういう食事を通して、人々のいろんな悩みがいつの間にか解決しているという、不思議なレストラン。
こんなお店が近くにあったらなぁ。
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冬森灯の2作目の作品。作中であっさり
あかされる「うしろむき夕食店」という店の
名前もなんだか思っていたのとまったく違う
意味での由来だったのですが、読み進めると
訪れるお客さんに対する接客や出てくる
食べ物、そしてお客さんたちが受け取る感じ
などですごく納得。料理おみくじって
面白いなと思っていたらそのおみくじが
出来た由来もそうだったんだと・・・
今まで色んなことがうまくいかず、就職先が
潰れていく希乃香、ただその就職先で得た
ものが次の仕事に繋がり、回りまわって
「うしろむき夕食店」にたどり着いたって
ところがよかったな~
今まで歩いてきた道はかなり回り道した
道のりだったかもしれないが、今の自分は
その回り道したことによって出来ていて
その道のりは全く無駄ではなかったという
所はすごくいいなぁ~と思いました。
志満さんの大恋愛の相手の正体や
ごちおじさんの正体等々色々と面白い
仕掛けがいっぱいで楽しく読めました。
わたしが読み落としているのか
わかりませんが「うしろむき夕食店」を
探しているときに出てくるタヌキだか
犬なのか猫なのかの正体って出てきました?