お腹がすき、元気が出る
2022/05/05 19:53
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと分かりにくい場所にあるお店に訪れる客、みな何かしら悩みを抱えたり決断を迫られる時期を迎えたりした人々です。
『うしろむき夕食店』は「古き良き時代を思い出すような、なつかしい雰囲気の店」から来た通称。
訪れたお客にとっては、うしろを向いたら歩んできた道が見え、ここで食事をして前を向く勇気をもらう。そんな意味合いもありそうです。
出てくるお料理がどれもこれも美味しそうで、お腹すきます。
元気になる言葉がちりばめられていて、元気がでます。
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投稿者:302 - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなお店と、野菜の自販機が家の近所にあったら最高だなぁと思う。
どの料理も野菜もとても美味しそうだし、着物の美しさも伝わる表現。
料理おみくじもやってみたい。
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もやもやとした気持ちを切り離したいとき読むと良い。
そうでないとしつこく感じてしまうほどにここには幸せな結末しかないから。
「うしろむき夕食店」なんてネガティブな名前だけれどそこには温かくて美味しいごはん、気分が高まる飲み物、気持ちの良い人たちが待っている。
前にも後ろにも動けなくなるほど迷ってしまったときこの店で繰り広げられた日々を思い出したい。
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登場するメニューがどれも美味しそう!
こんなお店があったら私も行きつけにしたい、と思える小説でした。
心が救われる言葉も多かったです。
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飯テロ小説。
出てくる料理が美味しそう!
出会いは大切。前向きになれる料理と人との出会い。人生に失敗はない。
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落ち込んだ夜は「うしろむき夕食」を探して
ください。”うしろむき”なんて名前だけど、
出てくる料理とお酒は絶品揃い。極上の料理と
乾杯の声が、あなたの迷いを優しくほどいて
くれます…。
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元芸妓が織りなす料理に励まされる人たちと過去の秘密の物語
一の皿 願いととのうエビフライ
二の皿 商いよろしマカロニグラタン
三の皿 縁談きながにビーフシチュー
四の皿 失せ物いずるメンチカツ
五の皿 待ちびと来るハンバーグ
おまけの小皿 *書き下ろし
住宅街の路地にひっそり佇む夕食店シマは、店主の志満と孫娘の希乃花が営む落ち着いた店で、昔の良かった思い出を振り返らせてくれることから、うしろむき夕食店の呼び名で親しまれていた。
その店に悩みを抱えながら来店するラジオパーソナリティーや製薬会社のMR、夢を持つ青年、そして八百屋の禅ちゃんなど。
料理をおみくじでオーダーする変わった方法が、客の悩みを解決するきっかけとなっていく。
しかし志満は自分の誕生日に店を閉めると言い出し、翻意するには、恋仲から連れ添えなかった希乃花の祖父・小島孝一を探し出すことを条件にした。
皆の協力を得ながら希乃花の奮闘が続く。
シリーズになるかと思いきや読みきりでした。
前作の「縁結びカツサンド」が良かったので読んでみました。
もう少し料理の描写が多くてもいいかな。
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こんな飲み屋が近くにあったら人生また違ったのかなぁー
と思えるようなお店、うしろむき夕食店。
悩みを持った人が訪れて、その訪れた人たちがどこかで繋がっている。
前にもそんな本読んだなぁ〜と思いながら読んだ。
個人的には、ご飯の描写がもっと細かいと嬉しかったなー!読んでたら涎が出るくらい食べたくなるような描写が好み。
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どれも美味しそうだったけどビーフシチューが食べたい。
前ばかり見ていないで、壁にぶつかったら振り返ってこれまでのことを振り返ってみたら何か見つかるかも。失敗は成功の素、って言うもんね。
あーお腹空いた〜(笑)
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期待して読んだけど。
分かりにくい場所にあるお店。何かの動物に導かれるように辿り着ける。考えが『うしろむき』になった客が店主の美味しい料理を食べると何かが変わるきっかけになる。次のお話で、前のお客さんが繋がっていく。。。。
私の好きなあのシリーズを、少しずつマイナスして書かれたような。どうしても比較してしまい、物足りなさしか感じなかった。残念に思いながら読んで、どこかでオリジナル要素が出てきたらいいなと思ううちに終わってしまった。
結局動物の正体も分からず。
装丁の絵は美味しそうだったけど、文章では美味しさも伝わってこず。このお店に行きたいとは思えなかったな。残念。
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「縁結びカツサンド」からの著者2冊目。
‥途中、サンドイッチを買ってきた場面があって、中身は「エビカツサンド」‥ニンマリとしてしまった。
お客様を、「おかえりなさい」と迎え、
見送る時は「いってらっしゃい。明日もいいお日和になりますように」と見送る「うしろむき夕食店」
名前だけ聞くと陰気な感じがする店名だけど、ところがそうじゃない。
やってくるお客たちは何かしら抱えているものが重く悩み気味であるが、この店を出る頃にはキッチリ前を向いている。
短編集であるが登場人物が繋がり絡まっていくところがまたイイね♪
スッキリ読了!
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都心から20分。並木台駅から徒歩約10分。奥の奥にあるレトロな洋館。ここは別名「うしろむき夕食店」。年配の女将さんが家庭料理を出してくれるお店で、その店を虜になる人は多くいる。その中には出世に嫁姑、夢など悩みを持つ人もいる。優しい料理に癒されることで、それぞれの人達が迷いを断ち切っていく。
奥の奥にあるということで、道に迷う人は多くいるのですが、謎の生物(猫?たぬき?)に導かれるようにその店にたどり着くのですが、まるでアニメ「耳をすませば」を見ているようで、興味をそそられました。作品に出てくる料理は、家庭料理にひと手間加えています。完成された料理の描写が、もう美味しそうで、この店行ってみたいなとさせてくれます。
全5章+αの連作短編集で、それぞれの章に一人ずつ登場人物にスポットを当てて、悩みを解決していきます。
また、章の初めには、料理のイラストも載せていて、食欲を掻き立てます。
後半になると、偶然すぎる展開が起きていくのですが、思わずズッコケてしまうほどでした。
世間は狭いなぁと思う一方、そんなバカなとも笑ってしまいました。そういうことも全部ひっくるめて良い味を出していました。
また、この作品で1番の見どころは、女将の志満さんの存在と料理でした。料理もさることながら、志満さんの佇まいや言葉は心に沁みて、心にスーッと響きました。
特に最後の章では長く生きてきたこそ滲み出た言葉で印象深く、優しく包み込まれました。
最後は、女将さん引退されましたが、孫の希乃香さんが引き継ぎます。今後、どんな「うしろむき夕食店」になっていくのか楽しみです。この店ぜひ行ってみたいです。
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うまくいかないことがあって落ち込む日や、ぱっとしない毎日がなんだか愛おしく、ほっこりとこころ温まる物語。
立ち返ってみるとスマホ片手に、忙しなくながら食いするような毎日。明日は美味しい一杯と美味しいごはんを食べよう!どんな日や人生でも自分を幸せにできるのは自分だけ。毎日を大切に過ごそう、そう思える一冊でした。
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「縁結びカツサンド」に続いて二作目。
冬森さんの綴る物語は、美味しそうな料理に加え、優しい読後感でホッとします。
料理おみくじの発想も面白いし、着物での接客や店の佇まいも素敵。
つながるご縁。美味しい料理と迷った時に後押しをしてくれる女将の志満さんの言葉に心が温まり元気をもらえる。
心に響く言葉が沢山ちりばめられた素敵な作品でした!
『時間は前にしか進まない。だけど、うしろを振り返れば、それまで辿ってきた、そのひとにしか歩めない日々が連なる。そこで得たやさしさや、あたたかさの中に、明日へ踏み出す一歩へのヒントが、詰まっているのかもしれない。』
『人生に失敗なんて、あるものですか。そのときどきでうまくいかないことがあっても、それは失敗じゃなく、めぐりあわせですよ。仮にうまくいかないのなら、その場所は、うまくいくための経由地なの。時間が経てば、それも必要な経験だったと思えます。アタシはね、ひとの未来はすべて幸せにつながってると信じていますよ』
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冬森さん作品、待望の2冊目。
数多のグルメ関連の小説の中でも、あう・あわないがあるが、冬森さんの作品は、私のツボにドンピシャにハマる。
今回も、心の中にあるやわらかい部分をつつかれて、でろーんととろけてしまような、心地よい感覚であった。
キリンビバレッジさんのウェブサイトで公開されていたが、本になるまで待ったかいがあった!
ネガティブ、ではなく古き良き時代を回顧するための「うしろむき夕食店」。本当にどこかにないかな・・・是非とも足を運びたい店である。そしておみくじを引いて、志摩さんの美味しい料理を食べて、未来に想いを馳せてみたい。