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  • 販売開始日: 2021/02/26
  • 販売終了日:2024/01/22
  • 出版社: KADOKAWA
  • レーベル: 角川書店単行本
  • ISBN:978-4-04-109967-4
一般書

悪の芽

著者 著者:貫井 徳郎

世間を震撼させた無差別大量殺傷事件。事件後、犯人は自らに火をつけ、絶叫しながら死んでいった――。元同級生が辿り着いた、衝撃の真実とは。現代の“悪”を活写した、貫井ミステリ...

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悪の芽

税込 1,925 17pt
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商品説明

世間を震撼させた無差別大量殺傷事件。事件後、犯人は自らに火をつけ、絶叫しながら死んでいった――。元同級生が辿り着いた、衝撃の真実とは。現代の“悪”を活写した、貫井ミステリの最高峰。

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みんなのレビュー98件

みんなの評価3.6

評価内訳

誰もがもっている悪の芽の存在に気付かされる

2021/12/21 17:33

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

大量殺傷事件の犯人が小学校の同級生だと分かり、かつていじめの原因となるあだ名を自分がつけてしまったことで彼の人生を狂わせてしまったのではないかと主人公は思い悩み、事件の全容を探り始める。

物語では事件現場に居合わせ動画を撮影した学生、被害者家族、犯人の職場の同僚などの目を通して見た事件が語られる。そこからは、皆が皆それぞれの正義を胸に生きており、それは本人さえも気づかないうちに悪の芽を育て、他人の攻撃につながるということが分かる。
加害者の家族、また加害者をかつて虐めていた人など、攻撃対象を見つけると当然のように罰しようとする人が物語でも現れる。しかし、それがいかに異常なことか、そしてそれが誰もが持っている悪の芽で、人間の悲しい性質だということをこの物語は教えてくれる。

この物語を通して著者は何度も読者に、その行動は想像力に欠けたものではないかと問いかけているように思えた。インターネットでの誹謗中傷など想像力の欠如による行為はあとを絶たない。1人でも多くの人が想像力を働かせ、自分の悪の芽を自覚してほしいという願いがこの物語には込められていると感じた。
自分にも悪の芽があることを自覚し、善の芽を育てるという気持ちを忘れずに生きていきたい。

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貫井徳郎が更に進化した傑作だ。

2022/10/06 04:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Ryo - この投稿者のレビュー一覧を見る

貫井徳郎の小説は『慟哭』以来ずっと好きで読み続けてきたが、今回の『悪の芽』は、これまでの貫井徳郎作品とはひと味違う。絶望やそこから派生した人間の負の感情や負の連鎖を描くのに長けた貫井が、いつもの負の連鎖の先に<優しさ>を紡ぎ出した。今まで貫井の小説は単にエンターテイメントととして抜きん出た面白さがあったが、今回は、<小説>の醍醐味を感じさせてくれた。今後の彼の作品が、楽しみな傑作だ。

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生々しく描かれる現代の悪

2021/04/22 14:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る

★考えることの放棄
現代においての悪が生々しく描かれています。
「こんなことをしてしまったら、どうなってしまうのか?」
そういうことを考えないから起こる悲劇が、現代社会においてとても多い。そうか、考えることの放棄か…と思わず唸ってしまいました。

★悪の種を蒔いたのは…
自分の行動や、自分が小さい過ちだったと思っている些細な出来事も、
どこかで大きな悪を咲かせているかもしれない。
改めて、自分の行動や発言に責任を持たなくてはいけないなと思いました。

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善の芽がうまく育たない社会

2021/03/24 12:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る

無差別大量殺人とその犯人の自殺により、何故そのような事件が発生したかという謎が生まれる。その謎を追い求める一人の主人公の心の葛藤は、読む者の気持ちを重く、辛いものにする。「悪の芽」が生まれ成長するというより、「善の芽」がうまく育たたない現代社会。人はなぜ、自分の周囲に向ける分しか優しさを持っていないのだろう丘。見知らぬ人に親切にするためには勇気がいる。そのちょっとした勇気の欠如の積み重ねが、冷たい社会をつくってしまった。そんな社会への憤りにより、無差別殺人が起きるのかもしれない。

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悪の芽って、

2023/12/11 05:38

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

悪の芽って、どこにでもあるんだな、と。また、誰でも、悪の芽を持っているのではと、いうのが印象的でした。小学生時代に、あだ名をつけるなんてよくある話なんですが、そこから、何十年後に大量殺傷事件へとつながるとしたら……。

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中途半端

2023/09/17 14:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:パイナップル - この投稿者のレビュー一覧を見る

貫井作品が好きで結構読んでるが、この本に関しては、理由、結末、好みではなかった。作者が言いたいことは理解できるが、中途半端でちょっと残念。

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薄い。かも。

2023/04/19 22:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る

久しぶりに読み返しましたがいつもの作品に比べると
ラストが結構薄いかも。
始まりの衝撃度合いに反して都合のいい終わりかたな気がしました。

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絶望から身勝手な無差別殺人の悲劇

2021/08/26 15:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

貫井徳郎さんの小説は久しぶり。
以前は怖くて、怖くて、でも先を知りたくて読み耽った。
本作は、最初にアニコン会場の無差別殺人事件から始まり、小学校の同級生だった安達が自分がイジメた事で不登校になった事が原因ではと不安を感じ、事件の原因を調べ出す。
いろいろあるんだけど、展開が読者に考えさせながら進むため、怖さもミステリーのドキドキ感も薄い。
動機、きっかけなどが薄っぺらく読んでいて納得感が無かった。

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うーん

2021/05/26 20:02

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:漂白 - この投稿者のレビュー一覧を見る

たくさん貫井さんを読んできている人には物足りないかと思います。タイムリーな題材なので、食い付く人は多いと思う。ただ、いかんせんかなり分厚いので無駄な展開も多い。安定のほったらかされる登場人物もたくさん。パニック障害?うつ?があんな簡単に完治するわけがないんだけどな、と思いながら最後まで読みましたが、なんだか消化不良。ご都合主義の終わり方でした。面白さや圧巻の長編らしさはあまり感じられませんでした。

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2021/06/07 11:22

投稿元:ブクログ

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2021/07/19 10:34

投稿元:ブクログ

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2021/06/10 09:12

投稿元:ブクログ

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2021/05/04 12:27

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2021/06/13 00:26

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2021/04/29 10:46

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