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投稿者:ぱんださん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほぼ同じ年ごろの父親を持つ、同じ年生まれの作家。
生きている街こそ違えど、中小企業経営者の苦しみも含め、身につまされました。
う~ん。父は父だ、
2021/04/10 09:57
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投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
波 の表紙を飾った七五三の写真
父には今も女の影あり
でも、娘と父の会話により、知らなかった母の一面を知る
財産をすべて失った父と娘の月命日に護国寺の墓参り
取り留めないが家族の会話ってそんな感じかな。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり高齢の親から生まれたただ一人の子供であるならば……。かなり、深いです。娘にとって、母の死亡後の、父親……という存在は、というのがテーマ。読み進めると、色々と……。一読をオススメします
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父親との関係を中心に、言葉巧みに様々な思い出や想いが描かれており、笑いもありしんみりもありました。
お父さんの言葉で印象的なものも多く、楽しく読めます。家族の在り方に型はないけど、切っても切れないものだなぁと思いました。
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作詞家、作家、ラジオ・パーソナリティなどの顔を持つジェーン・スー(と言っても純日本人)さんが、自分の父親の家の家賃を捻出するために、父の身辺をネタにしたエッセイを書く?
二十年前に母を亡くし、それまでは母親が緩衝材となっていた、気ままな父と直接対峙することになる一人娘。父親の頑固なところに呆れ果て、情けないところをみて母の苦労を思い、しれっとして娘に頼るずる賢さに舌を巻く。そこには愛あるが故の憎があり、憎が行き着く果てに愛がある。
自分は昨年父親を失ったが、そもそも父親像が全く違うので、その親子感もまた全く異なる。自分の父はジェーン・スーさんの父と同じく、貴金属を扱う仲買業を営んでいた。ただジェーン・スーさんの父親のように博打的な行動をとる人ではなく、いつも真面目で、堅実。「信用」を絵に描いたような人だった。
父親としても優しい人だった。ただ、その堅実さが故に父親と打ち解けて話したという記憶があまりない。
いやこれからもっと話ができたのかもしれないけど。
全く異なるキャラクターの父親を知る面白さと、その愛憎溢れる関係性に少し嫉妬した作品。
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自分とは全く違うのに、自分の話のように読んでしまった。
「娘としての自分」がたくさん詰まっていたからだと思う。
それにしてもみんなたくましいなあ。
私のこれからの目標は、たくましくなるかもしれないなぁ。
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誰にでもやってくる老いと死と、親子の縁と情と、それにともなう愛憎と、テーマだけみるとウェッティーで重そうだけど、語りがカラリとしていて一気に読めた。
私は死ぬのがかなりこわい。死を想像するときに思い出すのは祖母の死顔とその冷たさだ。結露した頬に触れたとき、祖母はもう人間ではなくモノと一緒だと思った。死は断定的なものであって、「ちょっとだけ死んでる」とか「いまは死んでる」とかいうことが、この世に起こり得ないことを実感した。死はただ死でしかない。どうしようもなさに打ちのめされた。
まだ生きている父や母に、言いたいことや聞きたいことがあったら、生きている今のうちに済ませておこう。でも気恥ずかしい。そして面倒くさい。とくに言いたいことを言うのは、エネルギーがいるし、相手のカウンターを受ける覚悟も必要だ。
だけど、最後に親に対して伝えることは、ありがとうだけにしたい。ありがとうの気持ちだけで見送りたいから、面倒くさくてもほかの気持ちはすべて言葉にして伝えておこう。心を通わせておきたい。いなくなっても繋がっていたいから。
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2021/3/14 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2022/11/25〜11/27
ドラマ化もされた、スーさんの家族を書き綴ったエッセイ。お父上は相当癖のある方のようで、エピソードたっぷり。自分の父親や母親のことをかけと言われても、なかなかこんなエピソードは無いなぁ(あるいは、それを魅力的に描き綴る筆力がない)。
中江有里さんの解説も読み応えあり。
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これから直面するであろう両親の「老い」と、「親でははい」顔。私にとっては怖くてしょうがない「それ」を探しに行っている。凄い…。
10年後、また思い出しておきたいヒントがたくさんあった。
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テレビドラマをきっかけに読みました。
兄と妹はとうに家を出て今、母親と二人暮らしの中で、所々自分と母親に重ねていました。
呆れつつも切ることができない繋がり。それを息苦しく思いながらも読了できたのは、スーさんの柔らかな、そして時にストレートな語り口によるものだと思います。
ドラマを視終えたら、彼女の他の作品を手に取ってみよう。
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書店の店頭で見つけて、何の予備知識もなく購入した。
著者名もジェーン・スーとなっているので、翻訳ものが或いは日本在住の外国人が書いたものかと思ったら、表紙の折り返しの紹介を見たら、日本人だった。
主人公は40代の独身の娘とその父親。
母を早くに亡くして、その墓参りに一緒に行っている。
僕よりは、少し下の世代だが、親子の間の感情には、このようなものがあるなと思わせるところが多々あった。
最初は、娘(子供)の視点で読んでいたが、やがて父親(男)の視点で読んでいた。
不謹慎かもしれないが、後期高齢者になっても、いわゆる内縁関係の人がいるのは、良いなと思った。
現実はキレイゴトばかりではないのだから。
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ドラマを知って原作を知った。
海外文学は敬遠していたのだが、レビューで作者が日本人と知って、試しに購入。
面白かった!
母のことをよく知らないまま亡くしてしまったことを後悔し、父親のことはきちんと知っておきたいという思いから書かれたエッセイ。
面倒で突き放したくなるのに、つい甘やかしてしまう。
深刻な話なのに、さらりと話されてつい笑ってしまう。
「この人には一生勝てない。勝てるわけがない」
端から見たら、確かにカッコいい。
が、億単位の借金を抱えながら、複数の女性の支えを受け、それを隠そうともしない父。
身内だからこその葛藤を経て、今の形があるのだろう。
疾うに亡くしてしまった母も、父と娘の間にいる。
「家族」なんだな、と改めて思った。
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ドラマ→本の順番で。ドラマだとストーリーになっていたけど、本はエッセイのような、短い章が集まってできている。ドラマも本も両方よかった!
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テレ東のドラマを観てから読んだせいか、父親が國村隼の画しか浮かばない。
父親の人生もすごいが著者自身の人生も波乱万丈だし、それを独特の味わいのある淡々とした筆致で語る著者の文章力もすごい。
亡くなった母親からの引継ぎとして贔屓の店を巡る場面がいい。
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いろいろラジオで人生相談されて的確な答えを出してるスーさんにこんな歴史があったとは。
でもきっとご両親とも頭のいい人なのでしょう。
素敵な遺伝子を引き継いで羨ましい。
ドラマの吉田羊と國村隼の親子関係はちょっと違うように感じた。
それはそれで楽しんで観ている。