紙の本
一気読み不可避!
2021/04/01 14:37
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投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
★ミステリー要素も素晴らしい。
登場人物の心理描写や、物語の展開も面白く、ぐいぐい読み進めてしまいました。きちんと伏線も散らばっていて、ミステリー要素もとても面白かったです!
★最高の読後感
魔法の力で世界が変わるとか、そんなことではなくて彼らはきちんと自分で世界を変えていくんだと思うと胸が熱くなります。
紙の本
初期を思い出す
2021/03/08 03:25
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、辻村先生の書かれる大人の話を読んで少し何か違うなと感じたことがありました。
自分がデビュー作とそれに繋がるお話をとても好きだから、またあの感覚を味わいたいと。
単行本で出てからあらすじ以外の情報をいれないようにして、やっと読めたこの作品を、あぁ辻村先生の作品だといとしく思っています。
いま、悩んでいる子がいたら読んでほしい。
もちろん大人にも読んでもらいたい。
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これは凄かった。
ずっと面白くて、最後もここで終わりか。
と思ってからのラストが驚きと感動。
電車で読んでましたが泣いてしまいました。
読み終えて数日経つけど、思い出しただけで泣けてくる。
そんな素敵な作品でした。
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単行本で読んだものの再読。
学校での居場所をなくし閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。なぜこの7人が、なぜこの場所に――。
読み終わってからもしばらく涙が止まらなかった。
フリースクールの喜多嶋先生=アキっていうのをふまえて読むとさらに面白かった。
『会える!だから生きなきゃダメ!頑張って大人になって!』
そう励まされ、助け出されたアキが、城での記憶を失くしたあとに大人になってからこころたちの支えになる。
現実に戻ったあとの皆が楽しく過ごせていたらいいな。
オオカミさまの秘密も良かった。
伏線回収が見事すぎる物語。
「目指すよ。今から。“ゲームを作る人”。マサムネが『このゲーム作ったのオレの友達』ってちゃんと言えるように」
マサムネが嘘つきにならないように。
どこかで「ナガヒサ」(スバルの苗字)の表記あったよね!ゲームを作る人になったんだ…。
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7人の子どもたちが招かれた鏡の中の城。なぜ子どもたちは選ばれたのか。そして城に隠された最大の秘密が、鮮やかな伏線の回収と共に明かされる、本屋大賞受賞作の下巻。
曲解かもしれないけど、自分はこの話を「闘わなくても、いいよ」の物語だと思いました。この言葉は、学校に通えなくなったこころに、フリースクールの教師である喜多嶋先生がかけたもの。
こころをはじめ作中の子どもたちはずっと闘っていたんだな、と読んでいるうちに気づかされます。学校、人間関係、親子関係、子どもたちそれぞれに事情は違えど、みんな居場所を無くし孤立している。
そんな子どもたちが招かれたのが鏡の中の城。居場所を無くした子どもたち同士、それぞれが少しずつ距離を近づけていく。
今思うと学校は緊張の連続でした。クラスから浮かないように……、やんちゃな子に目をつけられないように……、と思っていても、
自分は活舌がめちゃくちゃ悪かったのと、体毛が濃かったので、いじめとまではいかないけれど、クラスのそうした子にめちゃくちゃいじられ、
そのたびにいろんな感情を堪えなんとか道化を演じて「いじり」が「いじめ」にならないよう祈りながらやり過ごしていた覚えがあります。
あれはあれでたぶん「闘い」だったのだと思う。
「闘わなくても、いいよ」は、そんな学校であったり、人間関係であったりに対し、真っ向から向かい合う必要なんてさらさらなくて、学校に行かなくても、無理に人間関係を維持しなくていいよ、という意味合いがまず一つある気がします。
でも、子どもにとって学校以外の場所や人間関係はなかなか想像しにくい。そうなるとどうしても孤立してしまう。どこにも自分の味方も理解者も、いないように思えてしまう。
すると「闘わなくても、いいよ」は「(独りで)闘わなくても、いいよ」という意味合いにも変わってくるように思える。自分がされた仕打ちをなかなか言い出せなかったこころは、喜多嶋先生のおかげで母親からもようやくこころの心身に何が起こったかを理解してもらい、一歩先に踏み出せる。
それは城の子どもたちも同じで、上巻では城の招かれた子どもの一人、マサムネがみんなにあるお願いをします。それは子どもたちにとっては、間違いなく最も辛いことの一つ。それでもみんな「友達」であるマサムネのために行動を起こす。
学校以外にも世界は広がっていて、世界の数だけ人間がいる。視野が狭まっていると、自分以外すべて敵に思えてしまうかもしれないけれど、そんなことは決してない。
この「かがみの孤城」なら、城の中の子どもたちであり、フリースクールの喜多嶋先生が仲間として、味方として、理解者としていてくれる。世界は決して一つでなく、そして自分「独り」でもない。
そして近づく城の終わりと別れの季節。ある出来事をきっかけに物語は、怒涛のクライマックスを迎えます。
7人の子どもたちの秘密というのは、小説に慣れている人なら勘づく人も多いと思うけど、分かっていてもその上をいく感動が用意されているのが、この「かがみの孤城」だったと思います。
とにかく伏線の回収がすさまじく、7人のその後から、鏡の中の城、城の番人でもある狼の面をかぶった少女の「オオカミさま」、そんなファンタジー要素すらもすべて一本の筋につなげ城は閉じられる。
切なさがありつつも、それ以上の暖かさと静かな感動が、この伏線の回収によって生まれて、そして上巻の妄想のプロローグが、最後の場面に繋がり、思わず息をつきました。
今いる世界が辛く孤独に思えるとしても、その世界から勇気をもって離れて、違う世界を見渡せばきっと誰かに出会える。生きづらさ、孤独を抱え、闘い続ける子どもにもそしてそんな子どもだった大人にも、きっと刺さる作品だったと思います。
第15回本屋大賞1位
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最後の章で、うわー、そこがつながるか! と思ったら、エピローグまで最高だった。コミックス版も読んでみよう。
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すごかった。
言葉にすることをサボって
「めっちゃよかった。さすが辻村深月さん!」って書いちゃう。
下巻はほぼ一気読み。サボった家事をこれからやるので寝不足が不安である…。
学生の頃なんとなく学校に行き、なんとなく生きてきてしまいました。
そのときは気がつけないけど、生き方っていろいろあるから、もっとゆったり構えて、周りを見渡して生きてくればよかったな。
しんどいことに正面から向かうだけが正しさではないよな、と思ったりしましたとさ。
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上下巻一気読みしました。
ネタバレなく読んでもらいたいです。
タイトルと設定を読んだ時に想像した話とは全く違った展開になりました。読み終わった時には登場人物たちのことを見守っている1人になっていると思います。
読んでいて少し感じた違和感を頭の片隅に置いておくとより楽しめます。
最近の辻村さんは親と子や家族がテーマになることが多いですが、主人公は中学生の子供たち。学校に行っていない子供たちが孤城に集められ、鍵と部屋を見つけた人の願いがなんでも1つ叶うといわれるというストーリー。特定の空間に人が集められるというのは冷たい校舎を思い出しますが、物語の畳み方はこちらの方が圧巻です。デビューから今までの積み重ねを感じました。
これからもずっと応援してます。
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一気に読んでしまった。
繋がりとか、思いとか、もう一度ゆっくり読もう。
RPG的な面白さだけではない。
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「『かがみの孤城』は子どもと、かつて子どもだったすべての人に向けて書いた作品。」と、筆者が本屋大賞受賞式で述べたという本書。
上記コメントを見て、買って、読んだけど
コメントの通りだった。(コメントと、本書の内容が違うことがほとんどだけど)
子供からすると、居場所は学校と家しかないと思うかもしれない。
だけどほんとは全然違う場所、選択肢もあって、それを子供に示してあげれるような大人、親になりたいなと思えた本書。
スバルとマサムネの関係、特に最後の関係が好きでした。
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同世代との対話機会が与える効果を感じさせられた。オオカミさまの正体と鏡の城がなんなのかが最後の最後に明かされた。描かれなかった他の子の現実に戻ったあとについても知りたかった。
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ネタバレになってしまうため詳しいことは書けませんが、この物語の核となる大事な仕掛けに上巻の途中で気付いてしまったため、物語を読み終えたときの感動がだいぶ薄まってしまいました。
もしその仕掛けに気付かなければ、星5個になるくらいの感動だったと思います。きっと、十代の読者なら、のめり込んで読むのではないかと。アラフォーの自分にはハマらなかった部分もありましたが、ミステリーとファンタジーをMIXした、辻村さんらしい作品だと感じました。
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マサムネが好きだったな。フウカとウレシノの未来も見たかった
しばらく読書から離れてたけどさくさく上下巻読めた
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7名それぞれの事情が少しづつ明らかになり、謎が解明される。絶望的な状況の中鍵が見つかる。
童話のような物語だが、7名の心理描写がリアル。
孤立している人には、少しだけでも理解し、そのことをその人に向けて行動することが重要ですね。
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上巻の終盤から感じていたのは、光瀬龍の「夕映え作戦」とどこか似た空気だった。あまり書くとネタバレになるのだが、昔のSFを読んだことがある人にはイメージが伝わるのではないかな。
ストーリーは、全く違うけど。
中学生たちの台詞が、少し幼いというか子供向けの少女小説のようなので、私的にはもう少し普通の方が読みやすかったと思う。
現実は、当然ファンタジーではないので、このこようにはイジメから逃れられないけど読んでおいて良かったと思う人は多いと思う。