郵政腐敗 日本型組織の失敗学
著者 藤田知也
日本郵政グループは、2021年に郵便事業の創業から150年を迎えた。従業員40万人を超える巨大組織は「腐敗の構造」にはまって抜け出せずにいる。近年では、かんぽ保険の不正販...
郵政腐敗 日本型組織の失敗学
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
日本郵政グループは、2021年に郵便事業の創業から150年を迎えた。従業員40万人を超える巨大組織は「腐敗の構造」にはまって抜け出せずにいる。近年では、かんぽ保険の不正販売、ゆうちょ銀行の不正引き出しと投信販売不正、NHKへの報道弾圧、総務次官の情報漏洩と癒着など、数多の不祥事が発覚した。一連の事象の底流にあるのは、究極の「事なかれ主義」――。朝日新聞経済部のエース記者が、巨大グループの実態にメスを入れる。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
興味深い
2023/09/16 17:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本郵政グループの腐敗が、いろいろな角度から分析されて、よかったです。日本型組織の見直しの必要性を、感じました。
現場もまた被害者という話
2025/04/17 23:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BK2_kwsk - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成の終わり頃に露見した、かんぽ生命のむちゃくちゃな契約獲得。これを皮切りに明らかになった日本郵政内部の腐敗ぶりの記録。
事件については、そんなことあったかなという程度の認識なのだが、著者により腐敗の有様がかたられていく。
顧客からの抗議はクレーム扱い。
内部通報は潰す。
記者会見ではちゃんと説明しない。
報道は潰す。
自浄作用を起こそうという動きも、時の権力者に忖度して空振り。
問題が明るみになると、責任を現場や下の者に押しつけて上の者は保身に成功。
そんな感じで、なんだか、ノモンハン事件後の日本陸軍内部の責任の押し付け合いに似ている。つまり、どちらも日本型組織なのだろう。
出版のタイミングもあると思うが、その後の顧客保護についてあまり語られなかったことが残念なところ。
明らかにされていく腐敗ぶりを読み進めていくうちに、普段お世話になっている近所の郵便局(で働く皆さん)は大丈夫だったのかなと心配になった。不正をしていたかどうかではなく、上の方からめちゃくちゃな要求や責任を押しつけられなかったのかなという意味で。