絶滅魚クニマスの発見―私たちは「この種」から何を学ぶか―(新潮選書)
著者 中坊徹次
1940年、秋田県田沢湖だけに生息した魚が環境改変で絶滅した――。だが、生きていた。遠く離れた山梨県西湖で。なぜ西湖に? なぜ誰も気づかなかったのか? クニマスという魚の...
絶滅魚クニマスの発見―私たちは「この種」から何を学ぶか―(新潮選書)
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商品説明
1940年、秋田県田沢湖だけに生息した魚が環境改変で絶滅した――。だが、生きていた。遠く離れた山梨県西湖で。なぜ西湖に? なぜ誰も気づかなかったのか? クニマスという魚の驚くべき生態から生まれた疑問が発見を導き、分類学、ダーウィン進化論、そして絶滅に向きあった人々の歴史へと広がってゆく。「種」を巡る壮大な物語。
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報道で話題になった魚 −科学的に正しく知りたい人へ
2021/12/11 17:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いそぽっど - この投稿者のレビュー一覧を見る
【理解可能レベル】
高校生以上なら誰でも
(高校レベルの生物を理解していると読みやすいかも)
【オススメする人】
・生態学が好きな人
・生物多様性の保全に興味ある人
クニマスという魚の面白さ・重要性について多面的に語られていて、生物に興味ある人ならば誰でも楽しめると思う。
前半は自然科学的な内容。絶滅したと思われていた魚が発見されてから、論文で発表され、その後の研究で形態や行動が解明されてゆく過程。科学的だがエキサイティングなドラマが展開される。クニマスがとても珍しい生態の魚だということは、この本を読むまで知らなかった。
後半は少し人文科学的で、環境史のような内容。古い文献の調査結果が多い。最後は保全生物学的な内容に触れて締められている。クニマスが題材ではあるが、生物多様性保全の全体にも通じる内容だ。
※巻末にしっかり引用文献がリストアップされており、1次資料に当たりたい人の助けになるだろう。
※1箇所明確に間違い。P.128で「外来種」という用語を誤用していた。人為的にではなく生物が自力で分布を拡大した場合は外来種とは呼ばない。
クニマス
2024/08/24 01:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
発見されたクニマスについて見た目だけではわからないヒメマスとの違いやその生態の説明、江戸時代から絶滅までの田沢湖での歴史などクニマスについてのあらゆる事象がわかり面白く読んだ。