吃音―伝えられないもどかしさ―(新潮文庫)
著者 近藤雄生
店で注文ができない。電話に出るのが怖い。喋ろうとしてどもってしまい、変な人だと思われたくない……話したい言葉がはっきりあるのに、その通りに声が出てこない「吃音」。目に見え...
吃音―伝えられないもどかしさ―(新潮文庫)
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商品説明
店で注文ができない。電話に出るのが怖い。喋ろうとしてどもってしまい、変な人だと思われたくない……話したい言葉がはっきりあるのに、その通りに声が出てこない「吃音」。目に見えず理解されにくいことが当事者を孤独にし、時に自殺に追い込むほど苦しめる。自らも悩んだ著者が、当事者をはじめ家族や同僚、研究者、支援団体に取材を続け、問題に正面から向き合った魂のノンフィクション。(解説・重松清)
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まっすぐに、誠実に書くということ
2021/06/05 22:37
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:せきた - この投稿者のレビュー一覧を見る
テキストに力を感じるルポ。
書き手の情熱がほとばしる文章。
「苦労がある人、悩みがある人が世の中をいいところにしているんじゃないか」という一節があった。時には異議申し立て、自分の気持ちを知ってもらうことが如何に大切か。私も多少はこのもどかしさを共有できた。
吃音当事者の恥ずかしさ、怖さ、意志疎通そのものへの恐怖心。本当に大切なことは口にしたがらないものだ。
こんなにも良質の作品を書ける書き手、しかも若手、を知ったことが嬉しい。