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料理侍 料理人季蔵捕物控
著者 和田はつ子
ことさら厳しい寒さが続き、人々が春の摘み菜売りの声を待ち望む如月。日本橋にある一膳飯屋「塩梅屋」の主・季蔵は、二葉町の太郎兵衛長屋に浪人が住み着き、人々に手料理を振る舞っ...
料理侍 料理人季蔵捕物控
料理侍 (ハルキ文庫 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)
商品説明
ことさら厳しい寒さが続き、人々が春の摘み菜売りの声を待ち望む如月。日本橋にある一膳飯屋「塩梅屋」の主・季蔵は、二葉町の太郎兵衛長屋に浪人が住み着き、人々に手料理を振る舞っているとの噂を耳にする。ほどなく浪人は塩梅屋を訪れ、自分を雇い入れて欲しいというのだった。その頃、汐留橋近くに繋がれた小舟で男が殺されているのが見つかった。手掛かりは、小舟に残された一束のセリ――。事件の下手人は? 謎の浪人との関係は? 北町奉行の密命を受けた季蔵は、密かに探索を始めるが……。早春鮨、烏賊三昧……心のこもった料理の数々が春の訪れを告げる、大ベストセラーシリーズ、待望の第十九弾!
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紙の本
本作では、武藤多聞という「よろず商い屋」を営む料理好きの浪人が新登場である。
2016/12/10 23:43
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作では、武藤多聞という「よろず商い屋」を営む料理好きの浪人が新登場である。
第一話「料理侍」では、この如何にも訳ありの心優しい浪人が危うく殺人事件の下手人に仕立て上げられそうになるが、季蔵の機転で難を逃れ、事件自体も本星が捕まりあっさりと解決でした。
しかし、第二話では、売れっ子戯作者・比見丹久から花見重の依頼を受けた季蔵が届けに行くと、途中で何故か同じ依頼を受けたという武藤多聞と出合う。何故、有名料理屋でない2人に依頼したのかと不思議に思いながら比見丹久宅に着くと、そこは夫婦が殺害されたばかりの修羅場であった。どうもこの展開は、武藤多聞を陥れようとする陰謀のように思われてくる。推理物としては実に美味しい筋書きであると思いきや、季蔵の機転で難を逃れた武藤多聞は、三話以降では料理の関係では継続して登場するが、事件とは殆ど関係しなかった。むー、役割が若干不明。
三話以降では骨董品屋中心にした事件が頻発し、やがて幕府の宴お道具役・本田主膳も絡んだ事件となり、偶発的な事件とも絡み合い骨董品屋(宝飾品の意味合いが大きい)業界の捕物となっている。