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エンド・オブ・オクトーバー 上
アメリカCDCで感染症対策班を率いるヘンリーは、インドネシアの収容キャンプで発生した謎の出血熱の調査に向かう。彼の迅速な対応により、死亡率70%を超えるこのコンゴリウイル...
エンド・オブ・オクトーバー 上
エンド・オブ・オクトーバー 上 (ハヤカワ文庫 NV)
商品説明
アメリカCDCで感染症対策班を率いるヘンリーは、インドネシアの収容キャンプで発生した謎の出血熱の調査に向かう。彼の迅速な対応により、死亡率70%を超えるこのコンゴリウイルスは、封じ込めに成功した、と思われていた……感染者がひとり、 300万の巡礼者が集まるメッカへ向かったと判明するまでは。おりしもサウジアラビアとイランは一触即発の危機にあった――ピュリッツァー賞作家が送る、迫真のテクノスリラー
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紙の本
ノンフィクション作家ならではの“ウイルス”の脅威を描いた驚愕の作品。
2021/08/30 20:48
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノンフィクション作家ならではの“ウイルス”の脅威を描いた驚愕の作品。特に上巻での感染症の歴史や世界情勢の記述は具体的で大いに参考になるうえ、それだけでも小説としての面白さ満載。物語はコンゴリウイルスの発生源とその対策を軸に展開されるが、やがて生物兵器ではとの憶測へと発展。下巻はパンデミックの中での世界の混迷、人間の愚かさを描いた戦争&パニック色の濃い展開になるが、その中でも主人公ヘンリーの家族への思いが連綿と綴られていく。妻・ジルの感染死は読者としては酷く残念。
なお、国家間の対立はアメリカ対ロシア(大胆にもプーチンが名指しで登場)を軸に描かれているが、著者の意図としてはあくまでも判りやすい構図としての選択であり、本当なら得体のしれない中国をも加えた仁義なき戦いにしたかったのではと邪推。改めて余りにも危険な「兵器」を手にした「危険国家」が余りにも多数存在してることに愕然としますね。
蛇足乍ら本書(原著)の発刊は2020年4月なので、新型コロナがパンデミックを引き起こす前から構想され、執筆され始めていたと考えられる。その余りにも新型コロナ禍を予想したような先見性に驚くばかりです。