てんげんつう(新潮文庫)
著者 畠中恵
若だんなの前に「天眼通(てんげんつう)」を名乗る男が現れた。過去に未来、人の心まで見通すことができるという能力のせいで人に嫌われる、と助けを求めてきたが。一方、仁吉に惚れ...
てんげんつう(新潮文庫)
商品説明
若だんなの前に「天眼通(てんげんつう)」を名乗る男が現れた。過去に未来、人の心まで見通すことができるという能力のせいで人に嫌われる、と助けを求めてきたが。一方、仁吉に惚れた天狗の姫が、無謀にも祖母のおぎんに勝負を挑み、許嫁(いいなづけ)の於りんの実家、中屋には次から次へと災難がふりかかる。気が気でない若だんなは、なんと場久の手を借り夢に潜入!? 仲間の為、許嫁の為、危険に飛び込む一太郎の決意が光る、急展開の第18弾。(解説・タニグチリウイチ)
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若旦那大活躍
2021/07/07 14:56
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
祖母のおぎんには、毎回助けられてきた体の弱い若旦那。今回 初めて 祖母おぎんを助けるために大活躍する。おぎんを慕い敬う仁吉の事も助ける。今までになく、心躍る話が多数。とてもとても楽しめる。早く次も読みたい
しゃばけシリーズ
2023/06/05 14:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
先を見通せるって能力は、どんなものか。
知りたいような知りたくないような。知らないから、歩み出せることもある。
「てんげんつう」にはそういう能力を持っているとのこと。
病弱な主人公・若旦那は、どう思うのか?気になる本です。
読み物としてのエンターテイメント
2021/10/20 09:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
畠中恵さんの著書は以前に『しゃばけ』を読んで以来です。人間と妖怪たちのしっちゃかめっちゃかの活躍劇として5章の各短篇を楽しむ事が出来る一書です。
登場人物が比較的多く、氏名だけが頻出してくるので、各キャラクターに深い印象を持ちにくい感じはしますが、謎解き要素がふんだんに入っている点では読んでいて素直に楽しめます。
巻末の解説が面白かったです。本書は江戸時代として描かれていますが、この話を現代に移しかえ、更にコロナ禍の現況に当て嵌めると、あんな内容になるんだ、と納得出来ます。
てんげんつう
2024/10/01 19:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Qた - この投稿者のレビュー一覧を見る
千里眼を持つ男が、その力のせいでツライ事があるから何とかしてくれと若だんなを頼って来ます。けど本当はツライのは嫌だけど、力も欲しい。人は矛盾していて面白い。
からみあい
2021/09/18 18:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
のんびりお人好し……に見えて、案外無鉄砲な若だんな。
今作でも病に負けずの、無茶っぷり。
若だんなを元気にする薬を探すために、若だんなが無理をする。
本末転倒、時にシニカルなところがこの作品の魅力だと思います。
他人を蹴落としてもと思う人間と、それを無邪気に面白がるあやかし達と、どちらがより怖いのか。
どちらの血も引く若だんなは、ある意味多様性とその強さで、右に出る者はないのでは。
人の方が怖い
2021/08/25 11:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
妖は人の理を外れているとしょっちゅう出てくるのだけれど、この話に出てくる人の方がよっぽど身勝手。
妖の方が、自分の欲望を抑えて身を引くなど、人(妖)ができている。
最後の話は、ソメイヨシノなのだろうけれど、確か接ぎ木でないと増やせないと聞いたことがある。毛虫は・・・、うちの職場の前の街路樹の桜も、夏場の毛虫はものすごい。ポトポト落ちてきて、歩道をうじゃうじゃ這い回って・・・・。妖怪より祟る。
放置された妖狐や、消えた菓子鉢など、伏線を張っているようで、結局回収されない。