男性が怖くなった
2023/09/16 09:30
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
高学歴・高収入のバリキャリ女子の著者が、会社でがむしゃらに働き、婚活に勤しむ中でフェミニズムに目覚めていった話。30歳になったら女性は産業廃棄物になると思い込んでいたあたりやフェミニズムをとても恐ろしいもののように思っていたあたりに驚きました。そういう風に思い込まされていた彼女の世界は、なんて視野が狭いのでしょう。恐ろしい。実際には鈍感なだけで善良な男性も多いとは思うのですが、この本を読むと男性が得体のしれない怖い存在のように思えました。反対に、この本を読んで、著者の嵌っていたような狭い世界から抜け出て堂々とバリキャリをしている女性が社会で成功していない(女性に地位を脅かされていると思っている)男性に蛇蝎のごとく嫌われる理由もうっすらわかりました。自分より弱いはずと思っている女性が自分より高い地位にいて高収入を得ていたら、そりゃ嫌いになりますよね。
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丁寧で平易な、普通の女性が書いた文章であることがひしひしと伝わる文章で、とても読みやすいのに辛くてなかなか読み進められなかった。
前半の違和感や不快感に、自分がおかしいんだと思わされていく若い彼女を抱き締めたかった。おかしいのは社会と周囲の野郎共だ。
後半に行くにつれ書かれるのが直近の出来事で、私はもう見るのも嫌で目を背けていた事柄ばかりだったから余計にしんどいと感じてしまった。でも、そんな態度は社会や政治を悪化させる方に荷担することになるのだと、分かっていたけど突き付けられてしまった。
笛美さんは、自分のペースで、小さくてもいいから声をあげて欲しいと優しく訴えてくれる。小さな一歩、私も踏み出せるだろうか。
どうか、女が女であるだけでしんどい嫌な思いをする社会が、少しずつでも快適に明るく変わっていきますように。
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「見える」と「気づく」では全然違う。
「気づく」に至るまでの筆者の変遷がじっくり書かれていて、随所にあれ、この話って、自分のこと?そうだよねそうだよねと共感しながら読み進めていった。この人の行動力に突き動かされた人はたくさんいるだろうな。書いてくれてありがとうと言いたい。
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検察庁法改正に反対するTwitterデモで注目を集めた著者による初の書籍。フェミニズム入門によい。
日本がおじさん社会とは感じていたが、広告代理店という世論に大きな影響をもつ会社でここまで旧態然とした価値観がいまだ幅をきかせていると知り愕然とした。。日本のジェンダーギャップ指数がいっこうに上がらないのも納得である。やや全てをおじさん社会のせいにしすぎな感もあるが、これまで無意識のうちに受け入れてきた男性と女性の関係の理不尽さを等身大の言葉で明らかにしてくれている。
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一人の社会人・笛美さんが、どうやってフェミニストになっていったかを等身大で綴ったエッセイです。
社会人になってからの心の変遷を順を追って丁寧に書いているので、フェミニズム的な視点から見たら「え?」と言われてしまいそうな認識も、その認識のままありのままに記載されています。
この本を読むと、女性がフェミニストになったからっていきなり別の人種になるわけでなく、学びながら少しずつ自分の中にもジェンダー平等の価値観を育てていっていきたいと思っている人たちなのだということが伝わると思います。
ジェンダーを学び始めると、いろんな専門用語があり、一つ一つの考え方が新鮮で視野が開けて、今までと違う世界が見えてきます。しかし、学べば学ぶほどまだそこに気づくきっかけがなかった人たちに冷たくなったり怒ったりしがちです。笛美さんの本は、認識の発展を丁寧に描いているからこそ、「誰だって最初からフェミニストだったり政治に関心があるわけじゃない。そこからどんなきっかけを私たちが作っていくかが大事なんだ」ということに常に立ち返らせてくれる本ではないでしょうか。
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https://president.jp/articles/-/49082
プレジデントのこの記事を読んで買った本。
私も男性優位の会社で働いている。もっと女性的に生きれば良かったのか?でももうその選択はできない。
みんな、同じ悩みをもっているのだな。
と、本の前半の感想しか書いていない。フェミニストについて書かれている後半部分は、もう一度読み返したい。
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苦しかった。学生の頃、女性蔑視に怒っていた自分は何処へやら 社会人になった途端、社会に適合するためモテない自分を下げて、男性をたててバカなキャラを演じて寂しさをアピールするようになっていた。それが楽だから。
社会の構造のせいで「私なんかが生きていてごめんなさい」と思うこと本当にすごく多い、女性として認められることもなく、男性のように仕事で頑張っても稀有な存在として“なんかすごい”みたいなカテゴライズ。
男性だって自分らしく生きていいし、頑張り過ぎなくていい。どっちかに どちらからしい生き方を強要することが間違っている。
フェミニズムの書籍史上、一番泣いた
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仕事が楽しい、仕事を頑張りたいし趣味だって楽しみたい。
勉強も仕事も頑張って、自己研鑽するほど可愛げがなくなって。そもそも可愛げって何なんだ!
恋だってしたいし結婚だってしたいけど、
もし子供ができたら嫌でも産休は必要だし、きっと女性の負担の方が多いんだろうな、外でも家でもずっと働かなきゃいけないのかな、そんなこと心配しながら相手を探すのも疲れちゃった。
でも、30超えた女性なんてどんどん需要がなくなっていくんだ。
むなしい、幸せになりたい、でも幸せってなに?
独身は不幸?
そんな日頃のモヤモヤを軽快に嫌味なく綴られた本。
すごく共感して、一緒にイラついたり涙したりしながら読んだ本。
『でも、まだ見ぬかわいい赤ちゃんよりも、いま生きている自分のことをまずは大切にしてあげたいのです。』
ぐっときました。
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女性の生きづらさの正体を、おじさん達が築いてきた社会構造に求めるところまでは、共感も含めて理解はできるのだけど、それが政治批判に、というかアンチ安倍ちゃんになっていくところがどうしてもわからない。どこかで論理が飛躍してないだろうか。ちなみに論理の飛躍は、これまで政治と関わらないようにしてきたからとか、フェミニズムと一緒で声を上げることへの抵抗感としているけど、なんか巧妙に問題をすり替えている感じがして、そこじゃない感が否めなかった。途中までは腹落ちしただけに残念。
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フェミニズムって食わず嫌いせず性別問わず読んでほしい。
みんな読んで痛いとこ突かれて。
問題のある社会構造の一部に自分もなってるんだと気付かされる。
それが手っ取り早い生きやすくなる方法なんだが、
押し殺してる自分に気づけなくなっていく
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45.
2021年に読んだのに感想を書き忘れていた
自分が今不安に思ってること、危機感を感じてること、変えたいと思ってること、全部書いてあってこれは私?となった。これ女性問題のコーナーに置いてあったけど全然違うよ、他国の民主主義には敏感でも自国の政治には鈍感な私たちが今読むべき本だった。読んでよかった。
仕事に忙殺されストレスと闘って体調だけは崩さないようにと気をつけながら社畜として毎日をひたすら生きてた時は、政治なんて大きなことを考えてる暇は無かった。コロナでふと立ち止まった時、仕事が国に振り回された時、初めて本気で「あれ?おかしくない?やばくない?」と気づいてしまった…
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わたしのような一人で生き抜く収入のあるアラサーには、響きすぎました。。
小さい頃、女の人は、ママになるかママにならないか、フルタイムかパートタイムか専業主婦か、選べるものだと思っていました。
今、この国が求めているのは、家事をこなしつつ、夫の稼ぎを超えない範囲で働き、子どもを2人以上産んで育てられる女性。それ以外は負け組。
恋人との結婚を意識した途端、目の前は暗くなります。恋人との未来、ではなく、世間の描くわたしたち2人の未来、に吐き気を覚えるのです。
男女問わず、自分らしい生き方を認める社会になることを切に願います。。
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この世は男の人が生きやすいようにできている。この数年で痛いくらい感じていました。フェミニズムは自尊心を取り戻す思想。それを奪おうとする方が過激じゃない?
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広告業界で数年前まで働いていた私にとって、あまりに身近に想像できるストーリーばかり。その時はとにかく「一生懸命」でその世界の「そうあるべき」についていくのが精一杯だったから。
言語化されることで、私自身の体験も消化されていったかな。ある意味、その世界を知っているからこそ冷静に読める部分もあり。あくまでも一個人の体験談であることは前提としておきたい。
いくら批判したところで、いまある組織や業界自体の劇的な変化はおそらく望めない。そういった業界や組織にお金を流すことに違和感を覚える企業が増え、結果的にそれらが衰退していって無くなっていくことが、一番あって欲しい姿だけど。それは難しいだろうか。
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前半部分は、日本の優秀女性、エリート男性と張り合える努力をしてきた方に陥りがちな話だと思った。私はフェミではないけど上野千鶴子さんの考え方やご発言、ご著書には長年耳を傾け(一度生講演拝聴)、日本社会にも色々思う所を自分なりに咀嚼し考え続けてきた。
後半部分は『声を上げることの大切さ』を改めて感じさせられた。
詳しい読書感想文〜
笛美さんの本を読んで感じた事
https://note.com/ruly_yasuka/n/n015ad0676b85
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