無理ゲー社会(小学館新書)
著者 橘玲
人生の攻略難易度はここまで上がった。〈きらびやかな世界のなかで、「社会的・経済的に成功し、評判と性愛を獲得する」という困難なゲーム(無理ゲー)をたった一人で攻略しなければ...
無理ゲー社会(小学館新書)
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商品説明
人生の攻略難易度はここまで上がった。
〈きらびやかな世界のなかで、「社会的・経済的に成功し、評判と性愛を獲得する」という困難なゲーム(無理ゲー)をたった一人で攻略しなければならない。これが「自分らしく生きる」リベラルな社会のルールだ〉(本書より)
才能ある者にとってはユートピア、それ以外にとってはディストピア。誰もが「知能と努力」によって成功できるメリトクラシー社会では、知能格差が経済格差に直結する。遺伝ガチャで人生は決まるのか? 絶望の先になにがあるのか? はたして「自由で公正なユートピア」は実現可能なのか──。
ベストセラー『上級国民/下級国民』で現代社会のリアルな分断を描いた著者が、知能格差のタブーに踏み込み、リベラルな社会の「残酷な構造」を解き明かす衝撃作。
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完全に同意
2021/08/10 00:12
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:aru - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中が「無理ゲー」だと気づいていない人々にそれを気付かせる目的で書かれたように感じる。
そのため、無理ゲーの攻略法も、世界はこうあるべきという主張もない。リベラルを良かれと思って夢中になって実現した先はこんな有様ですよ、と告発している。
そのため、格差社会のひどさに対して救いを求めてこの本を読むと、なぜつらいのかの説明しかない文章を読んでさらに暗い気持ちになる。
しかしメリトクラシーという逆転の難しい社会システムはすでに現実であり、まずは現状把握をしないと対策はできないので、この告発文を読んで各自が「自分らしく」対策をすれば良い。
ばらばらになった社会では誰も自分を救ってくれず、たった一人で攻略しなければならないのだから。
困難さの原因
2021/09/11 14:25
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:horitei - この投稿者のレビュー一覧を見る
村落共同体、町内会、企業、労働組合等等。これらは自分らしい生き方にとって、桎梏と見做されてきた。だがかつてはこうした中間集団において、各自に居場所があり、帰属意識も得られた。世界のグローバル化とリベラル化によって、こうした中間集団が解体されたことにより、自分らしい生き方は可能になったが、多くの居場所も失われてしまった。この本が描いている無理ゲー社会は、居場所のない社会のことではないか。
対策として、富裕税、ユニバーサルベーシックインカム、ナッジ、メカニカルデザインなどが検討の俎上に上るが、いずれも帯に短し、襷に長しだ。しかし模索は続けなければいけないだろう。
本書には答えは示されていない。それでも直視すべき問題を鮮やかな手つきで示してくれたのは、著者の力量だ。現代社会の「?」を解消してくれる。
無理ゲーは回避できないのか
2021/08/14 16:08
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:UMA1001 - この投稿者のレビュー一覧を見る
至極納得させられる内容ばかり。無理ゲーにハマったものはどうしたらいいのだろう。その答えはないが、予測を持ちながら進むだけでもかなり対応が上手くできるような気がする。
ディストピアへようこそ
2022/09/05 12:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
無理ゲーとは、
【むり‐ゲー【無理ゲー】 の解説
《「ゲー」はゲームの略》俗に、難度の高すぎるコンピューターゲームのこと。転じて、実現不可能だったり、達成が非常に困難だったりする物事のたとえ。「月内に納品なんて―だ」】(デジタル大辞泉|小学館 より引用)
オイルショックの最中に生まれた私の世代(1970年前半/昭和40年代後半)は、比較的恵まれた世代でもあった。
しかし、8050問題とも言われるような時代になって気付くのは、閉塞的な社会とやるせなさ、それこそどうにもならない切実な問題ではないだろうか。
コロナという未曾有の(世界的な)大惨事に留まらず、社会構造の変化は著者の言う『無理ゲー社会』そのものだろう。
裕福で且つ才能のあるものには「ユートピア」であっとも、それ以外の者には「ディストピア」でしかない。
その最たるものが、秋葉原の通り魔事件の犯人であり、安倍元首相を襲撃した犯人ではないだろうか。
ユートピアを求めていたはずだったが、気付けばそこはディストピアだった。無理ゲーとは、即ちディストピアではないだろうか。
読み終えても気持ちが晴れ晴れとせず、寧ろ黒い雲に覆われているような気がした。
共感出来るポイント多数
2022/06/30 13:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会的な成功の門戸が広がった一方、無理な人にはまるで「無理ゲー」のような社会になってしまったと著される。誰しもが不安や不満や閉塞感をかなえるなかで非常に共感出来る内容でした。解決策のヒントや救いの言葉なんて書かれておらず、現実として、無理ゲー社会と自分自身でなんとか折り合いをつけていくしかないのです。
無理ゲー
2022/03/17 11:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sas - この投稿者のレビュー一覧を見る
「無理ゲー」という意味も分からず、何となく買った書籍です。
最後の方に紹介されていた「負の所得税」、これは良い考えだと思いました。
諸外国で、部分的にでも導入されているのであれば、わが国でも一考の価値ありかと思います。
今は……
2022/10/04 00:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさに今の世の中が、無理ゲー、だと感じる一冊でした。文章がうまいのか、内容が面白いせいなのか、さらさらと読めてしまいましたけど、もっとじっくり読み通したいなと、次の休日にでもと考えています。惜しむらくは、前作とのかぶりが……
読む価値のない本
2023/04/03 16:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sss - この投稿者のレビュー一覧を見る
弱者に寄り添ってるようで寄り添っていない。
社会的不平等を訴える人々を「陰謀論者」と見なして叩くだけの駄作。
ハッキリ言ってゴミ。
資本主義を賛美する一文を見て駄作だと確信した。