- 販売開始日: 2021/08/01
- 出版社: 勁草書房
- ISBN:978-4-326-15434-0
ぼくらが原子の集まりなら、なぜ痛みや悲しみを感じるのだろう
著者 鈴木 貴之
意識という現象を自然科学的な枠組みで理解することは可能か。「物理主義」「自然主義」「クオリア」「意識の表象理論」「志向説」とはなにか。本書は、これまで多くの哲学者や科学者...
ぼくらが原子の集まりなら、なぜ痛みや悲しみを感じるのだろう
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商品説明
意識という現象を自然科学的な枠組みで理解することは可能か。「物理主義」「自然主義」「クオリア」「意識の表象理論」「志向説」とはなにか。本書は、これまで多くの哲学者や科学者が「意識のハードプロブレム」といわれる難問を解決するべく打ち立ててきた理論を解説、批判的に検討し、そのうえで新たな理論を提案する。
目次
- まえがき
- 序論
- 第1章 意識のハード・プロブレム――特別な難問
- 第1節 物理主義――問題の背景
- 第2節 なぜ意識の問題は特別な難問なのか
- 第2章 意識のハード・プロブレムは解決不可能か
- 第1節 思考可能性論証――ハード・プロブレムは解決不可能?
- 第2節 新神秘主義――ハード・プロブレムは人間には解決不可能?
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なぜ「感じる」のだろう
2021/09/19 15:21
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投稿者:TTTT - この投稿者のレビュー一覧を見る
痛みを感じるときには脳の○○の部位が活動している、ということを特定しても、なぜ痛みが感じられるのかを説明したことにならないのでは?という疑問を共有できる人には非常に面白く読める本である。
逆に、上の説明で十分に納得できる人にとっては、何のためにこれだけの文字数を費やして議論しているのかが理解できないと思うので、本書はおすすめしない。
なお、著者自身も言っているように本書は哲学の専門書なので、基礎知識ゼロで読むと全く話についていけない可能性がある。そのような人には、戸田山和久『恐怖の哲学』がお勧め(この中で本書も引用されている)。