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<目次>
はじめに
第1章 ESGはビジネスの最低条件
第2章 2030年の世界を救うテクノロジー
第3章 2030年をリードする企業の勝ち方
第4章 ESGで激変する業界
第5章 日本企業への処方箋
第6章 特別対談 小島武仁X山本康正
「理想を現実に変える経済学の未来」
<内容>
ESG=企業の価値を測る際の新たな指標。E=環境。S=社会。G=企業統治(ガバメント)。SDGs=持続可能な開発目標、と共に、これからの世界でポイントとなるワードだ。その視点から、10年後の世界を予測し、そのための必要なことを軽く解説した本。まあ、わかる話だった。しかし「脱成長」に対し批判的な著者だが、考え方によっては、著者の主張と「脱成長」が噛み合う可能性があるような気がする(何も根拠はないが…)。そこのところがちょっとマイナス点だ。
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山本さんのことは以前から知っていたけれど、単に投資家でエリートな人なんだなくらいにしか思っていなかった。
が、今回この本を読んでグローバルな視点で環境問題や人権問題など現代社会での課題に対してなんとかしたいという熱い思いを感じた。
この本では、最近流行りの「脱成長」を進めると、世界中が資本主義経済が進んでいる中で日本だけ取り残されるリスクが高く、むしろテクノロジーや科学を駆使して課題解決に向かっていくべきだという視点で話をされていた。
実際に環境問題に取り組んでいる数多くの例を紹介してくれており、私たちがどう向き合っていけばいいかのヒントを得られたような気がした。
個人的には日本というローカルな視点ではなくグローバルな視点を持っておくために英語で情報を集められる力が改めて必要だと感じた。
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p55 代替肉 米 ビヨンドミート、インポシブルフーズ
p58 日本 ネクストミーツ 長岡市にNEXT Lab
p71 edutech atama+
p74 kindle ポピュラーハイライト
p95 水素ステーション 何億円
A地点からB地点と、常にルートが決まっているバスや飛行機輸送トラックであれば、同じ水素ステーションを定期利用できるので相性はよい
p117 Xperia PRO プロの業務機器と考えると安い 22万
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ESG、SDGsについて。
消費者が大量生産・大量消費のライフスタイルを止めなければ…各国の企業が温室効果ガスの排出規制や環境問題に本気になって取り組まなければ…地球、社会問題、資産、消費の未来はどうなるのだろうか。
GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)やテスラ、UNIQLOと言った一流の企業が今何に取り組んでいるか、これから先の市場をどう見ているか分かる。日本だけを見ていると視野が狭くて世界では全く通用しないんだな、と感じた。
企業が将来を見据えて取り組んでいることに対して、いち消費者である私たちはどういう点を大切にして消費を選択していくか。
私はこの本を読んで、様々な情報を得た上で、一流企業のような取組はできないが、自分の出来る範囲で環境問題に取り組みたいと思ったし、ジェンダーについては私自身が性差が当たり前のような視点(身近なところから、家事育児は主に女性がするもの、お茶汲みや受付は女性、女性は弱い守られる存在、などなど挙げるとキリがない…)や考えを持たないようにしていこうと改めて強く思った。
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SDGsやESGのことを扱った本であるが、とても勉強になった。日本人はあまり真正面から扱おうとしないので、ますます置いていかれることになるのだろう。
なにしろもうEVの勝利が確定しているのに日本だけ(トヨタだけ)が水素エンジンの普及を中途半端に目指している。ガラケー全盛時代に「スマートフォンなんて普及するはずない」って言っていたのを思い出す。
日本は「間違いが叩かれる社会」なので、「沈黙は金」なのだが、世界では「沈黙は賛同」とみなされるのだ。自分たちが行動しないということは、他人の利己的な行動を許すことに繋がってしまう。
自分たちと違う存在に「レッテルを貼って分断を作り出している場合ではない」のに…
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先週の三連休から自宅静養が続いていることもあり、今週末も読み放しで部屋の隅に置き去りになっていた本のレビューを書いています。この本は本は丁度一年前に読み終えたもので、今年以上にコロナで盛り上がっていた時期にこの本を読んで、この本で解説されている5つのテクノロジーで将来は変わっていくのかと思いました。
コロナ対策は行いつつも、やるべきことは行われているようですね。この10年の流れを振り返ると、2030年には私が今想像できないような世界が来ても少しも不思議ではありません。レビューを書きながら、この本に書かれてあったポイントをおさらいしたく思いました。
以下は気になったポイントです。
・ESGとは、企業の価値を測る際の新たな指標を意味する、従来のように売上高・利益のみを重視するのではなく、顧客や取引先、従業員、地域などのステークホルダーにも目を向け、環境・社会・企業統治の3つの観点から複合的に捉えて企業価値を向上させていく、という考え方のこと、ESGを推進することは結果として、世界の共通目標であるSDGs(持続可能な開発目標、2015年9月国連サミットで採択、p31)の達成にもつながる(p7)
・植物工場の特長は、水をリサイクルできるので9割以上も削減できる、日本が使う年間の水使用量のうち、農業用水が3分の2を占めている(p62)
・今の時代のビジネスパーソンに求められているのは、未知のものに触れて自分に最適な方法を探し出して能動的に探究していく姿勢である(p73)
・ESGの視点から見たアップルの優れた点は、有言実行と具体性、いつまでに、どのような施策と組み合わせて、どれだけ削減するかというアクションプランまでに落とし込む(p108)
・ショックがあったときにどう動くか、自分たちは何をすべきなのかというのは、普段から考えて頭に染み付いていないといざというときに動けない(p121)
・EVシフトについて日本において現状維持バイアスに引っ張られ、大きな変化が直近に迫っていることを感じられない人が多いように思われる。2008年にiphoneが日本に上陸したとき、「日本では流行らない」と冷ややかな目で見る人が多かった状況に似ている、ガラケー全盛期においては日本の携帯電話業界はiphoneの持つ本質的な優位性に気づけなかった(p160)
・実際に自動車の持ち主がマイカーを運転するのは、保有時間の5%、この空き時間(95%)を自動運転技術を使って活用するのがロボタクシー、となる。すると車は自分で購入する物ではなく、オンデマンドで手配するものになり車に関わる生活様式が変わる、自動運転は街の形も変えることになる、人々の移動手段は鉄道からEVへとシフトする。駅を中心とした同心円状に賑わうような街の形も変わる(p165)
・自分たちでOSを開発できなかった携帯電話メーカがプラットフォームを奪えわれ、ハードウェアの生産でも中国メーカに敗れ、業界から撤退することになったのと同じ構図が、自動車メーカでも繰り返されそうとしている。自動運転サービスの開発こそ真剣に取り組むべき(p16��)
2021年10月4日読了
2022年10月15日作成
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ESG、SDGsの必要性については十分に理解しているが、そこに至った背景やグローバル視点で遅れをとっている日本社会への問題提起について参考になった。ESGはこれまでのCSRやCSVのような一種の企業のブランディングのレベルでなく、推進しないと沈んでしまう、社会から排除されるほどのテーマであるとの意識のもと取り組んでいく必要がある。
タイトルにある5つのテクノロジーについてはサラッと概要が解説されているのみ。
○メモ
・ESG投資の拡大の要因は、金融機関が先駆け(国連が機関投資家にESGを評価に反映させるよう規定したこと)
・短期的な利益の追求でなく、長期的で持続的な視点の重要性(リーマンショックの反省)
・植物工場スタートアップのオイシイファーム
・国内代替肉スタートアップのネクストミーツ
・水素自動車は水素ステーションの配備にかかるコストの問題からなかなか普及しない。バスなど一定ルートにおいては可能性あり。ただし、エネルギーとしての水素は非常に有用。
・スマートトイレ(排泄物から健康状態を分析)
・Googleが2007年にカーボンニュートラルを既に達成していたのには驚いた。
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最近ESG投資とSDGSについて触れる機会が多く、手に取った本。
元々テクノロジー系が好きな人であれば、聞いたことがある内容が羅列されている印象。
海外のテクノロジーの躍進ぶりに比べ、日本はまだカーボンニュートラルやフードロスについて本腰を入れていない。
いつになったら自然環境と向き合うことになるのか‥。日本という国を残念に思う一冊。
暗号資産についても記載が多く、興味深い内容だった。具体的な銘柄を解説するという事ではないが、ビットコインがもたらした革命的なイノベーション!などは読んでいて共感できた。
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食料、教育、医療や環境などの問題は今やまったなしの状態です。
世界中でSDGs問題などに取り組みが始まってますが、それらを助ける様々なテクノロジーが紹介されています。
あと10年で世界がどう変わるか、不安もありますが楽しみでもあります。
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<目次>
はじめに
第1章ESGはビジネスの最低条件
第2章2030年の世界を救うテクノロジー
第3章2030年をリードする企業の勝ち方
第4章ESGで激変する業界
第5章日本企業への処方箋
第6章対談、理想を現実に変える経済学の未来
小島武仁X山本
P117 iPhoneの圧倒的なブランド力にはかなわない~
だから視点をずらしてiPhoneにはできないポジション
を攻める(ソニー)
P144自分たちの企業が何者で、どの位置に立っている
のかをまず把握することが出発点です。軸足を決めて
おくと方向転換がしやすくなります。事業を展開する
ということは、軸を残しながらやや方向を変えること
P149”世界で最も持続可能な企業100社”ダボス会議
1。シュナイダーエレクトリック(電気、フランス)
7.ケリング(アパレル、フランス)
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今までは、何となく聞いたことあるな程度だったESGやテクノロジーなどの理解を深めることが出来た。
特に、社会問題を解決するために、テクノロジーをどのように活用できるのかという点を実際の企業の例も踏まえて知ることが出来たので、イメージしやすかった。
日本だけでなく、海外に視野を向け、情報を
収集していくこと、実際に新たなテクノロジーを知り、使用してみることなどが大切だと理解した。
企業を見る視点としてESGやテクノロジーの視点を持つこと、また、企業側として自分達に何ができるの考え続けていくことが必要だと感じた。
今後も、ESGとテクノロジーに注目していきたい。
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私にとっては、ちょっと分かりにくいかったです。
「ESG」という言葉と意味を初めて知りましたが、イマイチ理解が、、、
要はうちの会社は環境にも良いことをやってまっせ!とこれからはアピールも大切だということかな?日本の会社は苦手そうですね。。。
あと5つの、テクノロジーの中ではエドテックはとても興味深かった。やる気さえあれば、自ら学びを受ける場所を探すことが出来るもんね。動画サイトを探したり、東進予備校のように数ある動画コンテンツから自分に合う『先生』を選べば良いわけだから。
良い先生、教育に出会えるか『運任せ』的な従来の学校教育から、変わってきたってことですね。
ヘルステックはどうなんやろ?毎日毎日、自分の「健康スコア」気にしてたら、生活できなくならんかなあ(笑)
ともあれ、最新テクノロジーがこういったことを可能にしていることは凄い事ですね。
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読んで思ったことはテスラがすごい。
必要に迫られてESGの取り組みをやっている企業は少なくないが、顧客の目的(節約など)とESGを直接的に結び付け、それを誰でもわかる形で可視化していることがすごいと感じた。
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【感想】
う〜ん、広くもなく深くもなく、どこかで見たことのある話をかいつまんで並べました、という本だ。
ページ数的に一つの話を深掘りできないという制約はあるのかもしれないが、それにしても5つのテクノロジーの紹介があっさりしすぎている。特に大量廃棄×リサイクルの項目に関しては、事例が無さすぎて何も言ってないに等しい。2021年9月に出版されている書なのだから、最新の事例は掘ればいくらでも出てくるはずでは?と思ってしまう。
議論が片手落ちで終わっているのは(かつどこかで聞いたことのある話ばかりになっているのは)、ピックアップしているのがGAFAMやユニクロ、テスラ、ソニーといった大企業ばかりで、環境問題に特化して取り組んでいるはずのスタートアップ、ベンチャー企業をガン無視しているからだと思う。業界全体の動向がSDGsに向かっていることを強調するために大企業にフォーカスを当てているのだと察するが、環境投資の分野は始まったばかりで、かつテーマが「テクノロジー」なのだから、最先端を走る企業を積極的に取り上げて欲しかった。「アップルが〇〇を始めた」という経過報告だけでは、それが業界全体の中でどの立ち位置にいてどのぐらいのスピード感なのかが見えづらいため、「最先端の取り組み」+「大企業の動向」という二本立てを組めば、内容に厚みが増したのではないかと思う。
本書はあくまで取っ掛かりとし、別の本でSDGsビジネスの知識を深めていくのがいいだろう。
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【まとめ】
1 地球を救うテクノロジー
2070年までには地球の人口の約3分の1がサハラ砂漠並みに暑い環境で暮らすことになるだろうと研究者たちは警告している。もはや、個人の消費行動や良識といった小さな努力の積み重ねだけでは、気候変動の危機は到底止められない段階にきている。では、どこに希望の道筋を見出せばいいのか?その答えはテクノロジーにある。
本書では、人類を救う鍵を握る最先端のテクノロジーのトピックスを5つの軸で紹介する。
①食糧不足×フードテック
・代替肉
→排出される温室効果ガスのおよそ4%は「過剰な畜産」によるもの。環境問題、動物倫理、健康面といったあらゆる観点での問題に対応するために、細胞を培養して作り出されるビヨンドミート、インポッシブル・ミートが注目を集めている
・アグリテック
AIやロボットを活用し、育成状態を解析することで農業にかかる労力を削減する。特に水を再生・循環することで気候変動による水不足にも対応できる。
②教育格差×エドテック
・AIが生徒の学習進度や不得意な点を解析し、その人専用に最適化されたパーソナル教材を提供する。
③医療・介護×ヘルステック
ウェアラブルデバイスによる心拍数や運動・睡眠時間などの生体データを記録することでメンタルヘルスの状態を随時測定する。集めたデータを各病院のデータインフラにすることで複合的な診断が可能に。
④気候変動×クリーンテック
⑤大量廃棄×リサイクル
2 2030年をリードする企業の勝ち方
ESG経営で成功する企業の共通点はなにか。それは「自分たちのプラットフォームをしっかり整えた上で、時代の変化を見極め、柔軟に対応する」姿勢に尽きる。自分たちの企業が何者で、どの位置に立っているのかをまず把握することが大切。
3 ESGで激変する業界
これからはソフトウェア開発が製造業の鍵を握る。たとえば、テスラのソフトウェアは、OTA(Over The Air)といったインターネットを活用した形で直接アップデートされる。従来であれば自動車メーカーは数年ごとにモデルチェンジを行なって、機能追加や性能改善をした新型モデルを発表してきたが、未来の車はボタン操作ひとつで機能をアップデートできてしまう。
そうなると、必然的にソフトウェア開発が自動車産業のメイン事業となり、それができない旧来の自動車メーカーは、車体というハードウェアを作るメーカーとなり、価格競争に陥ってしまう可能性がある。これからはソフトウェアがモノの価値を決めることになり、ハードウェアを作るだけのメーカーはどんどん弱体化していく。
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興味のある所や仕事で使いそうなところをささっと速読。
う~ん、何というか、ちょっと情報量が薄いような気が。。
逆に言うと、コンパクトに必要最小限の情報がまとまっていて、
SDGsとかESGとか〇〇テックという言葉を初めて学びたい人にとっては、
最初の一冊目としては、有用な書籍かも。
そうでない人(ある程度知っている人、深掘りしたい人)にとっては、
別にこの本である必要はないかなという感じ。