0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後から現代に至るまで、生き切った3人の女性が、仕事と結婚と子供とをどのように人生の関りの中に受け入れていったかを物語る。彼女たちが老女となり、すべてを手に入れたわけではないが、その関りの人生のきらめくような瞬間があったことを読む者は目にする。必ずしも幸福な瞬間ではなかったかもしれない。選ぶという行為、すれを選ばなかったものを捨てる行為のもつ、痛みを伴う美しさが存在した。私たちは、何を手に入れ、何を失ったのか、現代を生きながら、問わなければならない。
投稿元:
レビューを見る
前半は何度も挫けそうになった。
仕事(お金)、結婚、子ども、
全てを手に入れても苦悩はあるし、
専業主婦も孤独だったりするし。
女性が出産すると、どうしてもキャリアが途切れてしまうことが多くて、世の中難しい〜
って話。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりに再読。
どう生きるかは正解がないなぁと、この本読むと思う。もちろん時代も違うし、今は選択肢もめちゃめちゃ増えてるのかもしれないけれど、
欲しい物全部望む人もいれば欲さない人もいるし、タイミングで気持ちは変わるし。でも何かを決めるその選択が正しいのか知りたい、安心したい、でも誰かの答えが私の正解にも安心にもなる訳もない、と、とりとめもなく考えながら読んだ。
いつでも誰だって大変なんだな、という感想にたどり着くのかも。
投稿元:
レビューを見る
「男、仕事、結婚、子ども」のうち、たった三つしか選べないとしたら――。どんなに強欲と謗られようと、三つとも手に入れたかった――。50年前、出版社で出会った三人の女たちが半生をかけ、何を代償にしても手に入れようとした〈トリニティ=かけがえのない三つのもの〉とは? かつてなく深くまで抉り出す、現代日本の半世紀を生き抜いた女たちの欲望と祈りの行方。
三人の女性の人生を描いた作品。自分の予想ではフリーランスの女性が一番活躍した人生を送ると思ったんだけどな・・・。いや~面白かった! こんなすごいストーリーを作れる作者って何者なんだろうって調べてみたら、経歴に「広告制作会社勤務を経て、出産後フリーランスの編集ライターとして働く」とあった。この物語には作者のバックグラウンドが強く影響しているのかな?
投稿元:
レビューを見る
物書きの記憶と記録。
様々な人間の人生をしっかりとみせる。
母や仕事仲間の人生を細かく回顧する形でみせてくるのだが、自らが物書きだったという理由でしっかり辻褄を合わせているのは読み手として違和感なく物語に没頭できた。
人生の歩み方 どの視点からみれば幸せか
学生運動デモに紛れて自らを解放させた3人のシーンには異性ながら心が熱くなり少し救われた気分になった。
生き苦しさはなにもコロナ時代に始まったことじゃないんだ。
仕事、収入、安定、やりがい、自由
何を求めても何を手に入れても満たされる時があって、満たされない時がある。その繰り返し。どんな立場の人でも、その繰り返し。
女性のみならず男性にも読む価値あり。
投稿元:
レビューを見る
谷村志穂さんの本だったっけ?と錯覚。
今まで読んだ窪美澄さんとは少し違う感じだったけど、とてもよかった。
女性の生き方を模索する昭和の、働く女性の先頭を見せてもらったような。
当時からすると、今は随分女性も働きやすく、地位的にも向上してるんだと思う。
反面、変わってない部分や、生きづらくなった部分も…。
フリーライター、イラストレーター、お茶汲みからの専業主婦、それぞれの生き方、夫婦のカタチ、終のありかた。
それを現代を生きる孫娘が辿っていく。
とりあえず次に生まれる時も女がいいなぁと思う。
投稿元:
レビューを見る
話は1960年代。
読んでいると、今なんじゃないかと錯覚する感じがある。
仕事、就職活動、女性が社会に出ること、出世の壁、結婚など。
東京オリンピック前後で社会に対する女性の意識が、考え方が、建物が、内側から、外側から変わろうとしている。変われないものもある。
幸福な時間ばかりではないけれど、いろいろなものと戦って、選んで、捨てて、進んできた人生の物語。
たとえ、すべてを手にいれられたとしても、うまくいかない、そこがゴールになってしまっては、すぐに手からこぼれ落ちてしまう。手に入れた後のケアを怠らないように。
自分の人生をちゃんと生きてきた三人。
同じように生きられなくても、自分の人生を自分で歩けるように。
人生の先輩から学ぶことは多い。
先輩、上司の苦労話、武勇伝もたまには、いいアドバイスになるときがくるかも?と少しだけ、耳を傾けようかな、シラフの時、限定で。
投稿元:
レビューを見る
これまでの窪美澄さんのテイストと違い、途中で著者名を確かめたほどだった。
淡々と書かれているのだが、あの時代の熱のようなものが伝わり最初から最後までぐいぐい引き込まれた。
モデルにしている出版社はすぐにわかったし、人物も調べたらすぐわかった。
どこまでリアルなのか?
今回は知らないから物語としてすごく楽しめた。
が、以前読んだ『さよならニルヴァーナ』では、あの酷い事件がモチーフになっていることは明らかで、美化されてるように感じた…
ということがあったので、こっちはどうなのかなーと思いました。
投稿元:
レビューを見る
結婚しても仕事を続けるって今は普通(というよりもそうしないと生活できない)だが、昔は「寿退社」なるものが当たり前だった。本作は、そんな時代にある雑誌の編集部で出会った3人の女性の物語。フリーのライターとイラストレーターと後に専業主婦となる雑用の女性社員という組み合わせがどう絡んでいくのか。この流れがとても自然だった。そして3人が一緒に見に行った新宿騒乱。その臨場感がいい。
他にも時代時代の出来事が絡んでくるのが妙にリアルだった。窪美澄さんは実際にあった出来事と絡めた物語を描くのが本当に上手だ。
3人のうち2人がたどる人生の最後はとても幸せとは思えない。でも、だからどうだっていうのか。自分たちがやりたいようにやって生き抜いた人生。それが次の世代を作ったとも言える。それだけでも十分に意味のある人生だったはずだ。
結婚しても出産しても、仕事を続けて自分のしたいことをしようとする女性は増えていると思う。でもそれって社会が成熟しただけじゃなくて、男の給料だけでは生活できなくなってるという後ろ向きな意味合いもあるのが悲しい。
そんなやや小難しいことを考えてしまったが、単純に物語として面白い小説だった。窪美澄さんの懐がどんどん深くなっている。これからも読んでいきたい作家だ。
投稿元:
レビューを見る
1960年代の働く3人の女性(ライター、イラストレーター、編集雑務)の物語。昔々のかつての話、と2020年代に突入した今も思えないのが残念。同じ時代を生きた3人の女性の横軸と、親、子、孫世代の縦軸で続いていく時代背景でよりリアルに今が透けて見えてくるような生きづらさと、わずかな希望に期待して続編が見てみたい。
投稿元:
レビューを見る
仕事、結婚、男、子ども…いつの時代であっても、女性にとってこの4つをすべて満足ゆくレベルで満たすことは難しい。
改めてそう考えさせられた一冊。
仕事ができるからとて、そこに注力することは本当に幸せなのか。仕事を切り捨て家庭に注力することが本当に満足ゆく生活になるのか。仕事と家庭を両立させることは可能なのか。
いま女性平等が叫ばれている中、女性が仕事を男性並みにできるようになったからとて、昔より幸せが増えたとは考えにくい。昔から状況は何も変わってないから。
いつになってら私たち女性は、全てを満足に熟るようにのか。それは永遠に不可能なんだろうか。
…何度か読み直し、考え直したいと思った。
投稿元:
レビューを見る
最初は奈帆の祖母、母、奈帆自身の3世代の話かと思ったがそうではなく、祖母の鈴子、同時代にイラストレーターとして一世を風靡した妙子、作家の登紀子の3人の女性の人生の壮大な物語。奈帆の登紀子へのインタビューからどんどん引き込まれていった。それぞれに仕事、結婚、子ども、親…について様々に悩み、人によっては最期は寂しい終わり方もあったけど、それも含めて誰にでも起こり得る出来事や悩みがあり、時代は違えど共感し、考えさせられた。男性はわからないけど女性なら妙子たち3人の誰かに共感できる部分があるのではないかと思う。
投稿元:
レビューを見る
女性3人がそれぞれ自分の暮らしをつなげていく、力強く切り開いていく。ときどきちょっと読み進めるのがしんどかった。なんの才能もなく、結婚や子育てもしたくない自分と比べてしまってちょっとブルー。
投稿元:
レビューを見る
580ページも初めて読んだ。
昭和時代を駆け抜けた女性3人
(イラストレーター・ライター・雑務→専業主婦)の話だった。
昔の話といいたいが、いま現在も女性の社会での扱いは厳しいものがある。
3人ともお互いのことを羨ましく思っているが、
その裏には問題を抱えて生活している。そこがもし男性であればと考えてしまう。
こらから社会を見直す為に必要な一冊なんじゃないかなと思いながら読んだ作品でした。
投稿元:
レビューを見る
まだまだ女性は結婚して専業主婦になるのが当たり前だった昭和の時代に仕事、結婚、男、子どもで悩む女性。
今は専業主婦にならない方が多い時代になったが、その分、仕事、結婚、男、子どもに悩む女性が増えた。全部を手に入れるのは難しいし、全部持ってます!って言われても嘘っぽいと感じてしまうな。
幸せになりたいだけなのになぁ。。。