紙の本
新規事業開発のために最初にやらなければならない「観察」のコツが分かります
2022/03/20 09:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スマイリー上田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新規事業開発を進める上では、何が必要とされているのかを「観察」することが重要で、最初にやらなければならないことの一つとなっている。
観察とは、単に見えているものだけを観るだけでなく、見えないものまで観る必要がある。そんな注意点も書かれていて、認知バイアスをはじめとして、知っておくべきこと、知っていたら役に立つことがコンパクトにまとめられている。
著者の佐渡島氏は、この分野では専門家ではないけれど、これまで数々の実績を残されている日本を代表するビジネスパーソンであり、そんな人物のノウハウの一部がここに公開されている貴重な一冊だと思う。
電子書籍
問、仮説、観察
2024/03/21 05:33
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読了はかなり前で、まだコロナ禍の最中だったと思います。でも、その時の読後感、鮮明におぼえているのは、コロナ禍終われば、社会がふつうに回りだしたら、観察をしよう、でした。宇宙兄弟、や、ドラゴン桜、のことは知らなかったので意外でした
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佐渡島さんの新刊は毎回読んでる。終章に向け、内容の抽象性と曖昧さが増し、メタ的に著者がいう”観察力”の核心に迫っていく構成が斬新で身震い。バイアスの機序や構造を理解すること、それも絶えずアンラーニングし、脱構築し続ける。世界の見方はいくつあってもいい。
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終わりにで書いてあるように、今までの佐渡島さんの本に比べると、あいまいなまま「〜ではないか?」という自分自身、そして読者に対しても問いかけるような印象がある。
本を通して哲学対話をしているような感覚になった。
「良い観察とは何か?」ということをテーマに本質観取たくなる。
この本の中で、凄く印象に残ったのは、
あいまいさを受け入れるとは、することに注目しないということだ。
することは「いること」の結果でしかない。
「どういるか」を観察して、「あり方」について考えるのだ。
ということ。これは教室で子どもたちを観察するときに意識しておきたいこと。
子どもたちの「すること」ではなく、「教室」での「あり方」に目を向けられるようにしたい。
そして、何より自分自身のに「あり方」をしっかりと観察できるようにこの本を読み返しながら、「観察」について考えたい。
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仮説を立てる、バイアスを意識する、といった、観察に必要なことはあるけど、なによりも、退屈な時間がなければ、そもそも観察が始まることもない。
「本当に創造的になるのに必要なのは、夢中ではなく、退屈だと今は考えている。」っていうのが印象的だった。「今は」というのもポイント。
◯アクション
「今は思う」とか「この時は思っていた」という考え方をする。いつまでも人間の考えは同じではない。
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本書を手にしたとき、アーサー・コナン・ドイル氏の作品、シャーロック・ホームズの1シーンが浮かんできた。
ホームズとワトソンとの会話
以下引用
ホームズ「きみは確かに見てはいる。だが観察はしていない。見るのと観察するのとでは、大違いなんだ。たとえばの話、この家の玄関からこの部屋まであがってくる階段、きみは何度も見ているだろう?」
ワトソン「ああ、たびたび見ている」
ホームズ「たびたびとは、何回くらい?」
ワトソン「そうさな、何百回となく」
ホームズ「じゃあ訊くが、階段は何段ある?」
ワトソン「何段か、だと?知るものか」
ホームズ「そらね!きみは観察していないんだ。そのくせ、見るだけは見ている。そこなのさ、ほくの言いたいのは。〜〜以下略」
(シャーロック・ホームズの冒険{新訳版}創元推理文庫から抜粋)
本書は、観察すること、その行為そのものに関する思索を深め、理想的な観察者の頭の中を開示しようとしている。
今までにないものの見方や、意識的に観察するモードへのスイッチを手に入れたと思う。このスイッチも使い続けないと錆びついてしまうだろう。
マネジメントの現場でも、観察することはとても重要なこと。本の帯には「全表現者必読!」と記載があるが、表現者のみならずリーダーやマネージャーという役割の人にもお勧めだと感じた。
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この方のことを初めて知ったが、クリエイターの思考回路が垣間見えて、示唆に富んでいる。
哲学的な内容でもあり、奥が深く、良い意味で新書らしくないのが良い。
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Outputの質を高めるためにはInputの質を高める必要がある。Inputの質を高めるために必須となるのが「観察力」。
問い→仮説→観察のサイクルを回し続ける、バイアスの影響を受けていることを自覚して見る、思考のズーム(具体⇔抽象、主観⇔客観)を適切なタイミングで切り替える、自分のモノサシを育む、「する」ではなく「いる」を見る等、「観察力」を高めるために必要な心構えや、物事の捉え方・向き合い方、ノウハウが詰まった一冊。
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物事を一つの方向から見ない。
自分の「基準」だけで決めつけない。
普通に生きていたら、なんとなく気にも止めずに通り過ぎたり、さらっと流してしまうことでも、疑いを持ったりさらに奥深く考えて観ることで、思考レベルが格段に上がるのだろう。
著者の突き詰めていく頭に感銘を受けた。
感情をコントロールできてしまうと人間らしくはないなと思ったが、どんな感情があって自分が今どういう状態かを把握できていると、心を整えることができる気がする。
それでも、人間の本能的に出てしまう感情を抑えなくてもいい時もあるかな。
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2021.10.09 とりあえずサラッと一読。書かれていること以上に奥が深いと感じた。または、そう思わせる何かがある予感がする。観察との向き合い方にも示唆をいただいた。
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【星:3.5】
内容はタイトルの通り「観察力」について。
読んでみての感想は「分かったような、分からないような」という感じである。
「観察力」とかいうと、最近のトレンドで観察力について科学的に考えたうえで、その身につけ方について書かれているのかと思ったがそうではなかった。
うまく言えないのだが、哲学的・思索的に観察力について語られている感じである。
なので、最終的に観察力は「対象への愛」というのが著者の考え。
正直よく分からんというのが感想であるが、著者の考え方自体は面白いと思った。
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著者の佐渡島さんは、「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE.」以来、
チェックする著者の一人なんですが、今回のテーマは「観察力」。
中々ツウな感じのするテーマです。
※WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE.
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4344032918#comment
新書でライトな感じのつくりになっていますが、
内容は結構濃くて、じっくり読まないと理解できないです。
最初のころは、「見えるもの」の観察について書かれており、
問い→仮説→観察(≒検証)のサイクルについての話や
バイアスに関する記載がよくまとまっています。
後半からは、「見えないもの」を観察するという
佐渡島さんらしい観察についてのユニークな広げ方で、
話が進んでいきます。
後半はちょっと難しいと感じましたが、
佐渡島さんの編集した漫画が好きな方なら、
そのクリエイティブの断片を覗き見ることができて、
面白いのではないでしょうか。
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思考を邪魔する様々なバイアスから
逃れるための観察のススメ。
対象に愛情を持つこと、
安易に結論をださないこと、
自らの思考のクセを知っておくこと。
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この本を読みはじめてから、映画や小説がより楽しめるようになり、あまり得意じゃなかったジャンルも観るようになった。(兎に角、救いようのなさそうな心が痛むようなことが起きる映画や小説はあまり得意ではなかった、読んでたけど。)
自分の感情を観察する、作者や監督の意図を観察するなど、観察対象は幾つもあるし、映画や小説はやはり分かりやすいのだと思う。もちろん、日常の中でも自分の感情は観察出来るにこしたことはないが、フィクションでトレーニングしてから、という感じかなあ。
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観察力とはドミノの一枚目
本の内容の一部抜粋を記載する。この世のコンテンツを、4つの象限に分ける。その視点が新しかった。横軸にはあいまいさと絶対。縦軸には創造と模倣。最初の段階は曖昧✖️模倣。人の作品を真似して練習する段階である。そこから正確に模倣できるようになって絶対✖️模倣になる。この段階への移行は、暗記が必要になる。そして、その後、絶対✖️創造の段階にいく。創造とは新しいものオリジナリティがあるものが辞書的な意味ではあるが、筆者は『感情』『実感』が入ったものが創造できるだというふうに定義づけている
これが面白い。それを世界観と考えた時、前者の二つは双六のような人生である一方、後者は旅のような人生であるといえる。
その人の感情を入れるとオリジナリティのあるものになるというのは確かにそうだなあと感じた。他にも面白い部分があって何度も呼んでこの考えを自分に蓄えたいと感じる。