- 販売開始日: 2021/09/08
- 出版社: 技術評論社
- ISBN:978-4-297-12271-3
素数ほどステキな数はない ~素数定理のからくりからゼータ関数まで~
著者 著者:小島 寛之
(概要)※この商品は固定レイアウトで作成されており,タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また,文字列のハイライトや検索,辞書の参照,引用...
素数ほどステキな数はない ~素数定理のからくりからゼータ関数まで~
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商品説明
(概要)
※この商品は固定レイアウトで作成されており,タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また,文字列のハイライトや検索,辞書の参照,引用などの機能が使用できません。
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数学界最高のナゾといってもよい「素数」の本当の魅力を徹底的に解剖します。素数とは1と自分自身以外に約数を持たない2以上の整数です。定義はとてもシンプルですが2000年以上にわたり数学者の研究対象になってきました。それにもかかわらず解明されていないナゾが多く存在します。そしてそんな素数は暗号として私たちの日常に大きく関わっています。本書は、素数の現れ方、判定法、個数と素数定理、存在定理であるベルトラン=チェビシェフの定理、RSA暗号と因数分解、さらにほかの書籍ではあまり語られていない虚数・複素数と素数の関係や組み合せ論と素数の関係などに迫ります。最後では本書の総仕上げとして、ゼータ関数、リーマン予想と素数について解説します。定理や証明の理解に必要な数列、対数、微分積分、虚数などについても丁寧に取り上げているので、安心して読み進めることができます。
(こんな方におすすめ)
・素数に興味がある人。素数定理な素数に関する定理をきちんと知りたい人。今度こそ素数を理解したいと思っている人。
(目次)
【入門編】 素数ほど面白い数はない
素数ってなに?なんで注目されるの?
数学者は素数が大好き
素数は不規則に出現する
素数の末尾はいくつ?
素数の末尾に偏りはあるの?
双子素数予想
ゴールドバッハ予想
メルセンヌ素数
【初段編】 なぜ、素数は無限にある?
素数は無限にある
ユークリッド-マリン数列
もう一つのユークリッド-マリン数列
4で割った余りでの分類
4n+3型素数が無限にある理由
4n+1型素数が無限にある理由
4n+1型素数と4n+3型素数は同じくらいある
【二段編】 数列の中の素数
素数を生み出す式
等差数列の中の素数
等差数列を成す素数
「素数による等差数列の定理」を証明しよう
いくらでも長い「素数による等差数列」が存在する
2次式の数列の素数
指数関数で作られる数列
リュカ-レーマーの判定法
フェルマー数とフェルマー素数
オイラーのアプローチ
素数を生成する多項式
【三段編】 対数関数と素数
対数関数と素数
底が2の対数関数
対数法則ってどんな法則?
ネピア定数と自然対数
素数の個数を表す関数
偉大なる素数定理
素数定理は、どの程度の近似を実現するか?
素数の「出現確率」
素数を数えるチェビシェフ関数
チェビシェフの不等式
チェビシェフ第2関数と素数定理
チェビシェフ関数定理の証明を直感的に理解する
【四段編】 合同式と素数とRSA暗号 ~フェルマーの小定理、オイラーの定理
数が社会で役立つ時代
RSA暗号とはどんな暗号か
フェルマーの小定理
擬素数
オイラーの定理
ウィルソンの定理
合同になじもう
合同式の操作は等式のものとほとんど同じ
定理たちを証明しよう
オイラーの定理の証明
ウィルソンの定理は、「逆数」と関係する
RSA暗号を支える原理
なぜ、 難攻不落の暗号なのか?
【五段編】 順列・組合せと素数 ~素数定理への最初のアプローチ
順列・組合せと素数は仲良し
nCrの公式を理解する
2項定理
組合せ数からフェルマーの小定理へ
nCrは特別な存在
2nCnの素因数を調べる
2nを割った商が奇数の素数
2nCnの近似素因数分解
組合せ数2nCnの素因数分解
2nCnの大きさをおおざっぱに見積もる
いよいよ、素数定理のからくりを解明する
【六段編】 無限和と素数 ~オイラーの大発見
オイラーの新発見
無限個の数
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次回作は篩法(Sieve Methods)の和書を期待します
2022/06/01 23:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:D.I.O - この投稿者のレビュー一覧を見る
素数の話が懐かしくて本書を手に取りました。
数学とはだいぶご無沙汰だったので、本書の内容は私にとっては分かりやすいレベルで、丁寧でした。良いリハビリになりました。
学生の頃、ゴールドバッハ予想を専攻していて、アプローチとして篩法の洋書を読んでいました。本書で著者が仰っている通り、篩法専門の和書は見たことがないです。
次回作は、是非本書と同じようなレベル・丁寧さで、篩法(Sieve Methods)初の和書を期待します。ゴールドバッハ予想の最新の情報も掲載して頂きたいです。