現代日本政治史 ──「改革の政治」とオルタナティヴ
著者 大井赤亥
「改革」はいかにして政治の表舞台に躍り出たのか。長らく戦後日本政治の基調であった「保守vs革新」という構図は冷戦終結とともに崩壊し、1993年の政界再編以後、保守の水ぶく...
現代日本政治史 ──「改革の政治」とオルタナティヴ
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商品説明
「改革」はいかにして政治の表舞台に躍り出たのか。長らく戦後日本政治の基調であった「保守vs革新」という構図は冷戦終結とともに崩壊し、1993年の政界再編以後、保守の水ぶくれが進む。そこに現れたのが、旧来の保守政治を維持する守旧派と、その刷新を求める改革派という新たな対立軸だった。本書では「改革の政治」という視点から平成政治を再検討し、その混迷を打破するもう一つのヴィジョンを提示する。現実と格闘する政治学者が切り拓く、日本政治の新たな地平。
目次
- 序章 現代日本政治の対立軸/第1章 「保革対立」から「改革の政治」へ/1 「保守」と「革新」/2 「改革」の起点としての中曽根行革?/3 「改革」の起点としての一九八九年/4 「革新」から「改革」へ/第2章 「改革の号砲」としての政治改革/1 「改革派」の誕生/2 五五年体制の終わり方/3 細川政権と政治改革/4 細川政権と規制緩和/5 村山政権と「改革の揺り戻し」/第3章 行政改革と「改革を競う野党」/1 争点としての行政改革/2 橋本政権と「政治主導」/3 橋本政権と行政機構の再編成/4 小渕・森政権と「改革の鈍化」/5 野党の変容/6 「改革派知事」の登場/7 一九九〇年代の「改革」の総括/第4章 構造改革と保守政治の再編成/1 構造改革の定義/2 小泉政権とリーダーシップ/3 小泉政権と構造改革/4 二〇〇五年衆院選/5 ポピュリズムと右派イデオロギー/6 安倍・福田・麻生政権と「改革逆走」/7 二〇〇〇年代の「改革」の総括/第5章 「改革の政治」と民主党政権の性格/1 民主党の起源/2 民主党の結成と変容/3 小沢時代の民主党/4 鳩山政権の疾走/5 菅政権のねじれ/6 野田政権と中庸の政治/7 民主党政権の教訓/第6章 「改革」の鬼子としての維新/1 橋下徹の登場/2 大阪維新と「改革の政治」/3 ポピュリズムと右派イデオロギー/4 維新を生んだ条件/第7章 安倍政権と「改革」の曲がり角/1 安倍晋三の思想形成/2 「安倍一強」の形成/3 安倍政権と右派イデオロギー/4 安倍政権と「改革の政治」/5 「改革保守」の刷新/6 二〇一七年衆院選と「改革」の行方/終章 日本政治のオルタナティヴ/1 「守旧保守」と「改革保守」を超えて/2 市民社会の活性化/3 機能する政府の復権/4 公正なグローバリズム/あとがき
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保守VS革新ではない、平成の政治史
2021/11/03 23:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sherfit Baker - この投稿者のレビュー一覧を見る
55年体制崩壊以後の日本政治の諸現象を、「改革」を軸に解き明かす。
一般の有権者には見えにくい、政党の支持基盤を背景とした戦略、
移民とポピュリズムなど、海外の事例との比較、
国内の様々な政治家の手法の違い、など非常に興味深い。
著者と同じ世代で政治には興味を持ち続けているので、この30年の動きの解釈は納得できたし、普段の報道を見ているだけでは気づけないことが多い。
頻出する「オルタナティブ」の意味はなかなか分からなかったが。
あっさりした文章&野党寄りの内容
2021/10/25 10:59
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル通りの内容です。文章は極めてあっさり、各政党に対する強い個人的感想はありません。
ですが、やはり著者が野党寄りの政治思想であることが垣間見える内容です。