- 販売開始日: 2021/09/22
- 出版社: 岩波書店
- ISBN:978-4-00-022232-7
海を渡る「慰安婦」問題
著者 山口智美 , 能川元一 , テッサ・モーリス-スズキ , 小山エミ
「米中韓が連携し,「慰安婦」問題で日本を攻撃している」.そんな危機感を抱く歴史修正主義者たちは「歴史戦」と称して,アメリカなど海外への情報発信を強めている.ネットによる情...
海を渡る「慰安婦」問題
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商品説明
「米中韓が連携し,「慰安婦」問題で日本を攻撃している」.そんな危機感を抱く歴史修正主義者たちは「歴史戦」と称して,アメリカなど海外への情報発信を強めている.ネットによる情報拡散のみならず,現地での集会や訴訟も展開.政府も加わった「歴史戦」の実態を詳細に報告し,歴史認識と政治のあり方を問う.
目次
- はじめに 海外展開を始めた日本の歴史修正主義者たち(山口智美)
- 第1章 「歴史戦」の誕生と展開(能川元一)
- 第2章 アメリカ「慰安婦」碑設置への攻撃(小山エミ)
- 第3章 謝罪は誰に向かって,何のために行うのか? 「慰安婦」問題と対外発信(テッサ・モーリス‐スズキ)
- おわりに 浸透・拡散する歴史修正主義にどう向き合うか(能川元一)
- 年表/歴史認識問題をめぐる動き(1982-2016)
- 資料1「河野談話」/資料2「戦後70年談話」
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かるとこっかにほん
2017/03/12 00:25
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:青い山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞テレビを妄信する市民の多さでは「先進国」の中でも突出している日本。そのくせ「マスゴミ」などと呼ぶ者たちはネットでデマ情報の発信と拡散に明け暮れる。情報が溢れているように見えて、不正確であやふやなニュースが浮遊する。記者クラブという日本独自のシステムが盤石で、権力への監視どころか癒着が進む。
「戦時性奴隷」の問題について、日本の方針はヒステリックに否定を叫ぶだけ。世界の趨勢の認識との乖離が広がっていることに気付いている人は少ない。そうした内向きのキャンペーンがここへきて米国内に移された。これもまたあまり知られていないが、一部の極右がしでかしているわけでなく、今年になって安倍政権はこの恥ずべき訴訟に関わることを表明している。
大変平易な内容。一読をお勧めしたい。