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敗軍の名将 インパール・沖縄・特攻
著者 古谷経衡
インパール作戦で上官に逆らって撤退を決断した佐藤幸徳(さとうこうとく)、その配下で1人の餓死者も出さず撤退に成功した宮崎繁三郎(みやざきしげさぶろう)。沖縄戦で大本営の方...
敗軍の名将 インパール・沖縄・特攻
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敗軍の名将 インパール・沖縄・特攻 (幻冬舎新書)
商品説明
インパール作戦で上官に逆らって撤退を決断した佐藤幸徳(さとうこうとく)、その配下で1人の餓死者も出さず撤退に成功した宮崎繁三郎(みやざきしげさぶろう)。沖縄戦で大本営の方針と異なる作戦を立案・実行し、米軍を抑え込んだ八原博通(やはらひろみち)。特攻を拒み、独自の作戦で戦果を上げた芙蓉部隊の美濃部正(みのべただし)――戦争という狂気の時代に、なぜ彼らは、暗愚な上官・中央の命令に抵抗し、信念を貫くことができたのか?
太平洋戦争を俯瞰しながら、4人の指揮官の決断と行動をたどる。根拠なき精神論・同調圧力・理不尽が跋扈する現代日本への教訓の書。
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紙の本
インパールの現地を訪れた重みを感じる
2022/03/29 07:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
インパール作戦については愚行として広く知られているが、実際にインパールに行っている人は少ない。
著者は実際にインパールに訪れた。
現在の交通事情や性能の良い車を使っても鬱蒼とした密林の中を行軍するのがいかに大変かを実感した
文章で読むだけども重い密林の空気が伝わってくる
なぜ日本が開戦に進んだかの検証もよかった
紙の本
太平洋戦争での、敗軍の名将とは。
2021/11/01 19:45
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おじゃもんくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
太平洋戦争の本は色々出ているのですが。
本書を手に取ったのは、筆者が現地まで行き見てるからです。
「バンザイ突撃」「玉砕」「餓死」「神風特攻」「空襲」「原爆投下」しかし、人に優しく無い国ですな。
敗軍の名将4名を中心に、当時の時代背景も細かく分析されている。
インパール作戦にあって、上官に逆らって撤退行動を取った佐藤中将。
同作戦の撤退時に、一人の飢餓者も出さなかった宮崎少将。
沖縄戦で、米軍と五分五分の戦いを立案した八原大佐。
特攻作戦を拒否し続けた美濃部少佐。
筆者は、インパールの旅で現地の雨季や地形を体験。
沖縄本島に行き、島の南北移動と東西移動の地形を見て。
鹿児島の岩川飛行場跡を見て。
それぞれ名将の当時の動きを記している。
先の読めない現地で、全体を見て信念を持った行動。
味方の上層部に振り回されながら。
それでもやり通したのは、大変な事だったでしょうね。
プラス、太平洋戦争はなぜ始まったか。
第二次世界大戦の、ドイツ・イタリア等欧州の動向。
中国戦線や満州の動き。
ソ連の動き。
真珠湾攻撃から日本海軍の最後。
そして、敗戦国ドイツ・イタリア・日本の敗戦処理について。
戦後処理をきちんとせずに来た、現在の日本について。
なんか筆者が、怒っている様な悲しんでいる様な。
過去じゃなくて、現在のこの国の事を書いた本ですね。
紙の本
先入観を崩す至極まっとうな一冊
2022/11/16 19:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史家でも、いわゆるジャーナリストでもない、ネットなどを中心に発言する著者の書、ということで何となく色眼鏡で見ていた。
半信半疑で手に取ったが、冒頭のインパールについての部分で、どんな思いからこれを書いているのかが分かり、さらにきちんと現場に出向いていることもよく分かり、吸い込まれるように読んだ。
戦中のことを、真面目によく調べよく取材してある。紀行文?のように書かれていて、そこに現代的感覚も見え隠れするのが興味深い。「名将」を取り上げることで旧日本軍の負の歴史を逆照射する手法もいい。これらの残滓がいまも連綿とこの国に続いているのだと感じた。小コラムも参考になる。
おわりに、もよい。
そこに著者が書いている「何をもってそうなのか」がわかりやすく伝わる一冊。