- 販売開始日: 2021/10/01
- 出版社: あけび書房
- ISBN:978-4-87154-195-4
自衛官と家族の心をまもる
戦争がもたらす影響について国民的理解があるとは言えないまま、自衛隊海外派遣は回を重ね、すでに深刻な影響が出ています。イラク帰還自衛官の高い自殺率、南スーダンPKOでも帰還...
自衛官と家族の心をまもる
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商品説明
戦争がもたらす影響について国民的理解があるとは言えないまま、自衛隊海外派遣は回を重ね、すでに深刻な影響が出ています。イラク帰還自衛官の高い自殺率、南スーダンPKOでも帰還後すぐに自殺の報道がありました。 …… 私たち「海外派遣自衛官と家族の健康を考える会」は、トラウマやPTSDの理解を広め、何より高い自殺率を食い止めたいと願っています。 …… 本書が、戦争トラウマとどう向き合うべきかを考えるための一助となれば幸いです。
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心の問題を考える意味
2021/09/14 20:39
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
編んだのは、海外派遣自衛官と家族の健康を考える会。こうした会があることを、この本を読むまで知らなかった。
冒頭に、会の共同代表でもある高遠菜穂子さんが、設立に至った経緯やイラクでの自身の体験、会の目的についてつづっている。
高遠さんがイラクで人質にされた事件やその後のバッシングなどをリアルタイムで知るだけに、胸が締め付けられそうになった。
自らの体験に加え、戦場で心に傷を負った兵士たちと接してきた経験から、「心をまもる」支援の必要性を痛感しているからだろう。
海外派遣される自衛隊に対するメンバーのさまざまな考えはひとまず脇に置いて、人道支援の立場から医療支援の団体として活動する会なのだそうだ。
内容は、同会が2017年の発足以降に開いてきたシンポジウムに加筆したもの。研究者や医師ら11人がそれぞれの立場から、見過ごされてきた過去の戦争トラウマや、自衛官のトラウマ、家族への影響などについて書いている。
専門的な内容だが、とても分かりやすい。戦争(暴力)が世代を超えて、私たちに何をもたらすかを考える材料/きっかけになる。
自分の夫や父親、祖父、曾祖父が兵士だった人は、自分につながる問題でもある。
世界に「戦地」がある限り、現代に続く問題なのだろう。関係者でなくても、一読の価値ありだと思う。