- 販売開始日: 2021/10/15
- 出版社: 亜紀書房
- ISBN:978-4-7505-1714-8
かけがえのない心
お母さん、聞こえますか?私はこうして生きています。幼少期、海外養子縁組に出されたナナは、フランスで役者兼劇作家として暮らす。そんな彼女に突然、人生を変える2つの知らせが届...
かけがえのない心
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商品説明
お母さん、聞こえますか?
私はこうして生きています。
幼少期、海外養子縁組に出されたナナは、フランスで役者兼劇作家として暮らす。
そんな彼女に突然、人生を変える2つの知らせが届く。
別れた恋人との間に子どもを妊娠したことと、韓国から来た、自分の人生を追ったドキュメンタリー映画への出演依頼と。
生みの親を知らないナナは、生まれてくる子どものためにも自分が“誰なのか”を見つけようとソウルへ向かう。そして、思いもしなかった人たちとの出会いから、35年前、駅に捨てられた暗い記憶の糸が少しずつほぐれていき……。
海外へ養子に出された子どもたち、米軍の基地村で生きた女性たち……。
現代韓国の歴史の中でなきものとされてきた人たちに、ひと筋の光を差し込む秀作長編小説。
第27回大山文学賞受賞作
韓国系国際養子のルーツ探しというこの小説の「特殊な」主題が、日本の読者の方々に「普遍的な」ものとして届くようにと、そして誰かがこの作品を読んでいるとき、生命への尊重や人と人との絆への信頼という明かりが灯ってくれたらと願っています。(「日本の読者のみなさまへ」より)
著者紹介
チョ・ヘジン
- 略歴
- ソウル生まれ。「女に道を訊く」で『文芸中央』新人文学賞を受賞し、作家デビュー。「ロ・ギワンに会った」で申東曄文学賞、「かけがえのない心」で大山文学賞受賞。
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わたしとは何か
2024/02/23 11:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もそ - この投稿者のレビュー一覧を見る
正しい答えを示すのではなく、
迷いながら主人公たちが自分なりの答えを選んでいくところがいい。
だから読んでいる私自身も、私だったらーと考えられる。
テーマは重いのに、決して派手な展開にせず、どこかドキュメンタリーのように物事が淡々と進んでいくのも、読み手に考えさせる余白が生まれてよい。
自分の過去を探すため、というところから始まっていながら、いつしかそこから話が転がりだし、展開していくのもいい。
養子とか、韓国が舞台とかそういうのとは関係なく、
「わたしがいることの意味」を考えさせてくれる良作だと私は思う。
※蛇足だが、唯一苦しかったのが登場人物の名前。
似た名前が多くて、頭の悪い私はときどき誰が誰だか わからないときがあった。
翻訳家 斎藤真理子さんが紹介された本
2022/12/25 18:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yy - この投稿者のレビュー一覧を見る
韓国文学のベストセラー「82年生まれ、キム・ジヨン」を翻訳された斎藤真理子さんが、人権セミナーで紹介されていた本です。韓国での海外養子縁組について知る事ができる一冊だと思います。