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p46 リモートで共同作業をする人はどんどん増えていくでしょう
p65 人間の知能は何百万年もこの星で生き残るために進化した狭くて特異な合成物でしかない
p84 クリーンミート
new age meats, impossible foods, beyond meat, menphis meats(UPSIDE Foods)
p112 NFT non-fungible toke (非代替性トークン)
p121 未來の教育の変化 3つ
1 動画メディアを使い、その問題を自ら学んだ人から学ぶ 2 ARやVRを使った学習 3 プロジェクト方式の学習
p140 国は小さな問題を扱うには大きすぎるし、大きな問題を扱うには小さすぎる
p148 学校の教育は専門的でなく、できる限り広いものを対象とし、ジェネラリストを育てるべき
普通は関係のない2つの分野を自分なりに結びつける
p175 新しい発見のためには、最適化とは反対のことをしなくてはなりません
p182 これからの人生を年単位ではなく日数で考える発想法
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雑誌『WIRED』創刊編集長による未来予測本。
これまで何冊かこういう類の本を読んできたので、
大きな驚きや発見はなかったですが、
ミラーワールド(AR:Augmented Realityやデジタルツイン的な世界かな)について
語った本はそう多くはなかったかも。
未来のテクノロジーや未来予測に関する本なのですが、
著者の語りを本にしているからか、結構分かりやすく書かれています。
欧米の知識人でもこのように平易に書くことのできる人がいるんだな、
というのが新鮮な驚き、笑。
また著者のテクノロジーに対する楽観的な姿勢に好感を持った。
新書なので、手軽に読める未来予測本に仕上がっています。
「テクニウム」や「〈インターネット〉の次に来るもの」も読んでみようかな。。
(しばらくは時間取れそうにないけれど…。)
※テクニウム
https://booklog.jp/item/1/4622077531
※〈インターネット〉の次に来るもの
https://booklog.jp/item/1/4140817046
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前半はすごくワクワクしながら読んだ。
2021年の本だけど、Web3よりもミラーワールドじゃん!
ミラーワールドの方がもっともっと広い概念じゃん!
とか、読み進めるのがすごく楽しみだったんだけど、読み進めていくうちに何故か興奮がおさまっていった。
なんでだろ?
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よかったです
ただ、タイトル的にちょっとむき出しで電車で読むの難しい(恥ずかしい)気もしつつ
内容は一切ややこしい系ではないのでご安心ください、真っ当な物ですし色々気づきを与えてくれます
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これから50年はAIの時代、25年以内にGAFAは代替される、といった未来予測が前半部分で、後半部分では著者の思考法が紹介されるのだが、自己啓発的な内容で非常に楽観的でポジティブなのが印象的。とはいえ、テクノロジーは良い面が51%で、悪い面が49%であり、ユートピアではなく、プロトピアを思考せよと唱える。
確かに歴史を振り返れば、テクノロジー的には進歩し、生活は豊かになり、世の中は全体的にはよくなっているようには思える。しかしながら、著者が見落としているのは、自由と民主主義をイデオロギーとするこれまでのアメリカ覇権が脅かされていることであり、その覇権が中国に奪われたら、例えテクノロジーが進化してもそれが悪用される可能性は大きく、それで果たして生きやすい世の中になるのだろうかという疑問は残った。
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雑誌「WIRED」共同設立者であり、「フリーミアム経済」といったテクノロジーがもたらす未来予測で定評のある著者が、AIを始めとするテクノロジーが今後の社会や経済にもたらすインパクト等について語ったインタビューの内容をまとめた一冊。
著者は、人々がAR(仮想現実)空間で「デジタルツイン」を活用し、物理的な限界を超える規模と速度で協働する「ミラーワールド」を、インターネットとSNSに続く「第3のプラットフォーム」と位置づけ、そこでは社会や組織、個人の内外に存在するあらゆる境界線が曖昧になり、現実世界と仮想世界、人間の脳と機械のAI、企業とコミュニティ、仕事と遊びといった、これまで相互不可侵だった次元が有機的につながることで、様々な産業において新たな価値が生まれる「プロトピア」の出現を予測する。
「テクノロジーに耳を傾ければ未来がわかる」という著者は、「『スマート〇〇』という言葉はすべて『ハッカブル〇〇』に置き換えることが可能」というように、新たなテクノロジーにはリスクがつきものであることは認めつつ、「テクノロジーは良い面が51%、悪い面が49%」と割り切って、悪いテクノロジーを理由に拒否するのではなく、良いテクノロジーを増やすことを提唱する。気軽に読める新書ながら、著者の優れた洞察から多くの示唆を得ることができる。
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5000日後の世界という一見ミステリアスな設定に惹かれて。約13年と2ヶ月後のテクノロジーは、世界は、どうなっているか。期待でページをめくる。
13年前、2008年といえばどうだったろうと調べてみるとSpotifyが配信を開始し、日本向けiPhoneが初めて発売された年だった。あれ、大して今と変わってないな。Amazonはとっくに生活の一部だったし、Googleも既になくてはならない存在だったし。ドラえもんの設定ではタイムマシンが発明された年だったようだけど、残念ながらそれには現実世界は遅れをとっている。
その視点で考えるとケヴィンケリーは実直なのだと思う。テクノロジーの予言者として5000日後に自分の言動を振り返り責任をとりたいというような思いもあるのだろうか、この本に描かれた5000日後の世界は読者をワクワクさせるような夢も奇想天外さもなかった。これにがっかりした読者も多いと思う。今想像できえるVRやメタバースが実現する地続きの世界が描かれる。
ただ、テクノロジーに耳を傾けるという発想、汎用AIは生まれない(!)という主張とその根拠、ミラーワールドで私は何者であるのかを問い続けること、テクノロジーの発展と規制、これから来る世界をどう生きていくかという想像にじっくりと浸る読書体験であった。
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雑誌「WIRED」を創刊した
著者による、5,000日後の世界予測。
5,000日=約13.6年前、
スマホが普及し始めた。
そこから加速度的に、指数関数的に
爆発的に技術は進化している。
ここからさらに5,000日後、どうなっているか。
IBM→マイクロソフト→Google→フェイスブック、
の次に覇者となる企業とその在り方を解説。
ビジネスを日数でカウントすると、
より計画的になれる。
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今年(令和4年)のGW明け頃に読んで衝撃を受けた本ですが、レビューを書くのが今になってしまいました。この本の著者の作品は初めて読むと思いますが、彼は今まで数々のことを言い当ててきた預言者のようですね。インターネット、ソーシャルメディアが、5000日毎に現れて現在の生活に変化をもたらせてきた事実をベースに、今後の5000日で「ミラーワールド」が主流となるそうです、それは「全てが人工知能(AI)と接続された世界」だそうです。
インターネットから発展してきて今があるように、この流れは止められないのでしょうね。その一面として、今騒がれている、電動車・自動運転・メタバース等も含まれるということでしょうか。このような抽象的な概念を述べることができる、この本の著者(ケヴィン・ケリー氏)は凄いなと思いました。
私個人的には、インターネットの前は、ワープロ・パソコンでした。タイプライターとは異なり、自分が行った作業を保存し、その後、自由に編集できるのに感動したのを覚えています。これから私たちは「ミラーワールド」に触れることで、かつて初めて触れたインターネットや、SNSを通じて気軽に多くの方と情報交換ができる別の嬉しさを知ったような経験をすることになることでしょう。5000日後(13年後頃)が楽しみですね。それまでは私も元気で、その世界を味わってみたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・インターネットが商用化されてから5000日後(約13年)ソーシャルメディアという新たなプラットフォームがよちよち歩きを始めた、そして現在はその始まりからさらに5000日が経ったところである。その2つは我々の暮らしに多大な変化をもたらしている、次の5000日後には何が起きるのだろう。それは、全てのものがAI(人工知能)と接続され、デジタルと溶け合う世界で生まれるA R(拡張現実)の世界「ミラーワールド」である(p4)このプラットフォームは、働き方や政府のあり方にも大きな影響を与える。地球のどこにいても誰とでも仕事ができる世界になれば、会社とは異なる形態の組織が生まれる。バーチャルが発展すると同時に、リアルで顔を合わせることによる価値はますます高まる、そして都市は産業毎に特化する(p5)
・ミラーワールドの基本的な説明は、現実世界の上に重なった、その場所に関する情報のレイヤーを通して世界を見る方法、VRはゴーグルの中のバーチャルな世界だが、ARは、スマートグラスなどを通して現実世界を見る、すると、現実の風景に重なる形で、バーチャルの映像や文字が出現する(p24)三次元空間に時間の要素を加えた4Dの世界である(p26)
・これまでの勝者、1期はIBM(ハードウェア)、2期はマイクロソフト(OS)、3期はグーグル(検索機能)、4期はフェイスブック(ソーシャルメディア)、次の5期はまだ知られていないAR企業で、富の源泉は拡張現実である(p36)1−4期の勝者はARの世界で主導的地位に立ちたがっているが、彼らは自分の成功に囚われてしまうので成功は難しいだろう(p37)
・長期的な観点から、仕事と遊びの区別がな���なる、テクノロジーや富の区別ができなくなり、それが仕事であるかどうかを区別するのが難しくなる。(p53)
・AIがもたらす巨大な変化として、これからは「没入型コンピューティングの時代」となる、我々を取り囲む環境全てがコンピュータ化して、いわゆる「ユキビタス・コンピューティング」とも呼ばれる時代が始まりつつある。コンピュータを持ち歩いたり、置いたりするものではなく、どこにでもあるものになり、我々がコンピュータに取り囲まれ、それらが反応する世界に没入して、まるでコンピュータと生きている環境ができる(p57)
・多くの人が気づいていないようだが、大会社を規制すると結果的に彼らの力を強化してしまう、その結果、競合企業が戦えなくなってしまう、大会社は規制によるコストを負担できるが、小さな会社にはそれができない(p73)
・これまで人間用に非常に手の込んだインフラを作ってきたが、それは自動運転車用には使えない、自動運転の車が大勢を占めるまでには25年はかかるだろう、自動運転車と人間のドライバーを混在させるのが最大の障壁である(p94)
・5年以内に新車はほとんど電気自動車になるだろう、フォードは最も普及しているピックアップトラック(F-150)の電気自動車を販売すると発表した(p117)
・未来の教育の変化は3つあり、1)利用者が作るコンテンツ、2)ARやVRを使った学習、仮想世界に没入しながら空間的な要素を加味して運動感覚を働かせて、読書とは異なる脳の部分を活性化する、3)プロジェクト方式の学習、グループで何かを作る(p121)
・10年以内にiphoneに相当するような欧米人も含めて世界中の人達が欲しがる中国製の製品が出てくると予想する、誰もが欲しがる高品質で格安のスマートグラスを開発して、ARやデータを牛耳ることになったら、アップルのような地球規模の企業になるだろう(p132)
・思考を止めないためには、残りの人生の長さを年単位ではなく、日数で考えるようにする、20年は7000日余りである(p182)ほとんどの計画は思いついてからそれが終わるまでn期間は5年である(p183)
・これから起きるほとんどの変化は精神的なもので、我々どうしの関係性や善かの過ごし方、自分というものの捉え方や人生観、他人や色々な対象とどうか変わるかなどの意味を変えていくだろう。我々がどういう存在であるか、どうやって物事を理解するのか、科学を変化させてどのように真理を追究するかなどの点での変化である、そういう点での変化が5000日の間に起きる(p194)
2022年5月29日読了
2022年10月15日作成
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テクノロジーで変わっていく世界。
テクノロジーは51%の良い側面と49%の悪い側面を持つという。人は当初の思惑通りに何かを使うわけでなく、人を傷付ける為に使うこともある。それでも、技術の進歩が悪い側面を潰していくという。
インターネットの発展により、世界は大きく進歩してきた。良い面と悪い面を持ちながら。AIもまた、正しい使われ方がされないかもしれないけど、進化したAIにより正されるということでしょうか。
ARの話や、教育の話、農業の話など、様々な未来の変化の話が出てきましたが、クリーンミートの話は面白かったです。生き物の命を奪わずにというのは、人が生きていく上で、画期的な出来事のような気もしました。
テクノロジーによって、人は悪魔にも天使にもなれるんですね。
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次の時代の勝者は、GAFAのどれでもなく、まだ名もないスタートアップ企業になるだろうという予測は衝撃的(次に勝つのはARの会社という見方)。時代を遡れば、マイクロソフトやGAFAの登場について同じようなことが言える。過去5000日から未来の5000日を想像することは説得力があるし、とても示唆に富んでいる。
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ケヴィン・ケリー「5000日後の世界」読了。WIREDが好きだ。その創刊編集長である著者の強みは先見性だ。それはテクノロジーに耳を傾ける事から生まれるとの事。また生物の進化ように技術の進歩を捉えるとプロトピアを予測できるとの事。WIREDの根幹を成す著者の壮大な思想がコンパクトにまとまっていた。未来に希望が持てる胸熱の良書。
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『5000日後の世界』という表題にまず目を惹かれた。10年後とか20年後という表現ではなく、日にちだったこと。日にちで考えることについては、本書6章に答えがある。思考を止めないために日にちを数えるのだそうだ。詳細を知りたい人はぜひ本書を手に取り確認をしてほしい。
1章から4章で、5000日後の世界を描き、5章から6章では著者の思考をたどることができる。シンプルな言葉で語られているが、真似て実践しようとしても簡単ではない。それでも、著者の思考に近づいて見たいので、『テクニウム』『<インターネット>の次に来るもの』を読み解きたい。
著者が提唱しているミラーワールドがどのようなものかや、各産業がどのように形態に変わっていくのか(著者の仮設)等が学べる。
未来のことを知りたいと思う好奇心を刺激され、自分の理解度を検証するために学んだことを書き出してみたくなる。
私にとっては刺激的な一冊でした。
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いろいろな未来予測が書いてあるけど、本書ならではの目新しい内容は、「近い将来ARによるミラーワールドが完成する」という内容だけだったかも…。
AR関係への投資やデバイスの進化には注目したい。
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帯に書いてるのは「ビジョナリー(預言者)」。それはそうなんだけど,ケヴィン・ケリーを初めて知ったのは、二十年前に大学のときに課題で与えられた洋書の人。その時から今後の社会がどうなっていくのかという視点を与えて続けてくれていると思っている。本書はそんなケヴィン・ケリーの本書のためのインタビューを一冊にした本。ARの話とかAIの話とかもいろいろ書かれているけれど,ポジティブ過ぎず,ネガティブ過ぎず,それでいて今後の社会に期待をさせてくれる内容に勇気づけられる。そして日本の読者向けの本なので日本の特徴や今後のヒントも書かれていているのもいい。その視点で考えてると,海外では~という論調にはあまり意味がなく,日本は日本の生きる道を探ってほしいと思うし,自分もそうありたいと思う。