方丈の孤月―鴨長明伝―(新潮文庫)
著者 梓澤要
齢五十余にして粗末な庵で想う。私の一生とは何だったのか。下鴨神社の神職の家に生まれながらも、不運と挫折の連続。孤独を抱え、災禍に遭った都を悶々と歩き回る。やがて歌の才が認...
方丈の孤月―鴨長明伝―(新潮文庫)
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商品説明
齢五十余にして粗末な庵で想う。私の一生とは何だったのか。下鴨神社の神職の家に生まれながらも、不運と挫折の連続。孤独を抱え、災禍に遭った都を悶々と歩き回る。やがて歌の才が認められ「新古今和歌集」に入撰するのだが――。晩年、独り方丈に坐し、筆を執る。「ゆく河の流れは絶えずして…」。人はどこから来てどこへ行くのか。世の無常と、生きる意味を見つめ続けた長明の不器用で懸命な生涯。(解説・細谷正充)
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ゆく川の流れは。
2021/12/25 01:36
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
教科書では“文化人”であっても、
その時代を生きた一人の殿上人。
今となっては貴重な視点。
世の中を捨てて捨て得ぬここちして都はなれぬわが身なりけり
やっぱり西行法師の詩は沁みる感じがする。
物語を長明の鬱々とした雰囲気が覆う。
心せむひとつみのりの末までも二見の里は人へだてけり
屈折した向上心があったのか、
中央で詠んだ詩よりも、
こういうちょっとした嫌味のつぶやきのような詩の方がまっすぐでいい気がする。