「大人のいじめ」とは、忙しさから来るのか??。
2021/12/16 08:50
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おじゃもんくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「大人のいじめ」とは、ストレートな内容だなぁと。
「はじめに」を少し読んで、こりゃ面白そうと思い購入。
筆者は、職場でのいじめ嫌がらせ相談を受けて来て。
本書は、会社社会(職場)のいじめに話を搾っている。
家庭やその他の生活場面は、意図的に除外されている。
生活の糧での、大人からのいじめの話し。
その実例を元に、近年の動向から実例を交えて進めて行く。
読んでいて、自分の社会人生活の中でのアルアル事例もあり。
また、ここまで人を蔑むかと言う事例もあり。
暴力あり。
バワーハラスメント有り。
子供のまま大人になった人からの、イジメかと思う部分も多い。
筆者は、イジメは抑圧のはけ口と定義して。
企業からの、オーバーワークによる心の余裕が無くなり。
考える事が出来なくなり。
弱い人達・会社に楯突く人達に対し、イジメが向かうと書かれています。
実際に、労働条件が改善されてイジメが少なくなった事例も。
また、発達障害の方に対するイジメの事例を書かれていて。
ADHDと診断された途端、職場でのイジメが行われ出す。
現代の、この日本の縮図ですねぇ。
最後の方には、職場のいじめを無くす方法を書かれていますが。
いじめられた個人だけでは、なかなかしんどいですねぇ。
良き支援者・良き支援団体の件も書かれています。
私は、性善説は信じていない方ですが。
楽しく働ける社会が、来て欲しいと思いますね。
これでは子どもの手本にならない
2022/10/18 17:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、同様のタイトルをつけた本がたくさん出版されている。
大人の世界のことなので、これまであえて「いじめ」という言葉を使ってこなかっただけで、かねてから存在してきたことだと思う。恥ずかしくて「いじめ」だと大人が認めたくなかっただけだ。
だからここに取り上げられている事例にそこまでは驚かない(幼稚すぎて驚くものもあるが)。
子どもに「いじめはいけません」と言いながら、大人がこうなのだから、いじめがなくなるはずもない。忘れてはならないのは誰もが加害者になる可能性があると言うこと。
企業や上司は責任を問われることを恐れ、対応に消極的で、問題を深刻に受け止めず過小評価する・・・というくだりはとてもよく分かる。子どもの世界はそれが、学校や先生は~と置き換わるだけだろう。そして周囲で見て見ぬ振りをしたり、静観したりすることで図らずも「いじめ」に加担している人がたくさんいることも、大人の世界も子どもの学校も同じだと思った。
直接関係ないと思っている人ほど、読む価値あり。
投稿元:
レビューを見る
悲しくなるなあ。
日本の経済構造が壊れていく過程で、過去、大きな問題にならずにカバーされていたものが思いっきり出てきた感じだ。
システムとして、いじめ、があった方がコストが安い、という判断まである。
セカンドキャリアを考える時期でもあり、憂鬱になる現実。
投稿元:
レビューを見る
人間だからなのか生き物だからなのか、優越をつけないと安心できないという悲しき性がある限りいじめはなくならないのだろうか?
そんなことは無いと信じたい。
投稿元:
レビューを見る
生産性の低い人には攻撃してよい、という思考はないこともなかったので気を付けたい。いじめに遭ったらいろいろ面倒なことになることが分かった。
投稿元:
レビューを見る
大人のいじめのパターン
業務に余裕がなくなる
それでも経営(数値目標)を維持しようとする
弱い人、和を見出そうとする人をいじめる
経営側も解決にコストがかかる、ストレスの捌け口になる、無理強いがし続けられるなどの理由で解決しない
いじめられた人からいなくなるまで続く(自殺、病欠、退職)
投稿元:
レビューを見る
ー 労働者がいじめやハラスメントによって「分断」されるのではなく、この過酷な現状が資本主義社会の帰結であり、経営者たちの責任であることを把握し、その鬱屈や怒りを「正しい」方向に向けること。そのために、人々が一緒に声を上げること。
この本は、このような理想論に基づいて書かれている、職場でのいじめについて述べた本。
悪くはないと思うけど、教科書的なんだよな。
本書に、職場としていじめを防止するもっと具体的な現実的な対応策を期待していたので、ちょっと肩透かし。
いじめの事例の羅列には、読んでいて暗〜い気分になりました。
特に、発達障害の同僚へのいじめ。
確かに増えている気がするな。
あと、ダントツで多いという介護や保育職場でのいじめや嫌がらせ。
これを放置しているとこには、必ず利用者への虐待がついてくるんだろうな。怖い。
投稿元:
レビューを見る
【感想】
事例は読んでいてとても辛い。アルバイト先を思い出して心が辛くなった。自分も同じ状況に陥ったら自ら行動を起こしたい。
【メモ】
・近年見られる職場いじめの特徴
①過酷な労働環境
②職場全体の加害者化
③会社によるいじめの放置
→近年の職場いじめは、厳しい労働環境で働かせ続けるために、上司はもちろんのこと、一般労働者である同僚までもが「自発的」に行うほど浸透した、労務管理のシステム
・職場いじめを放置しておくことが会社にとって合理的な理由
①解決コストの回避
②いじめがガス抜きの役割を果たす
③心神喪失状態に追い込み、思考停止させる
・会社、上司に相談、仕事を辞める前に①証拠を集めること、②一旦会社を休むこと、③社外の専門家に相談してみること
投稿元:
レビューを見る
教育現場でのいじめ、つまり子ども達のいじめ
は形や程度の差はあれど、常に社会の問題とし
て扱われてきました。
しかし最近は、大人のいじめ、職場のいじめも
目立ってきているといいます。
数年前に某飲料自販機オペレーター会社で、有
休を取るためには上司が出したクイズに答えな
ければならない、という記事が社会を賑わせま
した。
典型的な大人のいじめです。
本書では、このような凄惨で陰湿ないじめの事
例を取り上げています。
そしてそれらがどのように解決、改善されたか
も記されています。
その上で、こういったいじめはなぜ起きるのか。
昔からあったのが顕在化されただけなのか、な
どを考察します。
一つ言える大きな要因は、日本が世界のグロー
バル企業を戦うために選んでしまった「雇用形
態」にあると指摘します。
「失われた20年」を痛感させられる一冊です。
投稿元:
レビューを見る
■ Before(本の選定理由)
ハラスメント、労基法違反の仕事が蔓延っていることは一般論として分かる。ではそこにどんな解決策を提示できるのだろう?
■ 気づき
いじめは特定の個人の資質では無く、役割として職場内で引継がれるという。いじめの背景を、慢性的な長時間労働や介護・保育に代表されるように制度的な不備(補助金は出しているが刺さらない)と指摘しているのは、場当たり的でなく、良い問題提起と感じた。
■ Todo
何にせよ相手と交渉するにはエビデンスが重要。
しかしその手段として、ユニオン加入&拡声器ビラ撒き戦法というのは、かなり抵抗がある。言い方は悪いが共産党と同じような一方的な主張に見えてしまう。
投稿元:
レビューを見る
オーディブルで読みましたが、活字で読むとより生々しいです。
保育園では保育士だけでなく、子どもへの虐待もあり、声があげられない人には辛い環境。
いじめは、過酷な労働環境、職場全体の加害者化、いじめの放置がある職場に多いようです。
これらを改善しなければなりません。
投稿元:
レビューを見る
職場のいじめについて、近年の特徴、過重労働といじめの関係、保育・介護職場のいじめ、発達障害へのいじめ等、統計や多くの事例を示して説明してくれる。
読んでいて「陰湿だなあ」と感じた。同僚のいじめについてもっと深掘りした資料も見たかった。
・職場いじめの約半数が「同僚」による行為
・長時間労働の「ガス抜き」としての暴力
・職場いじめが一番多い業界は「医療・福祉」
・会社への幻想はいったん捨てる
投稿元:
レビューを見る
酷い事例多数。
余裕がなくなった日本の姿が浮き彫りといえる。
企業側のコスト回避、ガス抜き、心神喪失による奴隷化に加えて同僚側の自警団化と目も当てられない。
証拠集めが必須である事がよく分かる。
投稿元:
レビューを見る
職場でイジメが起きる構造が良く理解できた。
生産性の低い社員をフリーライダーと見なし、ただ乗りを許せない正義感から疎外する構造は子供のイジメと似ている。
特筆すべき点としては、「労務管理の一環」として会社側が社員間のイジメを容認しているという観点だ。この観点は無かった。イジメの是正にコストがかかるから黙認しているケースは理解していたが、「労務管理の一環」は目から鱗が落ちる思いだ。
<アンダーライン>
★★★★過労職場で、いじめの放置が「合理的」な三つの理由
①解決コストの「回避」
②ストレスの発散による「ガス抜き」
③心神喪失による「思考停止」
★★★★
保育・介護職場における、いじめの三つの「効果」
①矯正
②排除
③反面教師化
★★★★
経営論理に従属するいじめ
①職場ストレス発散型
②心神喪失型
③規律型
投稿元:
レビューを見る
2022年9月11日読了
職場でのいじめ事例をまとめた本。
ウチの職場はここまで酷くは無いと思いつつ、共通する部分もあった。
あとがきの「国や社会は守ってくれない、自分で対策を講じるしか無い」というのが、悲しくも凄く現実的な感じがした。
弊社は相変わらず弱者に厳しい雰囲気があるので、自分に出来る戦いを続けていきたいと思う。