- 販売開始日: 2021/11/19
- 出版社: PHP研究所
- ISBN:978-4-569-85064-1
赤と青とエスキース
著者 青山美智子(著)
2021年本屋大賞2位『お探し物は図書室まで』の著者、新境地にして勝負作! メルボルンの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」。日本へ渡って30数年、その絵画は「ふ...
赤と青とエスキース
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商品説明
2021年本屋大賞2位『お探し物は図書室まで』の著者、新境地にして勝負作! メルボルンの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」。日本へ渡って30数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。2度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。 ●プロローグ ●一章 金魚とカワセミ メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが・・・・・・。 ●二章 東京タワーとアーツ・センター 30歳の額職人・空知は、淡々と仕事をこなす毎日に迷いを感じていた。そんなとき、「エスキース」というタイトルの絵画に出会い・・・・・・。 ●三章 トマトジュースとバタフライピー 漫画家タカシマの、かつてのアシスタント・砂川が、「ウルトラ・マンガ大賞」を受賞した。雑誌の対談企画のため、二人は久しぶりに顔を合わせるが・・・・・・。 ●四章 赤鬼と青鬼 パニック障害が発症し休暇をとることになった51歳の茜。そんなとき、元恋人の蒼から連絡がきて・・・・・・。 ●エピローグ 水彩画の大家であるジャック・ジャクソンの元に、20代の頃に描き、手放したある絵画が戻ってきて・・・・・・。
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絵と人と――
2022/08/03 16:46
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵は流転し、熟成するのだろうか?
絵が熟成するように、出会った二人の関係も熟成し、一所に留まらないように、人も流転を逃れられないのだろうか?
一枚の絵を軸に人達は関り、離合集散をする。
絵自体の何かが変わるわけでもない。
ただ、関わる人の気持ちと関係が常に動いて、生を綴って行く。
ただハッピーエンドの小説を読みたいと思うのなら、お薦めしないけれど、愛しさを求めるのなら是非とも読んで頂きたい。
一枚の絵がつなぐ縁
2022/02/01 21:34
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
メルボルンに留学している女子大学生レイと、現地の青年ブーの出会いからお話は始まります。
ブーの友人画家が描いたレイの絵がメルボルンから日本へと渡り、ぐるっと回って戻ってくる幸せのストーリー。
赤と青の色の対比、混ざり合うグラデーションの美しさ、白とのコントラストが鮮やかにストーリーに生かされています。
ああ、いい話だ。
赤と青とが紡ぎ出す物語たち
2021/12/25 23:35
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みつる - この投稿者のレビュー一覧を見る
青山美智子さんの作品では、おなじみの
読んでるうちに、また前の章に戻って、
そして、最後に、全てがつながる。という
まさに、やられた!というしかありません。
今回は、人の繋がりもありますが、
時間の経過が含まれていて、
1章から、エピローグまで、かなりの時間が経っています。
それでも、人の繋がりがちゃんとあり、
物語の鍵ともなる「エスキース」と言う絵と
赤と青の何かが、必ずでてきます。
個人的には、トマトジュースとバタフライピーですが
バタフライピーにレモンなどの酸性のものを加えると
赤色(見た目は紫やピンクに近いですが)になることから、このふたつはある意味で、似ているところがあるのでは?と思ってみたりしました。
"「よく、人生は一度しかないから思いっきり生きよう、って言うじゃない。私はあれ、なかなか怖いことだと思うのよね。一度しかないって考えたら、思いっきりなんてやれないわよ」"(197頁)
たしかに、一見ポジティブに聞こえますが
本当に思いっきり生きてしまったら、ずっと動き続けて、壊れてしまいそうですものね。
適度に休んで、でも、力を入れる時には入れる。
そう言う生き方ができたらな。と思いました。
素晴らしい絵画と、美しい物語が、心を揺さぶる大きな感動を、生きる力を与えてくれる。
2022/08/05 10:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「エスキース」とは、素描、下絵、素案、概要を意味するフランス語。
オーストラリアのメルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。
交際に慎重だったレイだが、ブーから「期間限定の恋人」との提案を受け、恋が始まった。
レイの帰国が間近に迫ったある日。
ブーは、画家志望の友人ジャクソンの家にレイを連れていく。
「エスキースならば」との条件付きで、創作が始まる。
連作短編集の随所に、この「エスキース」が登場し、重要な役割を果たす。
絵画は、創作者の手を離れて、たくさんの出会いを紡いでいく。
そこに連なる思いが幾重にも重なり合って、思いもかけない新たな出会いが始まる。
「二度読み必至」との出版元のコピーに偽りなし。
Amazon Audible にて聞く読書。
「聞く読書」のAudibleのサービスを利用し始めてから3年間。
はじめて、一度聞き通した作品をすぐにもう一度最初から聞き直した。
活字の本を手に取っていたとしても、きっと同じことをしていただろう。
初めて読み・聞いた時にも。
二度目を読み・聞き通した後にも。
二つの異なる、そして圧倒的な感動が味わうことができた。
素晴らしい絵画と、美しい物語が、心を揺さぶる大きな感動を、生きる力を与えてくれる。
素晴らしい絵画と、美しい物語が、心を揺さぶる大きな感動を、生きる力を与えてくれる。
2022/08/03 10:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「エスキース」とは、素描、下絵、素案、概要を意味するフランス語。
オーストラリアのメルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。
交際に慎重だったレイだが、ブーから「期間限定の恋人」との提案を受け、恋が始まった。
レイの帰国が間近に迫ったある日。
ブーは、画家志望の友人ジャクソンの家にレイを連れていく。
「エスキースならば」との条件付きで、創作が始まる。
連作短編集の随所に、この「エスキース」が登場し、重要な役割を果たす。
絵画は、創作者の手を離れて、たくさんの出会いを紡いでいく。
そこに連なる思いが幾重にも重なり合って、思いもかけない新たな出会いが始まる。
「二度読み必至」との出版元のコピーに偽りなし。
Amazon Audible にて聞く読書。
「聞く読書」のAudibleのサービスを利用し始めてから3年間。
はじめて、一度聞き通した作品をすぐにもう一度最初から聞き直した。
活字の本を手に取っていたとしても、きっと同じことをしていただろう。
初めて読み・聞いた時にも。
二度目を読み・聞き通した後にも。
二つの異なる、そして圧倒的な感動が味わうことができた。
素晴らしい絵画と、美しい物語が、心を揺さぶる大きな感動を、生きる力を与えてくれる。
もう一度最初から読みたくなる
2024/09/18 10:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:amami - この投稿者のレビュー一覧を見る
色や風景が見えて登場人物達の息遣いが聞こえてくるような、世界観にどっぷりハマって楽しめる一冊。
どのお話も少しずつ繋がっていて、知っている場所や人にふと出会った時のワクワク感を味わいながら読み進めると最後に大きな喜びに包まれて、また最初から読み返したくなる。
人と人とのご縁や人それぞれに物語があることに改めて思いを馳せたくなる。
下絵
2023/06/18 10:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵画を巡り、数々の人生が交錯する連作短編集。画家はもちろん額縁職人が登場するのがおもしろい。楽しく読みました。
素敵なお話でした
2022/10/06 13:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mii - この投稿者のレビュー一覧を見る
一枚の下絵(エスキース)から始まる連作短編集です。
エピローグを読んですべてが繋がり、読み返し必至と言われてた理由が分かりました。
どの話も少し寂しくなるところはありましたが読後はとても晴れやかな気持ちになりました。
二度読み必至
2022/07/25 14:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mii - この投稿者のレビュー一覧を見る
連作短編集です。
4つのエピソードとエピローグから構成され、エピローグで色々と気づかされました。
どのお話も感情移入して読んでしまい心が揺さぶられました。
この著者の他の作品も読みたくなりました。
手元に置いておきたい本
2022/05/11 20:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あいっコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
青山美智子さんの本はいつも読み終わるのが勿体ないので読みたい気持ちを抑えて日にちをかけて分けて読みます。
1枚の絵が繋いでいく短編連作は人と人を結びつけて心が温かくなりました。最後の伏線回収で読み終わった後にもう一度最初から読みたくなります。
大切な本の一冊になりました。
2022/04/24 22:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:三毛松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここ最近で読んだ本でかなり良かった本の一冊。
各章主人公が違う連作短編。とは言いつつ、エスキースから微かに感じる第一章の主人公ブーとレイの気配。何度もふたりに想いを馳せ読み進めては戻り、また読み進めては戻り…。最後に全てが繋がった時は感動しました。最後まで読んで本当に良かったと思える、素晴らしい物語です。
赤と青 そしてエスキース
2022/04/11 05:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
5編の物語が見事に繋がり、やられた!
もう一度、
二人の出会い、
二人の物語、
エスキースを見た人の思い、
エスキースが辿ってきた旅を読んでみたいと思った。
帯に書かれていることを見直すと、何ともピッタリの言葉が並んでいる。
この本を作った全ての人たちに感謝を捧げたい。
人生の下絵として若いころに想いを馳せる
2022/02/13 08:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
丁寧に読むことにより、最初の章に溢れる様々な事柄が、後の章で、思わず踊らざるを得ない情景を生み出す楽しみを得られる。物語に自分自身を重ねて読書するということは、未知を知り、異なる価値観に触れ、そして驚きを、喜びを感動を得ることだろう。人生の下絵ともいうべき若き頃の出会いや経験は、数多の人生の広がりを生み出し、幾つもの人生を経験させてくれる。アートは、人々の目に映ること、心に住むことで息吹いていくもの。その意味で、今物語集も、ひとつのアートかもしれない。
連作
2021/11/30 18:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一枚の絵画(下絵)が繋ぐ壮大な愛を描いた連作短編集。各章がどこまで関与しているのか最後までわからず、静謐で控えめな糸を手繰り寄せるのが快感だった。色んな形の「愛」が美しくも飾らず溢れ、心が揺さぶられる小さなキッカケを、価値観の違うキャラたちを通し多くの視点から感じられ学ぶ事が多かった。じんわり浸透する温かな作品
縁
2023/08/02 12:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:302 - この投稿者のレビュー一覧を見る
描写がとても美しい。特に絵画“エスキース”を表すところと、その額装をつくっていくところ。
実物を見てみたいという気持ちに。
内容は切なさがある純愛。
赤と青と白という色が常にポイントとなっていて、最後にすべてが繋がる。
エンディングを知った上で、もう一度読みたいなと思った。