電子書籍
安定のほっこり感
2021/12/18 08:45
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の得意とする癒やし系エピソードの短編集。今回は七話で変わった登場人物もいるが、どの話も優しい雰囲気が伝わってくる。ただ「あなたによく似た機械」だけは趣向が違っていて、可愛い奥さんだなーと思ってたらまさかのどんでん返し。感服です。
紙の本
想像を超える物語の展開が面白い
2022/10/10 11:14
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投稿者:わいわい - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あなたによく似た機械」が最も印象に残った。
自分は人だと思っていたのに、実は違っていて、しかもその自分の意識というものはインプットされたものだった。予想できないストーリー展開に一気に読んでしまった。
紙の本
心が温まる短篇集!
2022/01/03 07:55
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋さんで見つけた久々の荻原浩さん作品は、「定番」とも言える少し残念で・不器用で・うまくいかない登場人物たちによる、心が温まる短篇集でした。7篇の最初・真ん中・最後で野球が登場する「並び」も絶妙ですが(特に締め括りの「人生はパイナップル」)、男性の人生における野球の位置づけの描き方に著者ならではを感じます。間の作品も一捻り・二捻りあって楽しめました。中江有里さんの解説もいいです!
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7編の短編集.
「スピードキング」高校時代のチームメイトだったプロ野球選手の死を知って,思い出される記憶.
「妖精たちの時間」気になっていた元女子が出席することを知って,余り気の進まなかった同窓会に出て・・・.なるほど,題名は妖精「たち」なんだ.
「あなたによく似た機械」これは,予想通りのオチでした.
「僕と彼女と牛男のレシピ」そりゃ,牛男じゃないでしょ.牛男くんがなかなか可愛い.
「君を守るために」一応,ホラーなのかな?表情の描写が荻原先生らしい.
「ダブルトラブルギャンブル」遺伝子的に近いものは忌避し離れたものを好む,なんていう話を聞いたことがあるのだけれど,一卵性双生児は同じ相手を好ましく思う傾向があるのだろうか(達也も和也も同じ相手が好きだったし).
「人生はパイナップル」うちの親父が,サツマイモはもう食べたくないといっていたのを思い出した.この本の中で一番いいと感じた作品.
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スピードキング/妖精たちの時間/あなたによく似た機械/
僕と彼女と牛男にレシピ/君を守るために、/
ダブルトラブルギャンブル/人生はパイナップル
いろんな事があって、いろんなことにオロオロして、いろんなことに泣いて、いろんなことに苦しんで
それでも空は青いんだね。それでもほっとすることができて、少しばかり微笑むことができれば、
ほんのりとしあわせ
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Amazonの紹介より
『神様からひと言』著者の感動作! 明日への元気がもらえる7つの物語
「うん」「いや」「ああ」しか言わない夫に、ある疑いを抱く妻。7歳年上バツイチの恋人との間にそびえる壁をどうにか飛び越えようと奮闘するバーテンダー。子どもの頃から築きあげてきた協力関係が崩壊の危機を迎える双子。外ではうまく喋れずに、じいちゃんと野球の練習ばかりしている小学生……。
すれ違ったりぶつかったり、わずらわしいことも多いけれど、一緒にいたい人がいる。人づきあいに疲れた心に沁みる7つの物語。
一つ一つ短い話でしたが、どれも読了後ほっこりとした気持ちになりました。「何か」を失ったことによる喪失感はあるものの、コミカルさや切なさでカバーしてくれるので、清々しさの残る後味にもなりました。
最後の一文には色んな意味でグッとくるものがありました。
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7編一気読み。
人の心に触れられた気がする。
めんどくさかったりもするけれど、なんだか温かさが残る感じ。
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野球愛、家族愛、幽霊愛?、AI…アイが詰まった7編。SF・ホラーじみた話もあり、バラエティ豊かで味わい深い。意表突くオチにドキッとしたり、クスッとしたり、ホロッとしたり…。どれもいい話だが、最後の「人生はパイナップル」が傑出。ユーモアとペーソスあふれる、荻原さんらしい短編集だった。
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前向きな気持ちになりたかったので、題名だけで買ってしまった。
南の方の晴れた青い空の下にいると、人生を考えたり前向きになったりできる。
そうでもかったかな…とこのまま終わるのかと思ったら、最後の「人生はパイナップル」はよかった。
じいちゃんの「手榴弾を投げられたら投げ返せ」
「自分のことは自分で決めろ。そうすれば失敗しても後悔しない」…昔の人の強さを感じた。
やっぱり生きていくのに強さは必要だ。
優しくなければ生きている資格がない…はなんだっけか?
本編には関係ないけど、解説の中江さんのオーロラと心の話も良かった。もし心に形があったなら、
人は傷つけるのをためらうのではないか。
なぜなら人の心を傷つければ、自分のこころが痛むから。個々の心は見えない何かでつながっている。
パイナップルとオーロラと心で、少し前向きになれたかな。
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特に繋がりのない7編の短編。
軽く、サクッと読めるのですが、それ以上の感動があるわけでもなく、肩透かしをくらいました。
荻原浩さんという名前に私が期待をしすぎていたのかもしれません。
あくまで普通の短編作品としてお楽しみ下さい。
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短編集。めちゃくちゃ面白かった。感動ありコメディありどんでん返しあり、でさまざまなタイプの物語がたのしめた。
特によかったのはかつて一緒に野球をした仲間の訃報からはじまる「スピードキング」で、男たちの哀愁がこれでもかというくらいつまっている。
人生って儚いよね。他人の死なんて、第三者からしたらこんなものかもしれない。でも近くにいた人間はそうじゃない。「スピードキング」である元仲間に対する主人公の想いが、すごくアツい。そこがいい。
「夢を叶えること」と「今を生きること」は同じくらい難しいのかもしれない。夢を叶え(あるいは夢の途上)若くして亡くなった元仲間と、夢には破れたものの今をなんとか生きようとあがく主人公。二人の対比が見事にえがかれていて、凡人である僕は主人公に共感して物悲しい気持ちになった。
荻原浩さんは「人間」をかくのがほんとうにお上手。
架空の登場人物だとは分かっていても、この世界のどこかに「主人公」たちが生きているのではないか、そんな気持ちにさせられる。
他の短編集もぜったいに買う。
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短編集だが、それぞれの作品が、本当に様々な異なるテイストで描かれており、楽しめる。「人生はパイナップル」が、読みごたえがあり、一番好き。
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短篇集。
色んな形の出会いと別れ、過去と現在、人との関わり方。
「スピードキング」「妖精たちの時間」「人生はパイナップル」が、印象深い。
どれも「死」が絡んでいるからだろうか。
最後に表紙を見て、そうだよな、と思えた。
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荻原浩の本が好きだ。笑いあり涙ありで、読み終わった後に必ず心が動く。「それでも空は青い」は、短編だ。温泉旅行のお供に選んだ。温泉からあがった後に、旅館のロビーにあった薪ストーブの前でビールを飲みながらの読書は最高だった。
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7篇の短編集。
野球を題材にした、「スピード・キング」は最後にやられた感がありましたが、好きなお話。どんなに才能があっても、上には上がいる。でも、強い奴が最後まで生き残るのでなく、腐らない奴もまた生き残るのだなと。
高校時代の同窓会を題材にした「妖精たちの時間」。綺麗な思い出ばかりでないけど、人を好きになるって辛いことなんだなと思います。
未来のアンドロイドの世界を舞台にした「あなたによく似た機械」は、想像通りの展開でした。
子供のいる女性を好きになるバーテンダーのお話「僕と彼女と牛男のレシピ」
これも野球を、通じて子供との距離を縮めていくお話
高校時代の同級生が幽霊となって家に現れる「君を守るために」そう言えば、あの頃のクラスメートはどうしているだろう
双子が入れ替わりながらの「ダブルトラブルギャンブル」
双子だからこその苦悩。同士でありライバルであり。
おじいさんと野球を通じて成長していく「人生はパイナップル」
私の父も歳をとったなと思うと、切なくなりました。
家族との時間はかけがえないもの。
これも好きなお話でした。
振り返ると野球のお話が多いなと感じましたが、才能がある程度ありながら、上には上がいる。それでも、空は青い!