人口戦略法案 人口減少を止める方策はあるのか
著者 山崎史郎
コロナ禍で出生数が急減、このまま我々は手をこまねき「小国」への途を受容するのか。人口は国力の源である。国際関係の基本構造は「大国」が定め、「小国」はその中で生き残る方策を...
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商品説明
コロナ禍で出生数が急減、このまま我々は手をこまねき「小国」への途を受容するのか。
人口は国力の源である。国際関係の基本構造は「大国」が定め、「小国」はその中で生き残る方策を考えるしかない。人口急減に直面する日本は、一億人国家の維持すら危うい状況にある。このままでよいのか。
本書は、介護保険の立案から施行まで関わり「ミスター介護保険」と呼ばれた著者が、豊富なデータと学識、政策現場での深い経験をベースに、危機的な日本の人口問題を正面から論じた超大作。
人口問題は、社会経済に深く関係し、国家存亡にも影響を与える重要テーマ。それだけに我々の価値観に関わる根深い意見対立も存在する。そこで様々な登場人物が異なる視点から語る小説形式をとっている。
政府、政党、国会がどのように関わりながら政策・法案が練られ、諮られていくのか、超リアルなストーリーに沿って、人口問題の深刻さを知り、解決策の手がかりが得られるまったく新しいタイプの書籍である。
※本書はフィクションである。登場人物は著者による創作で、モデルは存在しない。しかし、登場人物が語り、取り組む人口減少問題の内容は、すべて公開資料に基づく事実である。
目次
- プロローグ 衝撃の海外レポート
- 第1章 一億人国家シナリオの行方
- 第2章 高出生率国と低出生率国の違い
- 第3章 出生率向上のための「3本柱」
- 第4章 「地方創生」と「移民政策」
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人口政策の重要さを再認識するための良書
2022/02/01 16:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
良い本を読んだ。著者は元厚労省官僚で介護保険の制定に関わった人だが、介護保険法案も何度も廃案の危機に見舞われ施行まで6年もかかっが、最後は国民各層や現場から是非介護保険制度を導入してくれと政府を督励する声が高まったと言う。今介護保険制度の恩恵に浴している国民は多いだろう。同様に日本の少子高齢化も今手を打たなければ、加速度的に人口減少が早まり2050年には国民の38%は65才以上の老人になる。その時起こるのは深刻な世代間対立と経済停滞であろう。本書は小説仕立てではあるが、文中のデータは最新のものであり諸外国の政策の紹介も詳しい。EU諸国の例のとおり人口問題は国の政策で左右される所が大きい。日本も早急に手を打たなければ国家じたいが益々衰退する。貴重な警世の書である。