1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
11人の作家たちの個性が光る短編が読める。一話30分くらいで読めるので昼休憩に丁度いい。
「ラスト・メッセージ」がテーマだけど、最後の言葉って別れの言葉?遺言?死に際の言葉?
そんなのもあるけど、もちろん一筋縄ではいかない展開。
投稿元:
レビューを見る
優しい作品が多くてほっとする。
近藤史恵さんの「孤独の谷」は、この中ではぞくっとするというか、切ないお話。
「扉を開けて」の不思議な雰囲気も、篠田真由美さんだーっとなって嬉しくなる。母娘のあまりに親密な関係が呼んだ「何か」。
永嶋恵美さんのあれにはしてやられた。うまいなぁ。ああいうのは大好物。
「青い封筒」も素敵。もうっ。どうなるかと思ったらあんな素敵な。
アミの会(仮)のかっこの謎はいつ明らかになるのかなー。ともあれ、このアンソロジーはずっと続けてほしい。
投稿元:
レビューを見る
11人の女性作家さん(アミの会)によるアンソロジー。それぞれの「最後に伝えたい」こと。縁あって出会った一冊。はじめましての作家さんが多く、新しい出会いをいただきました。
投稿元:
レビューを見る
だいたい10分程度で読めるものが多く、
隙間時間に読書するなら
いいかも。
でもパターン化してきて、
どれも同じような話に感じた。
投稿元:
レビューを見る
お気に入りは「十年日記」「たからのちず」。どれも読了後が爽快でした。
「十年日記」
60歳の誕生日に娘から贈られた五年日記。それを90歳まで書き続け、それを記念して十年日記を贈られてわずか1週間で逝去。そこに綴られた心残り、拾った指輪の持ち主に返す事が叶わなかった、と。娘は新聞の投書で呼びかけると、名乗りをあげた人がいて…
偶然が重なって出会いがあり、まさかの結婚までいくとは。祖母がもたらした縁が素敵でした。
「たからのちず」
亡くなった祖母が残した「家計簿」。その中に子供の頃に自分が書いた「たからのちず」なる紙切れが挟まっていた。何の事か解らず、その宝を探す事に…
幼少期の母がねだった「いちご水」。それが宝のキーワードで、決して美味しいいちご水ではなかったけれど、祖母との大切な思い出がよみがえってほんわかしました。
投稿元:
レビューを見る
安定の面白さ!
秘密と言えど、中身もシチュエーションも様々で、こんな発想の仕方があるのか〜と感嘆の声を漏らしながら読み進めました。
コロナ禍の出版とあって、時世を反映しているのも特徴的。
私的には、孤独の谷が1番すきでした。
投稿元:
レビューを見る
「ラスト・メッセージ」をテーマにしたアンソロジー。ラスト・メッセージというと単純に「遺言」と思ってしまいますが。そうとも限りません。ぞくぞくするような物語からほんわかするような物語まで、さまざまな謎と秘密が楽しめました。でも全体的には優しい物語が多いかな。
お気に入りは近藤史恵「孤独の谷」。これにはもう本当にぞくぞくさせられました。身内の誰かが謎の死を遂げたら、住み慣れた地から離散しなくてはならない一族。なぜそんなことをしなくてはならないのか、その一族にはどのような秘密があるのか。ラストの一文までがしんみりと恐ろしいです。
柴田よしき「「猫への遺言」はこれはもう猫好きなら猫要素だけで(笑)間違いなく引っかかってしまう一作です。悲しい物語ではあるのですが、そこにこの猫がいるだけで、ふわっとした穏やかさに癒されました。遺言の優しさも素敵。
投稿元:
レビューを見る
【収録作品】「もうひとつある」 大崎 梢/「孤独の谷」 近藤 史恵/「扉を開けて」 篠田 真由美/「猫への遺言」 柴田 よしき/「キノコ煙突と港の絵」 永嶋 恵美/「十年日記」 新津 きよみ/「そのハッカーの名は」 福田 和代/「みきにはえりぬ」 松尾 由美/「青い封筒」 松村 比呂美/「黄昏飛行 時の魔法編」 光原 百合/「たからのちず」 矢崎 存美
さまざまな形で残された「ラスト・メッセージ」を巡る短編集。どれも味わい深い。
「もうひとつある」隠された幻の家訓。鷹宮家には4つの家訓が残されていたが、もう一つ隠れた家訓があるという。大学院で歴史を研究する高校時代の先輩に請われて、鷹宮家の傍流に属する絵茉は共にその家訓を探す。
「孤独の谷」ある一族の謎めいた掟。誰かが謎めいた死を遂げると、一族は離散しなければならないという。教え子から相談を受けた大学講師がその謎を探る。
「扉を開けて」『万国古物取扱 銀猫堂』を訪れた「私」。店主に、鍵の掛かった遺品を見るために開けようとする女性を止めてくれと頼む。
「猫への遺言」コロナ禍で死んだ夫の遺言状を読んだ妻の思い。
「キノコ煙突と…」戦時中の樺太から話が始まる。そして現代へ。
「十年日記」九十歳で亡くなった祖母がずっと付けていた日記。心残りは拾った指輪を返せなかったこと、と書かれていた。
「そのハッカーの名は」警視庁サイバー犯罪対策課の増崎はハッカーの「豆歌」を追い、自給自足の生活をしている老人の元を訪れる。
「みきにはえりぬ」亡き母が歌っていた歌に隠された秘密。
「青い封筒」真穂子は、高校生の息子と頻繁に夕食を食べに来る友人たちとの距離感を図りかねている。
「黄昏飛行」コミュニティFMに勤める永瀬真尋の元にはさまざまなリスナーから手紙が送られてくる。
「たからのちず」亡くなった祖母の遺品から出てきた、自分が書いたと思しき「たからのちず」。覚えのない香月はその場所を探す。
投稿元:
レビューを見る
今回も楽しませてもらいました!アミの会(仮)のアンソロジー。
近藤史恵さんの「孤独の谷」はこわい話でしたが最後に見事にやられました。
新津きよみさんの「十年日記」は心温まる話でよかったです。
松村比呂美さんの「青い封筒」はうちでは絶対にないかもと思いました。
232ページの静まり帰ったは静まり返ったでは?
投稿元:
レビューを見る
読みにくい話もあって残念
十年日記/新津きよみ
そのハッカーの名は/福田和代
この2つが面白かった
投稿元:
レビューを見る
アミの会の11人の作家さんによる短編集
「アミの会(仮)」のアンソロジー第9弾
この本で初めましての作家さんは
永嶋恵美さん、松尾由美さん、光原百合さん
さらさらと楽しみながら読めました。
ところで、なぜ「アミの会(仮)」?と思っていたら
「アミの会」の名前の由来を書かれた記述がありました。
以前、「雨の会」という若手作家集団があり
”雨の会編”のアンソロジーが出版されました。
その「雨の会」へのリスペクトも込めて、
とりあえず仮の名を「アミの会(仮)」ということにしたら
なぜかそれが一番しっくりきてしまったということなのです。
網のように広がる交友関係だとか、
フランス語でamiは友達と言う意味や
「親しげである」という形容詞だったりもします。
女性作家らしい花の名前の会も素敵ですが、
このちょっととっちらかった感じや、
「なにそれ?」みたいな引っかかりもおもしろいのではないでしょうか。
なるほど~、そういういきさつだったのね。
で~、
その「アミの会(仮)」ですが、めでたく(?)、「仮」が取れて
≪アミの会≫となったそうです!
パチパチパチパチ~!
投稿元:
レビューを見る
表紙のタイトルが気に入って読んだ。短編物は一般小説を読んでいるとどうしても物足りなくて、かといって短編だけど、一つ一つが最後につながって..といったものもそろそろ読み飽きてって思ってましたが、いい意味で裏切られました。一話一話はボリュームがないはずなのに奥深くていろいろ考えさせられる、それでいて、結末に驚かされる。決して小粒ではない短編なのに読み応えのある大粒の傑作集でした。女性作家が集まって作られた作品ということもあり、優しく包み込まれるような話ばかりで、一気に読むよりは一日一話づつちょっとづつ読むのがいいのかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
読みにくい話もあり、読み終えるまで時間がかかりました。印象に残ったのは、そのハッカーの名はと青い封筒。
投稿元:
レビューを見る
とても読みやすいアンソロジー。
近藤史恵さんのお名前があったので手に取ってみたが、ちょっと謎解きが突飛過ぎたかな?
良かったのは『もうひとつある 鷹宮家四訓』(大崎梢)と『そのハッカーの名は』(福田和代)
おお、そう来たかと思わせてくれる。
投稿元:
レビューを見る
ラズベリーソーダの話がよかった。ど田舎の祖父母の家を思い出した。ラズベリーなんて小洒落たものはなかったが、すぐ前の川も暗くて怖い2階も好きだった。