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投稿者:栄本勇人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カオスな所が良さでもあると思うが、まとまりきらなかったなという印象。多重推理は必然性の面で難しいなと改めて感じた。
孤島で起きるミステリー
2022/10/23 12:16
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投稿者:キレイな富士山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
孤島に集められた推理作家の面々。本のタイトルにある“誰も死ななかった”の意外な真相がキテレツな話となっている。
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後に残った人たちはこれからどうするんだろう?
それはいいとして。
ミステリに興味ないとか言いながら、やたらと推理が鋭いのははなんだかな。
常人じゃ思いつかないような推理してるよ。
そもそも設定がおかしいからいいのか。
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内容としてもう少し深いところまで書いてなかったのが残念な作品でした。
民族が結局なんで死んだのかというのも
無理やり感があったのと
寄生虫も死んだ後水をくれという理由
その辺が全く記載が最後までなく
離島でのストーリーも面白かったが
突拍子がない感じが否めなかった
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死人が甦る事を前提とした状況の特殊ミステリ。
トンデモミステリは好きなんだけど、作品全体のバランスは大切だなぁと思った作品。
死者発見→甦る→推理→別の人物が甦る→新たな推理……の繰り返し。
はまればワクワクしたんだろうけど、披露される推理がいまひとつピンと来なかった。
瓶を飲むために舌を切って~、水死体は腐敗ガスで浴槽内を上下するから~、他にもたくさん。
披露される推理の論点・要点が、どうでもいいよ……で終わっちゃう感じ。
クジラ爆発とかネタとしては大好きなんだけど、読んだ感想としては「いやそれは……うーん……」で終わっちゃう感じ。
でも最終的に披露される斉加年犯人の真相は面白かった。
途中の推理もこのくらいにまとまってれば良かったのになぁというのは贅沢か。
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テン・リトル・インディアン型とも言うべきこのミステリフォーマットで白井さんお得意の推理合戦が繰り広げられてくのさすがとしか言えない。着手のきっかけ何。
またまたナンセンスでシュールな状況の連続。
悪趣味で非道徳的だけどなんか楽しくなっちゃうエンタメ感。
推理の一つ一つが何気にタイトル元のオマージュっぽくなってたり、非道徳な物理トリック(死体を利用したやつ)を多用してたりで読み味がブレないようになってて良い。徹底して悪趣味な味付け。
トンデモというよりゲテモノですね。
提供も早くて助かる。(?)
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はあグロ〜って言うのが正直な読後の感想。
でもめっちゃくちゃ好き。
ミステリとしてもだし、エロとしても、
グロとしても最高だった。
本当に予測不能だし前代未聞だし
愛の力()って本当にすげーと思いました。
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奇想天外の発想力に顎が外れるっ エログロ&特殊設定&本格ミステリーの傑作 #そして誰も死ななかった
推理小説作家たちが孤島に招待された。到着しても誰もおらず、帰りの燃料もなく、閉じ込められた状態。そして予想通り殺人事件が発生するが、このお話は殺されてしまってからが始まりで…
なんじゃこれっ
孤島ものをよくもまぁこんな設定で、ここまで緻密に組み立てましたね。白井智之さんの作風は知ってましたが、想像以上でした。正直すげぇ。ホント、日本にはいろんなミステリー作家がたくさんいて、多種多様な作品が読めて幸せです。
かなりコメディ&バカっぽくお話は進み、若干舐めてたんですが、中盤から一気に本格ミステリーの展開に。トリックも謎解きもめちゃくちゃ緻密にも関わらず、破天荒な展開もあって、ミステリー好きにはたまらないですね。
多少俗悪っぽい描写はありますが、エンターテイメント性にも富んでおり、面白く読み進められます。
また登場人物も魅力的で、読者のツボが分かってらっしゃる。
変態のおっさん、エロ&切れ者の若い女性、医者、デブでオタク、子分肌。
こんな面々を絡ませたら、面白いに決まってる。最高っすね。
本作はバランスがもう少し良かったらなーという印象。
いろんな要素&二転三転する展開&謎解き部分が流石についていくのが大変で、ミステリーファンでないとなかなか楽しめないかなー。逆にミステリーに目が肥えてる人であれば、めっちゃ楽しめると思います。
方丈貴恵さんの孤島の来訪者にもぶっ飛びましたが、本作にもぶっ飛びました。読み応えのあるミステリーを枯渇している人には、超絶おすすめですっ
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小説家五人が正体不明の覆面作家 天城菖蒲に招待され辿り着いたある孤島「条島」。島という隔離された舞台といい、離のアトリエの存在と言い、異文化の薄気味悪さと言い、ゴテゴテの「何かが起きそう」な雰囲気がプンプンする。
そして、白井智之らしからぬ作品説明のまともさ。王道のクローズドサークルとしか思えない説明だ。帯にも【絶海の孤島×五人の推理作家×奇怪な連続殺人】とある。
更に言えば、タイトルもクリスティのアレのオマージュ匂わせる如何にも推理小説な命名ときた。
これがどれくらいまともなのか著者を知らない方の為にわかりやすく説明すると、
「人間の顔は食べずらい」
「お前の彼女は二階で茹で死に」
「少女を殺す100の方法」
「死体の汁を啜れ」
これが今までのパワーワードが過ぎる著者の作品タイトルである。暗黒書物愛好仲間(一方的)の奏悟さんやヒボさんがヨダレを垂らしてくれそうなネーミングセンスだ。
比べて本書、「そして誰も死ななかった」
......ほら、まともであろう。なんなら直接解釈すると誰も死なない事に安心感すら感じてしまうぞ。
だが、ページを開けば出るわ出るわの白井節。
個人的には少数民族 奔拇族の文化と、主人公 大亦牛汁のデビュー作(?)「奔拇島の惨劇」が非常に興味深かった。悪魔の仮面「ザビマスク」、邪霊の贄となる「ザビ人形」。理解し難い独特な異文化に自身の鼻息が荒くなるのを感じた。
そして、牛汁の奔拇島の惨劇の内容は、後に現実に起きた奔拇族の集団失踪と酷似していた。彼は未来を予知していたのだろうか。
....だが読者は知っている。彼にそんな力は無い、ただのスネ夫だと。
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話は孤島の五人の小説家に戻るが、勿論 大亦牛汁もその中の一人だ。
「何かが起きそう」なピッタリの雰囲気を裏切ること無く、一夜にしてしっかり「何かは起こる」
お待ちかねのジェイソンタイムである。
襲われた牛汁が最後に見た禍々しい犯人の容貌。あの無数の目を持った姿は....ザビマスクだった。そして被害者の傍で同じ要領で「殺されている」のはザビ人形である。
こうして、一夜にして小説家五人は皆、命を落とした。
そして誰もいなくなった時に本当の「事件」が始まるーーーーー。
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結論から言うととても面白かった。
慣れとは恐ろしい物で、ぶっ飛んだプロットを当たり前の様に受け入れている自分が他人事程度に心配にはなったが、展開のテンポの良さが心地好いので細かい事は脇道に置いておける有り難仕様。
「誰もいなくなった」はずの犯人探しにて様々な推理が展開されるが、どの推理もあからさまに矛盾を織り交ぜてくるので読者として大変楽しむことが出来た。
如何せん、ベースが狂っているので真っ当な推理はするだけ脳内が暴発する原因となるのでオススメはしないが、この決して居心地の良くない世界観に身を委ねても後悔はしないはず。一種の疑似体験として現実との乖離を楽しんで貰いたい。
今回は五人と繋がる晴夏の存在や奔拇族のその後、「水をくれ」の真意等、回収しきれていない事柄が多く感じるので燃焼効率は悪かったが世界観は十分に堪能できた。
私に学は無いが、著者の作品は文学というよりアート的な感覚が強い。素人発言丸出しだが、グロテスクを美として表現するのに「絵」はよく使われているように感じている。
著者の作品を読んでいると稀に、場面場面で切り取られた静止画が脳内で浮かぶ事がある。ドス黒い赤色中心の決して気持ちの良い絵ではないはずなのだが、そこにどこか美しさを感じてしまうのはやはり私が俗悪マンだからなのだろうか...。
兎に角、人に胸を張ってお勧めする事ができない四天王作家のうちの一人である事は揺るがない事実だろう。(褒めています)
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白井智之さんらしい作品でした。
最後の方は興味深く読めた気がします。
このタイプの作品は理解するのに時間がかかってしまうのです。
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覆面作家の招待で、孤島に建つ天城館に集まった5人の推理作家。しかし、館に主の姿はなく、不穏な空気が漂いだす。そんな中、彼ら全員が「晴夏」という女性と関係があったことがわかる。
9年前に事故で亡くなった彼女の関係者が、なぜ今になって集められたのか。やがて
作家たちは、次々と異様な死体で発見され……。
ストーリー紹介だけ見て、「お、今回は普通の孤島ミステリなんだ」と思って読んでいたら、ちゃんと特殊設定ミステリでしたね。いかにも白井さん! といった感じのグロテスクで露悪的なミステリ。
かなりトンデモ設定ではありながら、多重解決・個性的な登場人物に意外な結末と、盛りだくさんでしっかり新本格って感じです。
事件の発端になった晴夏さんについて、結局は何もわからないのが少しもどかしい。一体目的は何だったのか。彼女の愛はどこにあったのか。犯人もきっとこんな気分だったのかもしれません。
タイトル的に、『そして誰もいなくなった』の流れをくむ、孤島でのクローズドサークルミステリを連想するんですが、そういうのを期待して読むべきではないかな、とは思います。
***
何がとは言いませんが、そういう系統の傑作と言えばこれ。
『生ける屍の死』山口雅也/創元推理文庫
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孤島、5人の推理作家、連続殺人からはとても予測出来ない超変化豪速球だった。何これ。序盤から雲行きは怪しいが、ちゃんと推理やヒントを散りばめてるのが逆に悔しい。素敵な表紙に騙される、どグロ注意。
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グロさ強め。苦手な分野だった。
少数民族の死の真相に触れたのに、そこは物語にそこまで重要視されず。最後の言葉も。
それぞれの推理合戦もうーん…という感じ。
設定に無理があるようなきも…。
晴夏は、いつ死んだのか、推理作家たちと関係を持つことでどうしたかったのか、晴夏の章を読んでみたかった。
最後の牛男たちが、【生きた】後を読みたかった。
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白井智之流「そして誰もいなくなった」。
いつもの特殊設定モノですが、今まで読んだ作品からするとグロ要素少なめ(そのかわり汚い描写多め)あと比較的ノリが軽いので、凄い凄惨な事になってる割には、ホラーコメディの趣もあり。
そしてなんといっても魅力は作者お得意の多重解決でしょう!
ページの約半分が割かれている怒涛の推理合戦は、普通に納得させられそうなものや、凄まじいバカミスや、なんかめっちゃ複雑な物理トリックなど、お腹いっぱいで満足です!
そして読み返すと、綿密に伏線が張ってある事に驚かされます。
他の方の感想見ると賛否両論ありますが(作風を考えると当たり前か)自分は大好物です。
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この方の別の作品で、不快感が凄いのに面白かったけど不快〜という複雑な気持ちにされたので、若干身構えていたけど、これは大丈夫だった。とんでも感は凄いけど、いやぁ面白かった。グロさは確かにあるけれど、不快ではなかったかな。