紙の本
著者のインドで成長する姿に感心しました
2022/02/26 07:22
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
当書は日本の高校入学目前に、保護者の転勤でインドに引っ越した著者の体験記です。
引っ越し前はインドにあまり良い印象を持たなかった著者が、徐々にインドになじんで成長する姿に感心しました。そして、よくぞこれだけ理解しやすい文章が書けるとは、と脱帽しました。
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
親の転勤でインドに引っ越したJKがつむぐ「素」のインド。その明と暗の部分を、ユーモアを込め、わかりやすく記述しています。
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学校のクロスカントリークラブ入部からますます躍動感がありました。ランニングが大好きゆえに芸は身を助けることとは、ほんとにあることだと実感。お手伝いさんブミちゃんは分数の概念が分からずお料理を少量で作って欲しいというお願いが通じない。ドライバーモハンは地図が読めない。当たり前と思っていたことが教育効果だったことに気付き、スラムの子どもたちとの交流を通して、彼らに安心安全な場所と学びの機会があることを願っては自分と比較して苦しむ様は、コロナ禍で書き上げたとしたら忘れられない苦しみなのだろうなと思いました。
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JKがインドの暮らしでどんな事を感じたのか、面白そうだなと思い読んでみました。
表紙などの印象から、もっと軽い内容で終わるのかと思いきや、やはりインドはそれだけでは治らない混沌の国。
インドが抱える問題に、否応なくぶち当たり目を向ける事になっていました。それに対して、大人が描くような綺麗で中身が詰まった文章にはなっていなかったけど、まさに女子高生が感じ考えた事を素直に描いている所がとても良かったなと思いました。
ジャーナリストが描く文章よりもずっと、日本でインドを知らずに住む人の感覚に近いんじゃないかという気がします。
あとがきも良かったです。
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日本で積み上げた砂のお城が突然のインドへ移住で崩れ去り、インドで積み上げたレンガの土台がコロナで強制退去。
三度目の心の城はどの様に積み上がって行くのか?
砂は一滴の水を吸い込んでしまうが、レンガは水を含んだ土を焼いて作る。インドで土台は出来たんだ。土と水は何処にいても手に入る。後は自分で作るか、人にも手伝ってもらうか。
きっと今の君なら手伝ってくれる人々がいるよ。
君の声に共感する人がいるはず。今後が楽しみなJKである。
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親の転勤でインドで暮らすことになった女子高校生が、貧困やストリートチルドレンなどの現実を目の当たりにし、その時感じたことや考えたことをまとめた作品。世界中で貧困や子供の問題は切実で自分も心を痛めることが多い。でも何かしているかといえば、その一歩が見つけられず結局何もできていない。ハミングバードの一滴を胸に、機会が巡ってきたときには踏み出したいと思った。時々先進国の中で耳にするゴミ捨て場で分別をしてお金を稼ぐ人がいるから分別をせずに出すという考え方は、本書を読んでいて誤っていると思った。この書籍では、分数を理解していることを常識と思っていた著者が、それは当たり前のことではないんだ、と気づいたことが書かれている。ゴミの分別の考え方も先進国の勝手なこじつけで、劣悪な環境で健康に悪く危険が多い場所でお金を稼ぐような状況を黙認してはいけないと思った。
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現地での社会課題について書かれた本は多々あれど、JKの目線・表現で書かれている点が稀有。
著者の感受性や教養の高さが紡いだ一冊はあまりにもみずみずしい。
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親の海外赴任でインドに行った女子高生の3年間。
初っ端から文章力の素晴らしさに圧倒される。
言葉の使い方上手すぎる。
インドでの貴重な体験。
食べ物に限らず、生活スタイルがまったく違うインド。
それに貧富の差も激しい。
スラムの子たちとの交流などもあり、日本で過ごす3年間よりも絶対この先の人生に生きてくる濃密な3年間だったと思う。
後半はコロナ過の大変さも経験して、今は日本に戻ってるけど、彼女のこの先が本当に楽しみ。
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ブミちゃんあたりの下りをチラ見したので、購入。
このあたりが一番面白い気がするが、印象に残っているのは、
・甘いお菓子
・大家さんとのもてなし、インド時間プラス2時間
・スラムでのサークル活動
・市場でも買い物
・インターナショナルスクールのインド人(お金持ち)
とか。
高校生でのインド学校体験というところが面白いといえるが、意識高い系or意識高いなどは一旦おいておいて、自分で考えた言葉を発する著者のパワーが清々しくてよかった。
最終的にはインドのスラムなりストリートチルドレンが読後感として残るというところになるし、ある種社会問題として分かりやすくはなる。その自分がやれることをやっている感を飛び越えた一つのアウトプットとなっていると感じるのは素晴らしい。
著者への批判ではないがと断った上で、ところで、社会を変えるというと何を大げさなって人はもちろん、自分にないわけではないし、事実その感覚はある。
しかし、何かを変えるとは、対象が勝手に変わるのでなく、自分が変わり、変わっていく習慣を煎じ続けるみたいな地味なことが効果的みたいだ。
インドもだが、日本国内も子どもの貧困はしっかりあるし、どこから見ていってもいいし、やれることは色々ある。それを読者が等身大なり、何かやる(別にデモしたりとか分かりやすい行動が全てではなく)のがいいなあという感じを受けた。
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料理が上手で
英語も堪能なメイドさんが
分数を理解できない
教育が意識的に受けられないことの
溝にふと気が付くなど
リアルな体験
まずは自分の身近なところから
学校生活や食事を通じて
見識を広げていき
後半は 思わぬきっかけから
社会派な活動を広げていくことになります
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題名にある「常識」とは、作者自身の常識のことであり、もちろん、この本の読者の常識ではない。
親の転勤についていき、インドで暮らすことになった女子高生(インターナショナルスクールだけど)が書いたエッセイ。書籍化すべく「第16回出版甲子園」に応募し、大会史上初となる高校生でのグランプリ受賞’(それ以前は大学生)した。
JKのあざとさが垣間見える(?)からか、あまり好きになれなかった。ただ、後半部分のインドのストリートチルドレンの状況を知るにつれて、日本のノンキナJKを脱却したあたりは好感が持てる。
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「毎日カレーじゃないよ」という惹句が気になり手に取ったのだが、インドの食生活は一日3食カレーというのが正解なのだけれども、現地の金持ち子女が通うインターナショナルスクールで学び、住込みのメイドが作ってくれる和食を食べるJKの台詞ではある。オドロキ桃の木、常識はずれのインドでの(デリー)生活のあれこれが盛り沢山に書かれる。
「出版甲子園since 2005」史上初の高校生のグランプリ受賞とあるので?と思ったら「学生の、学生による、学生のための出版企画コンペティション」ということであり、大学生でも中学生でもいいってことのようです。選考の過程でブラッシュアップが繰り返され、「スタ誕」ばりの決勝後に手を挙げた編集者による手入れもあることで、高校生の手記にしては芸達者な感じが強いところに違和感が残ったのは「ないものねだり」の裏返しかも。
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題名やイラストからしてもっとおちゃらけた内容かと思っていたら、何のこのJK、思いっきり繊細で真面目だった。
後書きで本人も言っているように、この年代の柔らかい心だからこそ描けたインドなのだと思う。
固すぎず興味深いエピソードなども盛り込まれていて、大変面白かったです。
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JKが書いたと思えない素晴らしい文章力。表現力もあって面白かったです。高校時代といえば、勉強に部活に恋愛って自分のことしか考えてなかったけど、最近は、町おこししたり起業したり、いろんな道が増えてきましたね。
親の転勤でインドに行くことになったけど、その3年間は日本では得られない3年間になったと思います。きっとこの先グローバルに活躍していくのでしょうね。若い世代の活躍を応援したいと思います!
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自分が当たり前と思っていたこと、日本の常識、宗教、色んなことに考えさせられた。十代の女の子が見て感じたことは、自分の年齢だとどう感じるのか。自分の目できちんと見ないと分からないんだろうなと思った。