名将の「失われた3年」に光を。
2022/08/24 16:19
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投稿者:マンボ大将 - この投稿者のレビュー一覧を見る
野村克也監督のシダックス3年間は、あまり知られていない処でしたが、その期間を詳細に記したスポーツ・ノンフィクションの傑作です。ノムさんと志太会長との友情・社会人野球の厳しさ等、野球ファン必読の書でしょう。
野球を愛し、最後まで野球と生きた名将
2022/05/18 19:36
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノムさんが解説する試合は楽しみだった。
なかなか他の人が気づかない視点でゲームを見ていた。
また作戦や球種もズバリ当てたり、見ていて楽しかった。
弱小チームをいかに勝たせるか。
ヤクルトの選手たちが逞しく成長し、今指導者として活躍する姿はノムさんが望んだ光景。
きっと喜んでいることでしょう。
ノムさんの教えを引き継いだ人たちが、これからの野球界を楽しものにしてくれることを願います。
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投稿者:anonym - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の社会人野球の文化は素晴らしく、また志太勤さんやシダックスもまた素晴らしい経営者・会社だと思った。
本書の内容と直接の関係はない感想だが、清原も野村もスキャンダルで身を一旦引いた時に高校野球や社会人野球に救われており、日本のアマチュア野球がより良い形で再興すると良いと感じた。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
野村克也さんのシダックス監督時代の話など、興味深く読むことができました。まさに砂まみれであっても、野村さんらしさを実感しました。
突然死亡くなって数年
2023/01/02 23:18
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
阪神タイガースの監督を辞めてから、3年間、シダックスへ。社会人野球の世界は、よく知らなかったので、色々面白かったです。そこで、出会った志太勤さんは、素晴らしい経営者ですね。突然、亡くなって数年、ただ、ご冥福をお祈りするばかりです
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今になって、ノムさんの本が新たに読めるとは。
何ともうれしい。
教え子の選手たちだけではなく、書き手の人々にもいろんなものを遺した人だったのだなあ。
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ノムさんがシダックスで監督をやったことはもちろん知っていたが、まさか砂埃が舞うような環境だったとはまったく知らなかった。
エピソードの中で一番好きなのは、盗塁に失敗した選手が落ち込んでベンチ裏のトイレに直行した際に、普段は試合中にトイレに行かないノムさんがトイレへ行き、その選手の隣で「スタートは良かったんだけどな」と一言つぶやいたこと。怒られると思っていた選手はその一言で救われたそうです。
このような上司の一言でどてくらい救われる部下がいることか。
ノムさんは人への接し方、気の配り方が本当にスゴいと改めて感じた。
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阪神タイガースの監督を不本意な形で辞任した野村克也さん。〝空白の3年間〟と呼ばれた社会人野球シダックス監督時代が詳しく記されている。筆者の感想や回想も交えつつ、とても濃厚な一冊になっているなと思った。
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ノムさんの言動って含蓄にあふれているから、いろんな語り方ができそうですね。ぼくはそんなに野球が好きではないんですが、好きな人からすると、こういう本のエピソードのひとつひとつがたまらないのでしょう。【2022年3月30日読了】
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野村克也監督の、三年間のシダックス監督時代にスポットライトを当てた一冊。
野村監督自身の本からもそうだが、多くの作家や記者、野球選手たちが書いた書籍からも同様の監督の素敵な人柄が垣間見れる。
世間から注目されることの少ないアマチュア野球界に身を置いた野村監督の姿を記録した、貴重な一冊であった。
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「2016年の文藝春秋」と「鬼才 伝説の編集人 齋藤十一」と「出版と権力 講談社と野間家の一一〇年」がほぼ同じタイミングで出版されたり、「一度きりの大泉の話」と「扉はひらく いくたびも-時代の証言者」のシンクロ出版とか(「一度きりの大泉の話」はその5年前の「少年の名はジルベール」のアンサーなので同タイミングっていえないのかもしれませんが…)、近接テーマの本が重なるってことがあります。今年の偶然は、野球監督。「嫌われた監督」に続いて「砂まみれの名将」読み終わりました。落合と野村の素材の違いだけでなく、取材者のアプローチの違いにも気になりますが、しかし相乗読書効果だけではなく、単独読書としても野村監督の不遇時代1140日は面白かったです。「野村克也引く野球はゼロだが、野村克也引く野村沙知代もまた、ゼロである。」ふたつの愛をまっとうする、したたかな高齢者生き残り戦略。キャリアの終わりは終わりじゃなく次のキャリアの始まりである、という人生100年時代のお手本だったりして。愛しぬいてる対象さえあれば、花は二度咲く、三度咲く、ということでしょうか?今晩、クライマックスシリーズでもう一勝すれば野村監督の薫陶を受けた高津監督が二年連続日本一近づくことになります。「財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とす」といった野村監督、咲かせた花から次世代の種がこぼれ落ち、また花を咲かせています。そして、たぶんそれは月見草ではなく、もっと大きな花なのでしょう。そして言葉というものを真ん中に置いた時、「嫌われた監督」落合と「砂まみれの名将」野村は両極端に位置しますが、監督という仕事を選手自分で考えることを促す仕事と考えていたことは、相乗読書としての発見でした。
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シダックス監督時代の野村監督のノンフィクション。今までの野村像から、一歩踏み込んでいる印象。しかも最後には、なかなかのサプライズが用意されている。やはり、野村克也は偉大だ、と思うとともに、野村沙知代夫人の見方も、やや変わる。
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2022.07.15
Twitterで紹介されて読んだ。
この本に出会ってなかったら、野村監督を誤解したままだっただろう。
実に人間味のある人だったのだと思う。
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名称野村克也の空白の3年間、阪神監督辞任から楽天の監督まで。社会人野球シダックスのGM兼監督として。1140日を追ったノンフィクション。
名将野村克也はあまり評価され過ぎて実は苦手である。没後も多くの著作が刊行されるし、あまりマスコミが持ち上げ過ぎなように思えてならなかった。
本書はそんな思いを覆す、野村夫妻の真に近い姿を描いているように思う。
夫人の脱税問題から阪神の監督を辞任した野村克也。救いの手を差し伸べたのは盟友シダックスの志太会長。
自前のグラウンドもなく、砂の飛ぶ調布関東村で名将は純粋に野球を楽しむ。野村克也の野球に一途な姿、水島新司作品に登場する南海時代を思い出させる。
都市対抗野球の優勝を目指しつつも、またプロ球界再編の波に揉まれていく。
野村克也の野球人としての一面、空白の3年を見事に描ききったノンフィクション。ノムさんファンならずとも野球ファンには必読でしょう。
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野球のことは詳しくないけど、野村さんの考え方や人の育て方には共感できることがたくさんあった。
人間的に頭の良いひとだったんだだろうと思う。