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“結び”の極意
著者 権藤聡
誰が相手でも通用する唯一の方法。合気道にはなぜ力が必要ないのか?・相手の力に抵抗するのでも“ されるがまま” でもない、絶妙な手の操作とは?あらゆる武術に共通する、“ 自...
“結び”の極意
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“結び”の極意 合気道のすごい戦術 技が100%かかる!
商品説明
誰が相手でも通用する唯一の方法。
合気道にはなぜ力が必要ないのか?
・相手の力に抵抗するのでも“ されるがまま” でもない、絶妙な手の操作とは?
あらゆる武術に共通する、“ 自分より強い敵” に立ち向かうための最終定理とは?
力、スピード、技術でかなわない、というのは“ケンカ”しているから。
“ケンカ”さえしなければ、その技は誰にでも通用する!
コンタクトの瞬間にコツがある!
掴まれる瞬間の、完全脱力でもなくもちろん力むのでもないその絶妙な身遣いこそが難しい。
それさえ身につけば、相手と一体化し、力もスピードも技もぶつからない“結び”の状態を作ることができる。
相手の動きを「尊重」し「同化」する“ 結び”。
これが“ 必ずそうなる” 技を実現する!
目次
- CONTENTS
- 序章 100%かかる技
- 第1章 “結び”の原理
- 第2章 “呼吸力”の正体
- 第3章 つかまれた瞬間の“結び”と“呼吸力”
- 第4章 相手の力との向き合い方
- 第5章 無理なく相手を誘導する力学
- 第6章 “結び”からみた合気の技法
- 結章 “結び”の道
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紙の本
よく考えておられるなと思います。
2022/03/16 09:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
砂泊カン秀先生の万生館系の合氣道。砂泊先生ご自身、約35年ほど前に「合気道の心 呼吸力」として三冊の本を上梓された。当時、大きなインパクトを受けたのを思い出す。多くの合氣道愛好家から話題になった。
この本も、その延長線上にあると思われる。ただ、砂泊先生が手を握りこまれるのをメインにしていたのに対して、著者は瞬間的に「加速の手」「減速の手」に手の形をしたうえで、開く方法を取っておられるようだ。研究の後が見え、御立派と思う反面、普通に手のひらを開くだけでよいと思う。要は〇指の力具合の問題。一々手の形を変えるのは古武術の甲野氏のような場当たり的な考えに近く、分かるけれど評価しがたい。参考にはなるが、開祖も道歌の中で、開くことを詠われており、開くのが大切。出来ないことをやるのが稽古。
呼吸力は非常に漠然としたもので、合氣道の専門家も各自言っていることが異なる。植芝吉祥丸前道主、齊藤守弘先生、塩田剛三先生をはじめ様々な表現で語られている。但し、感じ方や表現方法が異なるだけで同じことなのかもしれないが。
そんな中での上梓、著者の苦労が偲ばれる力作だと思う。
一方で、合氣道は固体、流体、氣体の稽古があり、この本では流体の「結び」だけになっている。齊藤先生も塩田先生も固い稽古が大事と言われていた。何より、開祖ご自身が「今のわしがあるのは、30年固い稽古をしたからじゃ。」と仰られているので、固い稽古の時にこの本の呼吸力が通用するかどうかは疑問。勿論、砂泊先生は第1回友好演武大会で固い稽古の形から崩されていたし氣の流れも表現されていたので、本物の呼吸力。砂泊先生は岩間で開祖の許で修行をした後に九州に行かれ、他武道の方々との交流される中で苦労されて今の形にされたのであって、基本はミッチリとやっておられる。最初から流れの技だったのではない。
いわば、公式を導き出す過程を知ったうえで、新しい公式を作られた。お弟子が、単に公式だけを使うのとは違う。応用が利くか、利かぬか。砂泊先生とお弟子とでは土台、過程、境地が違うと思う。砂泊先生が第1回友好演武大会で「当身を入れられて鼻血を出して、なお握っている馬鹿がおりますか。」と言われたのは名言。
氣の流れの稽古は本には著しにくいので仕方がない。突きや打ち込みに対する解説がないという批評を別のところで目にしたが、掴みの稽古が突きの稽古に繋がるのであって、そのような批評は認識不足だと思っている。著者の説明で充分。
それにしても、砂泊先生は頂戴した手紙から察するに誠実でお優しい御立派な方だと思っているが、何故弟子達は砂泊先生の万生館を離れるのだろう。真生会を主催されている濱田氏など第1回友好演武大会で砂泊先生から「この男は強いですよ。」と大々的に言っていただいているのに、独立して砂泊先生のお名前すら出していない。出せないのかもしれない。松葉正氏をはじめ、多くの人が独立している。著者の会派もその一つ。口でどれだけ砂泊先生、砂泊先生と言っても、万生館から出たら、砂泊先生を利用しているだけ。
開祖の合氣道綱領に「万世一系の理道を表す」とある。その点が惜しまれる。