紙の本
詰め合わせ
2023/01/28 00:28
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投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代や設定、長さがいろんなタイプの詰め合わせ。
「泣き虫の鈴」「サクラ、サクラ」が心に残った。「お薬増やしておきますね」「原稿取り」はなるほどと、「ヒーロー」は佐方貞人シリーズのスピンオフ『嘘』があふれている時代に考えさせられる、佐方の言葉さすがです。
紙の本
いろいろと楽しめる
2022/07/03 17:39
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編11話が入ってます。さまざまなタイプのお話を楽しめます。
人の悪意がジンワリ来るイヤミスばかりが、つぎつぎ押し寄せる(笑)
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろんなところで書いてきたものをまとめた感じ。
表題の作品は、テーマも題材もだいたい既出だよね。
中には気色悪くなる作品もあった。
紙の本
普段の長編とは違った楽しみ方ができます
2022/05/23 16:49
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
柚月裕子さんの新作は短篇集。お馴染みのシリーズものとは違った作風も楽しめる一冊です。一話一話が短いので一気に結末が来るあたりは、普段の長編と違った楽しみ方ができますね。最後に佐方貞人シリーズ(のスピンオフ作品)も入っていて嬉しいです。
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柚月さん初の短編集。ピリリと辛い短編が多い中、お気に入りは「ヒーロー」。
佐方の事務官の増田が主人公。
高校の柔道部の顧問が亡くなり、そこで久々に再会した友人の伊達。伊達は自分の職業を刑事だと言う。だが、その話に違和感を持った増田が指摘するが…
タイトルの通り、かつてヒーローだった伊達が落ちる所まで落ちてしまい、何とも言えない感じでしたが、増田がかつて高校の頃に救われたのと逆に、増田に救われたのはホッとしました。佐方と出会って増田も随分感化されましたね。また佐方シリーズ読みたいです。
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全体として、あるあるストーリーが多かったので、星は3つとしておきます。
それでも、既知の素材でありながらも、ひとつひとつ、柚月さんの文才と表現力で、読んで良かったと思える作品が揃っていると思います。
「チョウセンアサガオの咲く夏」
表題作。取り立てて新しくもない、登場人物も地味。そしてまったくの短編。なのに、ひたひたとした恐怖と納得感を与えてくれる。文才と表現力。材料がシンプルでもこんな作品にできるのはすごいの一言。
「泣き虫の鈴」
八彦はお金のために方向に出された本多家で、3人の瞽女に出会う。
→成長物語。がんばれ八彦って感じですね。
「サクラ・サクラ」
ホラーチックな美談。
すごく綺麗に描かれ過ぎている気もするけど、自分の祖先がこんな真っ当だったなら素敵。感動できる話でした。
「お薬増やしておきますね」
叙述トリック物。これもよくあるパターンで珍しくはないです。でもショートショートに近く読みやすいし、とても上手く書かれているので読み終えたとき気持ち良い。
「初孫」
啓一は妻の不貞を疑い自分と息子のDNA鑑定をこっそりと友人に依頼したが。
→これもよくあるパターンですね。
いやしかし実際ショックだろうな…。
(これ書いただけでネタが割れるっていう)
「原稿取り」
これもあるあるです。まぁ普通。
「愛しのルナ」
ホラー。自己認知の歪みを描いたお話。
あんまり向いてないかも。最後どうしたいかがいまひとつ分からない。ちゃんとしたことをまっとうに書ける人だから、ちょっとずれた人格は難しいのか。
「泣く猫」
いい話です。自分も家族と仲良くしてないから、やっぱ泣きたかったんだ、みたいなお為ごかしは好きではない。それでも、この子が泣きたい理由が「やっぱり家族だから」みたいな暴力的な、非論理的なものではないように思えて、共感できる気がした。
「影にそう」
2作目の鈴と同じく、瞽女のお話。
このシリーズで淡々と連作短編作るとよい一冊になるかもですね。
「黙れおそ松」
柚月さんって、赤塚不二夫すきなの?おそ松さんがすきなのか?こういう柚月作品初めてだったので、ストーリーはよくあるものの、お茶目で楽しませてもらいました。
「ヒーロー」
増田は恩師の柔道阿部監督の告別式で、旧知の木戸彩香、伊達将司と再会し、飲みながら、かつて恩を感じていた伊達と話すが、自分の職業を偽る伊達に違和感を覚える。
→ラストはずるい、増田検察事務官のお話。佐方シリーズのスピンオフですね。この本自体は、短編集の寄せ集め、という感じですが(柚月人気に乗じて売ろうというところかと邪推)、それでもやっぱり、佐方シリーズはよい。
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すきま時間で読める短編集
題材は多岐にわたり、柚月さんの引き出しの多さに改めて感心
ラストの短編に佐方貞人の文字を見た時は心躍った
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面白い。どの話も深い、勉強になる。
ちょうど良い長さで一つずつ話が終わるのも嬉しい。
最初の朝鮮朝顔は最後でぞわっとさせられた。自分がしたことは、自分に帰るんだって。
最後のひとひねりが、すごい。
また、時間を空けて再読したい
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11作の短編集。すごく短いものも多くて、あっという間に読めた。
いずれも何かしらの闇を感じる内容で、陰鬱な気分になるものもあった。
「サクラサクラ」は好きだった。
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「柚月裕子は短編も面白い」とのうたい文句の通り、面白いです。
ミステリー、ホラー、サスペンス、時代もの、ユーモアなど、デビュー以来の短編をまとめたものです。
どの作品も、さすがです。
楽しめました。
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柚月裕子オムニバス短編集。
これで柚月作品は17冊目の読了ですが、初の短編です。
何度かブクログに残しましたが、あまり短編集は好みではありません。
帯からの引用になりますが、「柚月裕子は短編も面白い」、この一言に尽きる。
相変わらず旨い‼︎
そしてのめり込む。
10P程度の短編もいくつか入っていますが、どれもよく出来ています。(←って、何様だよ)
しかも柚月ファンにはたまらない貞方シリーズのスピンオフ作品も含まれていて、個人的には大満足の一冊でした。
じゃあ、なぜ☆4なのか?
(この時点での評価は☆4でした)
確かに、長編作品と比較すれば物足りなさ(淋しさ)はありますが、自ら短編集を手にして、それを言い訳にするのは違いますよね...
運良くサイン本も手に入ったので、気持ち良く☆5つで(*^^*)
説明
内容紹介
柚月裕子の13年がつまった短編集
美しい花には毒がある
献身的に母の介護を続ける娘の楽しみとは……。
柚月裕子は短編も面白い
「佐方貞人」シリーズ、「孤狼の血」シリーズ、『盤上の向日葵』『慈雨』など数々のベストセラー作品を世に送り出してきた著者。ミステリー、ホラー、サスペンス、時代、ユーモアなど、デビュー以来の短編をまとめた、初のオムニバス短編集。「佐方貞人」シリーズスピンオフ「ヒーロー」収録。
収録作
「チョウセンアサガオの咲く夏」「泣き虫の鈴」 「サクラ・サクラ」「お薬増やしておきますね」「初孫」「原稿取り」「愛しのルナ」「泣く猫」「影にそう」「黙れおそ松」「ヒーロー」
著者について
●柚月裕子:1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞を受賞。16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞を受賞。丁寧な筆致で人間の機微を描きだす、今もっとも注目されるミステリ作家の一人。他の著書に『最後の証人』『検事の本懐』『検事の死命』『検事の信義』『蟻の菜園‐アントガーデン‐』『パレートの誤算』『朽ちないサクラ』『ウツボカズラの甘い息』『あしたの君へ』『慈雨』『盤上の向日葵』などがある。
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短編集、というかショートショート?
ちょっと期待外れ。
ラスト一編が良かったので、一応⭐︎4つで。
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表題作含む、最後にうゎっと思わせるイヤミス?的な作品のある短編集
読後感嫌じゃないのもあったけど、全体的に違和感ある感じを読み進めると、って展開
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いつもとちょっと違う短編集。
ミステリーから、人情時代物はたまた
びっくりのおそ松君まで多岐に渡る
物語はそれぞれ面白く、余韻の残る作品
として完結している。
泣き虫の鈴は中々心に残る作品だった。
柚木さんの時代物も読んで見たい気持ちに
なった。
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重厚な長編が魅力的な作者には珍しい短編集。
古いものは10年ぐらい前のものもあり、今までコツコツと発表して来たものをまとめた感じ。
全く事前情報なく読み始めたので、3作目までは短編だと気付かず、どこかで繋がるものと思っていた。
短い作品は10ページもない作品もあり、強烈な終わり方にポカンとしてしまうことも…
ミステリーあり、ホラーあり、シリーズ物ありとファンには堪らない一冊。
個人的にはペリリュー島の話が好き。
もう少し長い作品で読みたい。