ローマ諷刺詩集
「諷刺詩」と訳される「サトゥラ」は,もともと「ごた混ぜ」「寄せ集め」を意味したとされる.エンニウス,ルーキーリウス,ホラーティウスを経て,ペルシウス(34-62)とユウェ...
ローマ諷刺詩集
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商品説明
「諷刺詩」と訳される「サトゥラ」は,もともと「ごた混ぜ」「寄せ集め」を意味したとされる.エンニウス,ルーキーリウス,ホラーティウスを経て,ペルシウス(34-62)とユウェナーリス(67?-138?)によって,このローマ文学固有のジャンルは豊かな結実を見た.ローマ帝政期・白銀時代の二大諷刺詩人の詩全篇を収録.
目次
- 凡例
- ペルシウス『諷刺詩』
- 序歌/第一歌/第二歌/第三歌/第四歌/第五歌/第六歌
- 『ペルシウス古伝』
- ユウェナーリス『諷刺詩』
- 第一歌 なぜ諷刺詩を書くのか/第二歌 性的な倒錯者たち/第三歌 都のさまざまな災い/第四歌 皇帝と大魚/第五歌 かしらと子分/第六歌 ローマの女/第七歌 知識人の惨めな生/第八歌 正真正銘の貴族/陰間(かげま)の嘆息/第十歌 人間の願望の空しさ/第十一歌 質素な生き方/第十二歌 友の生還を祝う/第十三歌 罪と罰/第十四歌 父親と息子/第十五歌 アエギュプトスの人食い事件/第十六歌 ローマ兵の特権
- 訳注
- 解説
- 訳者あとがき
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自己研さんしたローマ人の教訓かな
2016/04/10 08:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
スコラ哲学かキケロ位しか思い浮かばないローマの文芸作品として、この諷刺詩と呼ばれる分野が気になっており、読んでみた。
健全なる肉体は健全なる精神に宿るというセンテンスが収録されていることも気になってである。
確かに上記のセンテンスを見つけることはできる、原本としてあることを。
これは評者の能力に主にかかることだろけど、この散文というか、語りかける手紙のような文章が「詩」であるとするんだ。というなんか異和感みたいなのが残っています。もちろんシーザーのガリア戦記の文芸というか見事な戦記のローマ人の持つ強い鍛錬を積んだ大人の言葉感はあります。
そういうローマ人の心持を味わうことは可能です、美やイデア溺れる感ゼロの情感を廃した自己規律みたいな。
教訓というか諭す手紙というか、近代詩になじんだ人にはやはり不思議なものを読んだなという読後感です。